医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

2021.12.15

自己治癒力

当院トップクラスの美肌の持ち主を施術していた時のこと。

あまりにも透明感のある白い肌

ハリも申し分なし。

表面の滑らかさも抜群。

左手の指で肌を触りながら、右手でレーザー照射をするのですが、

視界に薄ら汚れた手が浮かび上がり、絶句

可哀想な私のおてて

これからは、自分でレーザーをあてないと!

ハンドレーザー、好評です

 

さて、本日の話題は『自己治癒力』について。

私たちは、元気な時もあれば元気がない時もありますよね。

仕事や人間関係など、ストレスだらけ。

これらストレスをさらりとかわせる人はラッキー。

真に受けてしまうと、体のあちこちに不調を来たします。

私が外来で気づく症状を挙げてみます。

●胃腸の痛み、便秘、下痢などの消化器症状

●円形脱毛症、眉毛や睫毛の部分脱毛

●ニキビや湿疹、蕁麻疹など肌荒れ

●口唇ヘルペス、帯状疱疹

●肩こり・腰痛など筋肉の痛み

●不眠

●抑うつ状態

 

私は研修医の頃、忙しすぎて寝る時間も十分に取れず、疲労困憊の日々を過ごしていました。

それでも、この苦労が未来へ繋がる希望があったので、全ての経験は有意義なものと感じながらハッスル

しかし体は悲鳴を上げており、2年間自力で排便することが出来なくなってしまったのです。

下剤を内服しないと1~2週間経っても全く出ません。

翌朝、必ず休める日を狙ってコーラックを飲み、無理やり出すことを2年間繰り返していたのです

下剤に慣れてしまうと、自力で出すことはもはや不可能

さらに胃痛にも悩まされ、強い胃薬が手放せませんでした。

私は胃腸が弱いな~と20代から自覚していました。

 

しかし、妊娠・出産を経験すると、便秘も胃痛もすっかり治り、薬とおさらば

自律神経失調だったのでしょうね。

普通に食事をして、夜の睡眠を規則正しく確保することが健康の基本です。

そしてストレスを溜めないこと。

 

私たちの体は、環境に適応して治ろうとする自己治癒力が備わっています。

元気のないとき、不調な時に、安易に薬に頼らず、まずは食事・睡眠・ストレスをコントロールしてみて下さい。

そして、どんな時に体のバランスを崩すのか意識してみると良いでしょう。

嫌なことやストレスからはなるべく距離を置くことです。

運動で体をリフレッシュさせたり、

心の訓練で物事の捉え方を変えることはできます。

 

化粧品で傷んでしまった肌も、化粧品を減らし刺激を控えることで、だんだんと再生してきます。

肌のキメが回復したり、

赤ら顔が目立たなくなったり、

水分・皮脂バランスが整ってきます。

 

寒くなる冬は、血の巡りが悪くなり、体調を崩しやすくなります。

皆様も是非、自己治癒力を高める生活を心掛けてみて下さい!

 

当院が大切にしていること

仕事をしている皆さん、毎日どのような気持ちで働いていますか?

私のクリニックは、健康で美しい肌を求めるお客様が来院されます。

自分で言うのもなんですが、顧客満足度はかなり高いように感じられます。

※「そんなことない」と思われる方は、こっそり教えて下さい

皆さん、楽しみながら当院にお運び頂いている様子です。

お客様を温かい気持ちで迎えてくれる当院のスタッフの仕事ぶりが、顧客満足度に繋がっていることは確かです。

 

当院のスタッフの共通点は、

「ファンデーションに頼らない素肌づくり」というクリニックの使命に、全員が共感して入社してくれたということでしょう。

皆、エステティシャンという職業柄、前職では化粧品販売をやらざるを得なかったそうです。

フェイシャルの施術でも、いろいろな効果効能を謳った化粧品を使用していたとのこと。

※化粧品は効果効能を謳えません。

それでシミが薄くなるわけでも、たるみが改善するわけでもなく、化粧品の限界を知ってしまったのが現実

そして化粧品を使わないクリニックに入社。

最初はすっぴんが恥ずかしかったようですが、

化粧品をやめることと、美容医療を受けることで、

肌がどんどん綺麗に変化していくことを、彼女たちは身をもって体験しています。

今では全員堂々と素肌で仕事をしています。

これは経営者として本当に有難いことで、誇りに思えます。

スタッフが経験していることだからこそ、肌断食のノウハウをお伝えすることが出来るのです。

 

