クリニックのお仕事
コロナや戦争の影響で、いろいろ物価が上昇していますね
我々美容医療業界にも影響が出つつあります。
クリーニング料金、輸入商品など10%程度の上昇です。
当院は物販に力を入れていないので、まだそれほど影響を感じてはいませんが、今後どうなるか分かりません。
開院した2006年から16年経過しますが、
ビタミンCクリームとハイドロキノンクリームは変わらず院内調剤して処方しています。
こちら、20g 2,500円(税抜き)で、16年間お値段据え置きです
以前勤務していた病院の薬剤師さんが、ずっと手作りして下さっています。
私と同世代なので、どこぞの病院のお偉いさんなのですが、気分転換にクリームを作っておしゃべりして帰っていきます
処方した日によってクリームの質感が違うことがありますが、それはご容赦願います
それにしても安すぎるような気がします。
日本全体デフレが続きましたから当然なのかもしれません。
当院の治療費も16年間ほぼ変わっていませんから。
よく考えてみれば、私の経験が蓄積された分、16年前と比べても治療の質が向上したことは明らかだと(勝手に)思っています。
それなら値上げするべきなのでしょうか
いや、もしかしたら最初の値付けが高すぎて、今が妥当なのかもしれません。
あらゆる商品やサービスに対して、費用対効果を考え、お得だと思って下さるお客様がいらっしゃるから、当院の経営も成り立っているわけです。
個人経営で、派手に広告するわけでもなく、ただただ肌をきれいにすることを追求して診療していれば、それほど経費もかからず十分やっていけます。
もちろん様々なお仕事を外注していますから、たくさんの人の力を借りていることは間違いありませんが、それでも数名のスタッフと共にで経済活動を担っているという実感は大変満足なものです。
対面の仕事で、直接人の役に立てる喜びと遣り甲斐。
ふとした瞬間に、その喜びがじわりと胸に染み渡ります。
ああ、幸せ。
話は戻りますが、世界では金利が上昇しています。
あらゆる物の値上がりが続いています。
コロナ禍の異次元緩和で刷りまくった紙幣は、行先をさまよいながら、またバブルの再来とでも言いましょうか。
借金で成り立っている虚飾の世界。
返済不能となった時、どのようにこのバブルが弾けるのでしょうか。
近い将来、金融システムや世の中の常識がひっくり返るようなことが起きるのではないかしらと、ぼんやりとした危機感を抱いています。かつて明治維新や敗戦などが起こっているのですから、歴史は繰り返します。
もしそのようなことが起これば、自分だけ無傷でいられるはずがないので、心配し過ぎても無駄ですね。
どんな状況に置かれても、我々の日常が存在する以上、ある程度未来を予測し、対策を考えながら、自分の経済活動に取り組むしかありません。
欲張らず、自分の周りの人を幸せにする仕事を心掛ければ、これほどまでにマネー経済が膨張しなかったのに、人間の業というものは罪深く破滅的であることを認めざるを得ない状況となりました。
ロシアとウクライナの戦争を見ていると、人間の愚かさに絶望してしまいます。
私たちはより良く生きるために、人格を磨くために子供のころから学んできているのに、あの愚かさは何なのだろうかと。一体何を学んできたのだろうかと。一国のリーダーたるものは人格者であるべきではないでしょうか。
悲しすぎます。
私はクリニックに関わる人たちが幸せになれるよう、粛々と美肌治療に取り組み、自分の周りの人たちだけでも心豊かでいられるようなコンパクトサイズの経済活動を続けていこうと思います。
本日4月6日(水)は、研修のため休診とさせていただきます。
電話、LINE、メールなどのご対応が出来ません
ご理解賜りますようお願い申し上げます。
年度末は人と会う機会が増え、
よく喋り、よく笑ったせいか、
顔面の筋肉疲労が気になるようになりました。
顔のコリを感じるようになる時は、ボトックスが切れた時
半年経つとコリを感じるようになります。
当然シワも目立つように
日々忙しくて、自分の顔面メンテナンスが不十分なことを気にかけながら、私も美容のかかりつけ医が欲しいなぁと思う今日この頃。
とりあえずセルフボトックス注射で難を逃れることに。
この針刺激が超気持ちいい~
眼精疲労も楽になる、という人もいらっしゃいますので、お顔が疲れている人には是非お試しいただきたい治療です。
筋肉の緊張をほぐし、筋肉をリラックス&ストレッチさせる治療です。
毎年4~5月は新緑祭り、ボトックス祭りです。
ボトックスの良さを知っていただきたく、下記治療をご提案しています。
・お顔のシワ治療「レギュラーボトックス」
・フェイスラインのたるみ治療「リフトアップボトックス」
・ワキ汗撃退「エチケットボトックス」
・つら~い噛み締め「咬筋ボトックス」
・皮膚全体のハリ改善「ダーマペンボトックスミックス」
私やスタッフが、このボトックス治療をこよなく愛しているせいか、
当院に定期的に通う患者さんの半数近くが、ボトックス治療を受けています。
美容医療には欠かせないボトックス。
まだ受けたことのない方、是非この春お試しください!
