医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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友達について考える

3年ぶりに大学時代の友人と再会

仲の良い4人組で『軍団』と呼ばれていました。※怖い人たちではありません。

卒業後も定期的に集まっては、時に激しく言い合ったり、涙したり。

飲み過ぎた思い出は数知れず、

ゴルフ合宿やスキーなど旅行の思い出もたくさん

恋話もお盛んでした。

そんな軍団も、憎きコロナに分断されるような時代に突入

社会的責任感のあまり、どうしても外出できなかった友人がいました。

どこまで誘っていいものか戸惑うようになってしまい、かえって迷惑かもしれない、、、などと考え過ぎてウロウロ。

それでも懲りずに3年越しで声掛けを続けてみたところ、この度思いのほか喜んで足を運んでくれました

 

私は八方美人ではないので、好きな人や気の合う人としか時間を共有しませんでした。

お付き合いだから、という理由で、楽しくもないのに一緒に過ごすことはできるだけ避けてきたので、生意気な学生だったと思われていたことでしょう。協調性に欠けていたのですが、それでも不自由なく生活することが出来たのは、自分に合ってる環境だったのか、鈍感だったのか。。。

そんな私が最近になって、友人らとの『共通点』を改めて感じるようになりました。

1.口が堅い

学生時代は好奇心の塊から、いろいろチャレンジ変なことをたくさん経験しましたが、墓場まで持って行かなければならないような出来事も当然ありました。我々はお互いの「墓場話」を知っていますが、それを口外することは絶対にありません。30年以上経ってもそれが当然のように守られていることに、お互いの信頼関係を再認識します。よく週刊誌に芸能人の不倫などすっぱ抜かれた記事がありますが、自分たちのことを口外してしまうような人間関係は最悪です。

2.自立している

基本的に自分のことは自分でやる(処理する)のが当たり前。他人に依存しない。

3.付き合いは結構淡泊

ベタベタしない。卒業旅行はベルリンでしたが、当然現地集合。ベルリンの壁を観たい2人と、買い物したい2人に分かれて別行動。

上記1~3の自然発生的な共通点を意識したのは、ごく最近のこと。若い頃は、「なぜ友達なんだろう?」なんていちいち考えません。空気を読むとか、自分を押し殺してまで他人に合わせるような付き合い方をしてこなかったので、何となく気の合う人と一緒にいたんだと思うのです。

今となっては、このようにわがままだった私と友達になってくれて本当に有難かったと感謝すらしています。

親しいからこそ、また若さゆえの傲慢さから、お酒が入ると言いたいことを言いまくってお互い傷つけあったこともたくさんありました。「もう、本当に嫌だ」と気が滅入るようなことも何度かありました。

自我が強すぎて、相手の立場で物事を考えられず、とても腹立たしく感じた(感じさせた)経験も数知れず。

だんだん歳を重ね、人生経験も増え、暮らす環境も変化し、お互いの立場について「ま、そうだよね」と考えられるようになってきます。

今はやりの「ダイバーシティー&インクルージョン」

友達との付き合い方は、お互いの環境や年代で刻々と変化していくものですが、何十年も付き合える仲間は本当に宝物、プライスレスではないでしょうか。

コロナに負けない人間関係を再構築し、これからも定期的に集まって楽しい時間を過ごせる仲間でいたいと強く願った夜でした

美容医療との付き合い方

先日受診した友人が、珍しく疲れ切った顔をしていた。

それはマスク越しでもすぐに分かるほど。

「どうした?」

尋ねてみると、仕事のいろいろで疲労困憊ということらしい。

そんな状態でも、美容医療を受けに来ることで、自分を整えているとのこと。

だからこそ毎月通えるらしい。

 

毎月通うことがルーティーンになっている患者さんには、

親の介護で目が離せない人、

癌の治療を受けている人、

仕事が激務で始発や終電生活をしているような人、

病気の家族を世話している人、

離婚調停中の人、

などなど、大変な状況下に置かれている人たちがいる。

それなのに時間を作って白金まで足を運んでいる。

でもそれは頑張っているのではなく、楽しみであり、生き甲斐になっているからこそ、彼女らにとってはごくごく当たり前の生活習慣らしい。

私たちスタッフは気合が入るし、少しでもいい時間を過ごしてもらえるよう、心を寄せる。

 

肌の調子が良くなることは、希望であり夢である。

毎日頑張れるようになるためのエネルギーチャージとも言える。

気分が良くなるための方法の1つなのだろう。

自分の肌状態が精神状態に影響することを自覚しているからすごいと思う。

きれいにしておいて損はないだろう。

 

