早いものでもう10月。
「今年もあっという間に終わりそうですね。早すぎて怖いです云々」
同じような会話を繰り返す自分が嫌になるほど、本当に早い。。。
長いお付き合いの患者様は、60歳、70歳、80歳になり。
この間生まれた孫が大学生になっていたり。
高校生だった娘さんが結婚して子供が産まれたとか。
親御さんやご主人が天に召されたり。
愛犬を看取って悲しんだり。
定年退職して地方へ移住したり。
自宅を処分して老人ホームへ引っ越したり。
子供と二世帯住宅を建てたり。
親の相続で華麗なる争族。
結婚したり、離婚したり、再婚したり。
ご主人の転勤で海外赴任したり、戻って来たり。
出世したり、転職したり。
子供が不登校になったり、留学したり。
皆様のライフイベントに触れ、
一緒に喜んだり、涙ぐんだり。
暮らしの変化をこうして並べると、
圧倒的に家族関係のことが多いことに気付く。
みんな、色々辛いことや悩みを抱えて生きている。
いつも笑顔で幸せそうな人でも、
人知れず問題を抱えていることは結構多い気がする。
若い頃、夜な夜な恋バナで熱くなっていた頃が懐かしい。
鳴かぬ蛍が身を焦がす、なんて感情は、どこへ忘れてきたのやら。
貴方なしでは生きていけない、なんて言ってみたいものだ。
60代後半の女性が言っていた。
「50歳からはアッと言う間よ、本当に早いんだから。」
やり残したことはないけれど、もう少し仕事を頑張りながら、人格を磨いていたい。
精神的にはまだまだ乗り越えなければならない壁はある。
100歳まで元気で生きていたい。
去年から始めたジャズダンスの振り付けがなかなか覚えられず、劣等感を味わっている。
認知の衰えを予防するには仕事しかないと思う。
私にとって最高のアンチエイジングは、間違いなく診療だ。働き続けること。
医師免許は自主返納も強制返納もないから怖い。
怪しくなったら、子供に取り上げてもらうことにしようかな。
あっという間なんてことはなかった。
いろいろあるものだ。
思い出に浸るだけでも結構楽しいものだ。