「キレイ」になるための美容医療ですが、

「キレイ」にもいろいろなキレイがあり、

当院の目指す「素肌美人」を美しいと思える感性が一致してこそ、治療は成功すると考えます。

お客様とスタッフと院長が目指す「素肌美人」が一致するということです。

健康で自然なキレイ肌

化粧品で誤魔化さない、素の美しさ。

そんな素肌に近づけるよう、私は医療を提供し、スタッフはスキンケア相談に徹しています。

化粧品で傷めた肌、老化によるシミ・しわ・たるみ。

これらの悩みに寄り添い、励まし、

だんだんキレイに回復していく様子を目の当たりにすると、

毎日同じ仕事をしていても、驚きと感動は尽きることがありません。

最近はヒアルロン酸注射が増えていますが、キレイな結果に仕上がると、患者さんの表情がパッと明るくなるので、私まで元気にさせてくれます。

患者さんの嬉しそうな表情に接すると、ああ、もっと喜んでもらえるよう頑張ろうという気持ちになります。

年末はただでさえ予約がいっぱいなのですが、

「シミを取って欲しい。シワ治療して欲しい。」と頼まれると、ついつい張り切ってしまうので、次の患者さんをお待たせしてしまうことになります

お待たせする方には大変申し訳ございませんが、これも私の原動力ですので、何卒ご理解いただけますと幸いです。

 

肌の健康にとって本当に良いスキンケアを追求したい人。

自分の選んだ仕事に対してプロフェッショナルなレベルに高めようとする成長意欲の高い人。

仕事を純粋に楽しめる心がある人。

お客様だけでなく一緒に働くスタッフの幸せを自分事のように喜べる人。

仲間との調和を大切にできる人。

困った人に手を差し伸べられる人。

素直で勉強熱心な人。

このような人たちが遣り甲斐を感じながら、生き生きと自信を持って働くことができる職場でいたいと考えています。

 

2021.11.30

バリア機能を守る

いよいよ師走。

今年もなんやかんやあっという間に終わってしまいそうです。

年末になると、今年お世話になった人の顔を思い浮かべ、感謝の気持ちを伝えたくなります。

手紙を書こうかな?贈り物しようかな??などと考えてるだけが関の山

ま、とにかく診療に集中して、結果の良い治療が出来るよう頑張ります

いろいろやらなければならない事が積み重なると気が散るのですが、診療中は今ここ集中すべきと心得ています。

いい仕事をやり遂げることが、皆様への恩返しですからね

それにしても年末は繁忙期で、年内はすでに予約が全て埋まってしまいました

しかし、キャンセルや変更など動きもありますので、是非キャンセル待ちをして下さいませ。

 

そして世界は「オミクロン型」ですか!

日本がコロナ感染者数が激減していますが、世界は急増しています。

ワクチンとウイルスのいたちごっことなっています。

「人間よ、少しペースダウンしなさい。」というメッセージが聞こえるのは私だけでしょうか。

 

美容においても、いささかやり過ぎ傾向を助長するような宣伝広告やSNSがヒトの脳に影響を与えています。

少しでもきれいになりたいという欲求が盲目的になるケースを散見します。

●洗顔し過ぎ:朝晩のダブル洗顔、トリプル洗顔の人も!

●化粧品塗り過ぎ:使用アイテム10種類以上!

●擦り過ぎ:コットンで拭き取り化粧水、布でゴシゴシ、手でゴシゴシ。

●美容器具使い過ぎ:コロコロローラーを1日100回転がしてフェイスラインに傷が!