どの程度医療の介入が、その人にとって快適なのかは千差万別である。

それには一人ひとりの性格を知り、求めているレベルを把握しないと、快適ゾーンに導くことはできない。

それを察知して治療を提案するよう心がけている。

私が診て、「ここの治療をしたら絶対感じの良い人になるのに」と思う部分は、相手がどう思おうと伝えるようにしている。受けるか受けないかを決めるのは患者さんご自身だから、無理強いはしない。ただ伝えるだけ。

鏡を見る時は、無表情で見ることがほとんどなので、周りからどのように見られているか意外と知らない。

造作の美醜より、表情の美醜が見た目に影響していることを、みんな意外と知らない。

造作は遺伝的な影響を受けるので、まあ仕方ない。個性だ。

しかし、表情は自己責任である。

どのように生きているか、何を考えているかが顔に出るからだ。

 

美容医療は、肌を整え、表情を整え、心を整える医療だと思っている。

無理のない範囲で、楽しみながら通えることが美容医療との適切な付き合い方だと思う。

 

経済活動

コロナや戦争の影響で、いろいろ物価が上昇していますね

我々美容医療業界にも影響が出つつあります。

クリーニング料金、輸入商品など10%程度の上昇です。

当院は物販に力を入れていないので、まだそれほど影響を感じてはいませんが、今後どうなるか分かりません。

開院した2006年から16年経過しますが、

ビタミンCクリームとハイドロキノンクリームは変わらず院内調剤して処方しています。

こちら、20g 2,500円(税抜き)で、16年間お値段据え置きです

以前勤務していた病院の薬剤師さんが、ずっと手作りして下さっています。

私と同世代なので、どこぞの病院のお偉いさんなのですが、気分転換にクリームを作っておしゃべりして帰っていきます

処方した日によってクリームの質感が違うことがありますが、それはご容赦願います

それにしても安すぎるような気がします。

 

日本全体デフレが続きましたから当然なのかもしれません。

当院の治療費も16年間ほぼ変わっていませんから。

よく考えてみれば、私の経験が蓄積された分、16年前と比べても治療の質が向上したことは明らかだと(勝手に)思っています。

それなら値上げするべきなのでしょうか

いや、もしかしたら最初の値付けが高すぎて、今が妥当なのかもしれません。

あらゆる商品やサービスに対して、費用対効果を考え、お得だと思って下さるお客様がいらっしゃるから、当院の経営も成り立っているわけです。

個人経営で、派手に広告するわけでもなく、ただただ肌をきれいにすることを追求して診療していれば、それほど経費もかからず十分やっていけます。

もちろん様々なお仕事を外注していますから、たくさんの人の力を借りていることは間違いありませんが、それでも数名のスタッフと共にで経済活動を担っているという実感は大変満足なものです。

対面の仕事で、直接人の役に立てる喜びと遣り甲斐。

ふとした瞬間に、その喜びがじわりと胸に染み渡ります。

ああ、幸せ。

 

話は戻りますが、世界では金利が上昇しています。

あらゆる物の値上がりが続いています。

コロナ禍の異次元緩和で刷りまくった紙幣は、行先をさまよいながら、またバブルの再来とでも言いましょうか。

借金で成り立っている虚飾の世界。

返済不能となった時、どのようにこのバブルが弾けるのでしょうか。

近い将来、金融システムや世の中の常識がひっくり返るようなことが起きるのではないかしらと、ぼんやりとした危機感を抱いています。かつて明治維新や敗戦などが起こっているのですから、歴史は繰り返します。

もしそのようなことが起これば、自分だけ無傷でいられるはずがないので、心配し過ぎても無駄ですね。

どんな状況に置かれても、我々の日常が存在する以上、ある程度未来を予測し、対策を考えながら、自分の経済活動に取り組むしかありません。

 

欲張らず、自分の周りの人を幸せにする仕事を心掛ければ、これほどまでにマネー経済が膨張しなかったのに、人間の業というものは罪深く破滅的であることを認めざるを得ない状況となりました。

ロシアとウクライナの戦争を見ていると、人間の愚かさに絶望してしまいます。

私たちはより良く生きるために、人格を磨くために子供のころから学んできているのに、あの愚かさは何なのだろうかと。一体何を学んできたのだろうかと。一国のリーダーたるものは人格者であるべきではないでしょうか。

悲しすぎます。

 

私はクリニックに関わる人たちが幸せになれるよう、粛々と美肌治療に取り組み、自分の周りの人たちだけでも心豊かでいられるようなコンパクトサイズの経済活動を続けていこうと思います。