3月は卒業シーズン。
長年にわたり当院に貢献してくれたスタッフ、渡邉青子もこの春クリニックを卒業します。
黎明期から私の右腕として、共にクリニックを育ててくれました。
苦楽を共にしてきた、大切なパートナーでした。
昨年退職の意向を告げられた時はショックで、
頭では理解しているものの心がついて行けず、
寂しくて悲しくて無念で、
言い知れぬ虚無感に度々襲われました。
この感情に蓋をしようとしても、どうしても蓋が閉まらず、
それならいっそのことこの感情に向き合い、味わいつくそうではないか!と開き直ってみたり。
日日薬とは言ったもので、だんだんとこの感情が消化できるようになりました。
諸行無常
一切皆苦
愛別離苦
人間の悩みに向き合い、
心の修行を続け、
真理を追究し、
悟りを開いたお釈迦様のお言葉は、
2500年以上経った今でも深い説得力があり、我々の心に染みわたります。
「人生ってこんなものだ」と思えるし、
自分の考え方次第で、物事の景色は変わるのです。
この世に絶対なんてことはなく、
人の心は移ろいやすく、
だからこそ人間関係は一期一会。
愛情込めて丁寧に構築することの大切さを再認識しています。
私は「元気」でいることに、無意識に執着しているような気がします。
自分自身のエネルギーを高めておかないと。
毎日美容医療は継続できません。
時々ガス欠になることがあり、
いろいろな方法で「元気」を充電するようにしています。
この「元気エネルギー」の源は、やはり人間関係の中から発生しているように思うのです。
患者さんとの対話の中からエネルギーを頂くこともあります。
「先生、元気そうですね!」と言われると、この上なく元気になりますので、どんどんお声がけくださいね
そして、ハイブリッド車のような、極力燃費の良い心持ちをすること
心をすり減らさないよう整えること。
魂を消耗する暮らしをしていると、それは表情に現れてしまうので、美容の大敵です。
きれいになりたければ、「通っていると何だが元気になれる」美容クリニックを選びましょう。
青子さん不在のクリニックは、まるでイチゴのないショートケーキ?のよう。
青子ロスにならないか心配です。。。
でも、当院には他にも美味しいフルーツのようなスタッフがいますので、4月からはフルーツタルトとして生まれ変わります
私がしっかりと、固いタルト生地のような土台として支えます
そして、新しいスタッフが入社します(詳細は後日報告いたします)
スタッフの入れ替わりで、しばらくご不便をおかけすることもあるかと思いますが、日々精進して参りますのでご理解賜りますようお願い申し上げます。
ここ数年、「肌断食」という概念が随分広まった印象を受けます。
私は元祖肌断食提唱者、宇津木龍一先生の弟子であり、
「ファンデーションに頼らない素肌づくり」を謳って16年目の美容皮膚科ですから、
肌断食を志す人々が全国から当院を訪れます。
肌ルネ会員にとって、『年1回の白金参り』が習慣になったらいいなぁ~。
肌断食の聖地、白金。ふふふ
化粧品を減らして減らして、とうとうゼロになって、
「本当に楽になりました。ありがとうございます。」
と感謝される日々。
化粧で誤魔化さない素肌は本当に清々しく、健康的で美しいのです
肌の診察を毎日やっていますと、
『化粧品で傷んだ肌』というのが分かるようになります。
皮膚が擦れて薄くなり、酷い人はキメが全く消えています。
『ビニール肌』と表現する人がいますね。
赤くてテラテラしていて、火事を起こしている肌です。