 

 

 

家事を外注する

私は子供を産んだ頃から、少しずつ家事を外注するように心がけました。

医師として仕事を続ける限り、子育てと仕事と家事まですべてやり切る能力が自分にはないと自覚したからだと思います。

夫は家庭的な人ではなく、自分の夢を追いかけている人でしたから、当然あてにならず

子供が産まれたばかりの頃、ベビーシッターさんを頼もうと、何度かトライしたことがありました。

しかし、当時の私には、まだ我が子を他人に預けられる力がなく、信頼できずに結局断念。

夫や私の両親に預けることがほとんどでした。

結局、下の子が小学4年生になるまでは、子育てには親の手を借りながら何とかやっていたように思います。

とは言え、私の母は家事が得意な人ではありませんでしたから、子供を見ることをはお願い出来ても、家事まで頼むことは出来ません。

私も家事は苦手でして、これは何とかしなければ生活がすさんでしまうという焦りから、家事全般をお願い出来る人を探し始めました。

週1~2回出来る人から少しずつ始め、最終的に毎日来てくれる人と出会ったのが40歳くらいの時。

今は、掃除・洗濯・料理・犬の世話まで何でも任せられるとてもいい人と巡り合い、もう8年くらい経つでしょうか。

もうこの人なしでは生きていけないと言っても過言ではありません。

 

家事を外注することに対して否定的な考えをお持ちの方もいらっしゃいます。

「料理は母親が作らなくては可哀想」とか。

そう思ってご自分でやる方はそれで良いでしょう。

しかし、私のように家事が苦手で苦痛な人は、是非「家事を外注する」ことにチャレンジして欲しいと思います。

もちろんそれ以上に稼ぐことが前提ですが

苦手な仕事を手放すと、気持ちにゆとりができます。

自分の仕事に専念することができ、パフォーマンスが上がります。

本を読んだり、勉強する時間を確保することができます。

私がこうして美容医療を続けることができたのは、両親を始め、お手伝いさんの手助けがあったお陰です。

人間、一人では生きていけません。

やりたいことに優先順位を付け、人の助けを借りながらバランス良く暮らすこと。

私は美容医療を通して、皆さんのお役に立ちたいと思います

 

日本にはあまり家事を外注する文化が根付いていないようですが、女性も男性と同じように働いていくためには、家事を外注することが当たり前になるか、男性も女性と同じくらい家事をやるようにならないと難しいのではないでしょうか。男女平等を謳っている割には、まだまだ家事時間の男女差は大きいようです。

女性が自立して仕事を続けていくには、いろいろな人の力を借りて、それに感謝する気持ちを忘れないようにしたいものです。

 

春はボトックス

本日4月6日(水)は、研修のため休診とさせていただきます。

電話、LINE、メールなどのご対応が出来ません

ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

年度末は人と会う機会が増え、

よく喋り、よく笑ったせいか、

顔面の筋肉疲労が気になるようになりました。

顔のコリを感じるようになる時は、ボトックスが切れた時

半年経つとコリを感じるようになります。

当然シワも目立つように

日々忙しくて、自分の顔面メンテナンスが不十分なことを気にかけながら、私も美容のかかりつけ医が欲しいなぁと思う今日この頃。

とりあえずセルフボトックス注射で難を逃れることに。

この針刺激が超気持ちいい~

眼精疲労も楽になる、という人もいらっしゃいますので、お顔が疲れている人には是非お試しいただきたい治療です。

筋肉の緊張をほぐし、筋肉をリラックス&ストレッチさせる治療です。

 

毎年4~5月は新緑祭り、ボトックス祭りです。

ボトックスの良さを知っていただきたく、下記治療をご提案しています。

・お顔のシワ治療「レギュラーボトックス」

・フェイスラインのたるみ治療「リフトアップボトックス」

・ワキ汗撃退「エチケットボトックス」

・つら~い噛み締め「咬筋ボトックス」

・皮膚全体のハリ改善「ダーマペンボトックスミックス」

 

私やスタッフが、このボトックス治療をこよなく愛しているせいか、

当院に定期的に通う患者さんの半数近くが、ボトックス治療を受けています。

美容医療には欠かせないボトックス。

まだ受けたことのない方、是非この春お試しください!

2022.03.30

醍醐寺

久し振りに家族4人で京都旅行を楽しみました。

東京よりやや肌寒く、桜もつぼみが目立ち、ベストタイミングで訪れるのはなかなか難しいものです。

それでも今日は晴れて暖かくなり、宿泊先の女将が薦めて下さった『醍醐寺』の桜は素晴らしいものでした。

こちらは平安時代に創建された『三宝院』にある太閤しだれ桜。

樹齢160年、圧巻です

 

豊臣秀吉が復興させたこちらの庭園。

私の心を鷲掴み。

秀吉の圧倒的なパワーを感じさせる、エネルギッシュなお庭です。

しばらく座って眺めながら、西洋のような幾何学的ではない造作に計り知れない美を感じてしまうのは何故でしょうか。

樹木、石、池の水は自然なものですが、それらを絶妙に手入れしていますので、本当の“自然”ではありません。

しかし、鉄筋コンクリートやプラスチックのような完全なる人工物ではなく、素材自体は“自然”

お庭を観ながら、お手入れされた素肌の美しさを連想してしまうのは、職業病でしょうか。

 

“わび・さび”の真骨頂である枯山水も素敵ですが、

今の私は、この秀吉の力強い庭園に強く惹かれてしまいました。

手入れされた自然美の中に、自分の求めている無意識の何かがあるような気がしています。

新年度の始まりですね。

気持ち新たに、でも「初心忘るべからず」を意識して、自分の仕事を深めたいと思います。

 

卒業

3月は卒業シーズン。

長年にわたり当院に貢献してくれたスタッフ、渡邉青子もこの春クリニックを卒業します。

黎明期から私の右腕として、共にクリニックを育ててくれました。

苦楽を共にしてきた、大切なパートナーでした。

昨年退職の意向を告げられた時はショックで、

頭では理解しているものの心がついて行けず、

寂しくて悲しくて無念で、

言い知れぬ虚無感に度々襲われました。

この感情に蓋をしようとしても、どうしても蓋が閉まらず、

それならいっそのことこの感情に向き合い、味わいつくそうではないか!と開き直ってみたり。

日日薬とは言ったもので、だんだんとこの感情が消化できるようになりました。

 

諸行無常

一切皆苦

愛別離苦

人間の悩みに向き合い、

心の修行を続け、

真理を追究し、

悟りを開いたお釈迦様のお言葉は、

2500年以上経った今でも深い説得力があり、我々の心に染みわたります。

「人生ってこんなものだ」と思えるし、

自分の考え方次第で、物事の景色は変わるのです。

 

この世に絶対なんてことはなく、

人の心は移ろいやすく、

だからこそ人間関係は一期一会。

愛情込めて丁寧に構築することの大切さを再認識しています。

 

私は「元気」でいることに、無意識に執着しているような気がします。

自分自身のエネルギーを高めておかないと。

毎日美容医療は継続できません。

時々ガス欠になることがあり、

いろいろな方法で「元気」を充電するようにしています。

この「元気エネルギー」の源は、やはり人間関係の中から発生しているように思うのです。

患者さんとの対話の中からエネルギーを頂くこともあります。

「先生、元気そうですね!」と言われると、この上なく元気になりますので、どんどんお声がけくださいね

そして、ハイブリッド車のような、極力燃費の良い心持ちをすること

心をすり減らさないよう整えること。

魂を消耗する暮らしをしていると、それは表情に現れてしまうので、美容の大敵です。

きれいになりたければ、「通っていると何だが元気になれる」美容クリニックを選びましょう。

 

青子さん不在のクリニックは、まるでイチゴのないショートケーキ?のよう。

青子ロスにならないか心配です。。。

でも、当院には他にも美味しいフルーツのようなスタッフがいますので、4月からはフルーツタルトとして生まれ変わります

私がしっかりと、固いタルト生地のような土台として支えます

そして、新しいスタッフが入社します(詳細は後日報告いたします)

スタッフの入れ替わりで、しばらくご不便をおかけすることもあるかと思いますが、日々精進して参りますのでご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

 

神様

息子が第一志望の医学部に合格しましたぁぁぁ

よく頑張りました

本当におめでとう

 

小さい頃は「おかあしゃん、おかあしゃん」と母の後ばかりついて回った可愛い息子。

保育園で字が書けるようになった頃、毎日のようにラブレターを書いてくれた我が子。

保育園、小学校時代と、何かと先生に呼び出されることが多かったやんちゃ坊主。

ゲームばかりしていた反抗期の中学生時代。

ようやく自我が芽生えた高校生。

自分の将来へ向けて進み始め、やっと勝ち取った成功体験。

年明けの共通テストから合格発表までおよそ2か月。

本当に長かった~~~

「神様っていたんだ」っていう気分

子供って、こんなに人生に潤いをもたらしてくれる存在だったとは。

思い返せば大変なこともたくさんありましたが、

そんなことを吹き飛ばすくらいの喜びをもたらしてくれる存在です。

 