このような肌の人たちには、化粧品の使用によって皮膚が傷んでいることを説明し、とにかく使用量と頻度を減らしてもらうよう指導します。
レーザー等治療はしません!とにかく「やめる」ことが治療です。
ところが、化粧品依存になっている人たちには、「やめる」ことのハードルが高い
それでも根気強く説明し続けます。
だって、止めるだけで肌が回復するのですから。
この回復力を診ているだけでも嬉しくなっちゃいます。
先日も、化粧品をたくさん塗りまくっている患者さんがいらして、
基礎化粧品の数を1~2種類に減らし、
ファンデーションはまだやめられないものの、
クレンジングを中止したところ、
3か月で驚くほど肌が回復していました。
人工的に傷めた肌は、まず原因を絶つこと。
皮膚という“土壌”に、自力で潤う力を呼び戻すのです。
当院のスタッフは、全員素肌です。
肌断食の理解も深いので、熱心にスキンケア指導をしてくれます。
自分たちが経験者なので、化粧品をやめることの苦労も知っています。
そして素肌で過ごせることの価値を共有しています。
「やめるを指導できる」エステティシャンは、当院の宝です。
美容医療を続けて22年。
好きなことが仕事になったから、ここまで続けられたのかと思います。
大したことは成し得ていませんが、それでも毎日人の肌に触れ診察していると、それなりの発見や経験が蓄積されているような気がします。
最近よく考えることは、「年齢に応じた美しさ」
60歳も過ぎると、寄る年波のシワやたるみは避けられず、それが“自然”なのですが、その自然を超えた若さを追い求める人たちとどのように向き合ったら良いか思考しています。
いや、還暦過ぎに限らず、若い人でも同じです。
「いや~、十分お綺麗ですよ。」と、私は本気で思っているのに、美のユートピアへ向かう人たち。
私よりずっとずっと、ある意味“美意識”が高いので、その気合に導かれて気付かされることもたくさんありますから、そういう時は自分自身の実力がまだ足りないなと素直に反省しています。
一方、「もうその辺りでご満足いただけませんでしょうか」と思うこともあるわけです。
特に毛穴。
鼻の毛穴など開いて角栓がポチリポチリ溜まっているのが『普通』なのですが、つるつる毛穴レスを夢見ている人の多いこと!
ほとんどの人の毛穴は『普通』です。
反対に、びっくりするほど毛穴が詰まって汚れている人のほうが圧倒的に少ないのです。
「毛穴ってそんなものですよ。」と、いつもお話しています。
ファンデーションを止めると毛穴は目立たなくなりますから、あれこれ治療する前に、とにかくファンデーションとクレンジングを控えることが肝心なのです。
毛穴にフォーカスする人が多い印象を受けますが、ハッキリ言って気にし過ぎです。
50代の患者さんとお話していて、
「先生がカッコいいと思う60~70代の女性はどんな人ですか?」と聞かれ、無意識に口をついたのは
「品のある人だと思います」でした。
それに加え、「自足している人」でしょうか。
自足している人は、愚痴や不満がないため、話も軽やかで楽しいし、何より表情が美しい。
では、どうしたら「品があり、自足した状態」になれるのでしょうか。
美容医療を受けることで、それらが身につけば、最高の治療になるのではと思うのです。
医師という職業柄、様々な悩み相談を受けます。
心の悩みに寄り添った対応ができるよう、診療のレベルアップを測りたいですね。
美容医療は実に奥が深く、提供する側も哲学を持って臨むことで、患者さんの道しるべになれたらいいなぁと思います!