足繫く愛犬と通った近所の神社に、御礼参りをしてきました。

あの“ぎっくり腰”になってしまった神社です。

神様にお手紙を書いて、お賽銭箱に入れてきました

実はこの神社、息子が中学3年の絶賛反抗期中の頃、一緒に茅の輪くぐりをした神社です。

「神様、この子自身が進むべき道を早く見つけられますように」と何度も何度も祈りました。

自分自身で自覚しないことには、周りが何を言っても響きませんから。

子供の成長はこの上ない喜び。

人生半分生きてきた私くらいの年齢になると、

自分のことよりこれからの時代を担う若い人たちの未来に向けて応援したい気持ちが強くなります。

コロナとか戦争とか、世界は不穏な状態が続いていますが、

戦争なんか止めて、真の意味で豊かな社会に向けて、そのエネルギーを注いで欲しいと心から願います。

 

肌断食の聖地、白金

ここ数年、「肌断食」という概念が随分広まった印象を受けます。

私は元祖肌断食提唱者、宇津木龍一先生の弟子であり、

「ファンデーションに頼らない素肌づくり」を謳って16年目の美容皮膚科ですから、

肌断食を志す人々が全国から当院を訪れます。

肌ルネ会員にとって、『年1回の白金参り』が習慣になったらいいなぁ~。

肌断食の聖地、白金。ふふふ

化粧品を減らして減らして、とうとうゼロになって、

「本当に楽になりました。ありがとうございます。」

と感謝される日々。

化粧で誤魔化さない素肌は本当に清々しく、健康的で美しいのです

 

肌の診察を毎日やっていますと、

『化粧品で傷んだ肌』というのが分かるようになります。

皮膚が擦れて薄くなり、酷い人はキメが全く消えています。

『ビニール肌』と表現する人がいますね。

赤くてテラテラしていて、火事を起こしている肌です。

このような肌の人たちには、化粧品の使用によって皮膚が傷んでいることを説明し、とにかく使用量と頻度を減らしてもらうよう指導します。

レーザー等治療はしません!とにかく「やめる」ことが治療です。

ところが、化粧品依存になっている人たちには、「やめる」ことのハードルが高い

それでも根気強く説明し続けます。

だって、止めるだけで肌が回復するのですから。

この回復力を診ているだけでも嬉しくなっちゃいます。

 

先日も、化粧品をたくさん塗りまくっている患者さんがいらして、

基礎化粧品の数を1~2種類に減らし、

ファンデーションはまだやめられないものの、

クレンジングを中止したところ、

3か月で驚くほど肌が回復していました。

人工的に傷めた肌は、まず原因を絶つこと。

皮膚という“土壌”に、自力で潤う力を呼び戻すのです。

 

当院のスタッフは、全員素肌です。

肌断食の理解も深いので、熱心にスキンケア指導をしてくれます。

自分たちが経験者なので、化粧品をやめることの苦労も知っています。

そして素肌で過ごせることの価値を共有しています。

「やめるを指導できる」エステティシャンは、当院の宝です。

祖母永眠

101歳の祖母が永眠しました。

本日は葬儀のため、ご予約いただいた患者様には大変ご迷惑をお掛けしてしましましたが、ご容赦頂ければ幸いです。

 

祖母は頭がしっかりしていたせいか、

死ぬまで尊厳が保たれていました。

老人施設に10年以上お世話になったにもかかわらず、

家族やスタッフにぞんざいに扱われることなく、

最後まで立派だったと思います。

 

精神的に自立していて、

家族にもたれかかることもなく、

超節約根性は誰にも負けず、

自分のこととなるとドケチなのに、

孫の私にポンッと車を買ってくれたり、

家族にお金を回せる人でした。

昭和30年代に、夫(祖父)の赴任先であるインドで運転免許を取得し、

昔の女性としては珍しく車(マニュアル!)を運転していたので、

小さい頃はいろんな所へ連れて行ってくれました。

短歌、ピアノ、麻雀、お茶、社交ダンス、洋裁など多趣味な人でした。

 

10年以上老人施設に入居し、

だんだん衰えていく中、

どのように感じ、何を考えていたのでしょうか。

強い人だったので弱音を吐くことはありませんでしたが、

辛かったのかな、寂しかったのかな、痛くなかったのかな、などと可哀想に感じることもありました。

いわゆる『老衰』でしたが、最後は声も出せず、食べられず、静かに息を引き取りました。

立派に101歳の生涯を終えました。

いい人生だった!と思いながら、あの世へ旅立っていることを信じています。


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