●ピーリングし過ぎ:トレチノイン、グリコール酸など角質取り除き過ぎ

●美容医療受けすぎ:フラクショナルレーザー、ダーマペン、ハイドラフェイシャル、ケミカルピーリングなど角層にダメージを与える治療を皮膚が赤く光るまで受け続ける

 

もう、滅茶苦茶ですよ。

皮膚のバリア機能を破壊する行為をやり続けているのですから。

「なんか変だ・・・」と感じた時は、肌理は失われ、薄くツルツル光沢感のある皮膚になっているのです。

荒れた肌は敏感で、毛細血管が開き、赤みを帯びています。

慢性的に炎症しているので、シミも増えるでしょう。

ヒリヒリ感や痒み、湿疹が繰り返し出るようであれば、化粧品の使用を控えて下さい。

 

バリア機能を無視したスキンケアは危険です。

長期的な肌荒れに悩むことになり得ます

一度肌荒れを起こすと、年齢や個人差もありますが、回復までに数年かかることもあります。

 

「やめるを選択する」ことも必要です。

メディアやSNSに振り回されず、ちょっと一呼吸。

冬はどうしても気温と湿度が下がり、肌が乾燥しやすくなります。

バリア機能を守るスキンケアに徹しましょう。

 

 

 

若者の未来を応援したい

何年ぶりでしょうか、クリスマスツリーを飾ってみました。

これ、レンタルツリーです

モノを増やしたくない私にはとても嬉しいサービスです。

最近、娘が我が家の環境整備大臣になりまして、部屋をきれいに片づけるだけではなく、このようにプラスαの味わいも提供してくれます。

乾いた心を癒してくれるので、本当に有難い存在です。

振り返れば、家族とこのように季節を楽しむ余裕なんてほとんどありませんでした。

仕事優先のダメ親でした

 

さて、本題に入りましょう。

社会の変化がハイスピードなのか、

自分自身がそれ以上に変化しているのか、

もしくは変わっていないのか、

何が原因か分からないのですが、

肌で感じる違和感にハッとされられることが増えたように思います。

 

NewsPicksという有料オンラインサイトを時々見る(聴く)のですが、

落合陽一さんとひろゆき氏の対談が目に留まり視聴した時のこと。

「結婚することの意味って何でしょうか?」

「コスパじゃないですか。」

 コスパですか・・・

「結婚すると扶養控除がつく」

 それって、専業主婦(主夫)前提ですよね・・・

「子供が産まれなかったら金銭の問題だけじゃないですか?」

何という身も蓋もない話をしとるんじゃー!と、呆れながらもリプレイして聴き直してみたところ、

事実婚ではなく籍を入れることの意味、という論点でのディスカッションでしたね。

生活コストは折半できるし、

共働きであれば、どちらか片方が病気などで働けなくなってもリスクヘッジできますものね。

確かにコスパ

でも私なら、愛の大切さとか、子供を育てる幸せとか、家庭を守る忍耐力とか、そういうウェットな話をするんだけどな、と思ってしまいました。

私が結婚した理由は、人生の経験値を増やしたかったことと、子供を産んでみたかったからです。

自分のDNAを受け継ぐ子供ってどんな子だろう?

お金のことなど全く考えませんでしたけれどね。

これって、男女脳の差なのでしょうか、年齢の違いなのでしょうか、個人の考え方なのでしょうか。

 

あまり年齢を意識するのは好きではありませんが、

自分自身が「老害」に片足突っ込んでいないか?と思う瞬間があります。

よくあるのが、無意識に思っている「~あるべき」論が頭を見せる時。

誰よりも柔軟に物事を考える方だと自覚していたのに、

気付けばステレオタイプ化している自分がいる瞬間に気づくこともあるわけです。

「あるべき論」に支配されないように意識したいものです。

 

しかし、異なる時代を精一杯生きてきた高齢者に対する尊敬の念はありますので、何でもかんでも十把一絡げに「老害」と一言で片づけるのも気に入らないのです。

いい歳した大人が若い世代に取り入るような姿勢の裏には、得体のしれない軽薄さすら感じてしまいます。

 

とは言え、老害とならないよう学び続け、自分の出来ることに取り組んで少しでも社会の役に立とうと思うわけです。

そのために読書でインプットしているのですが、最近読むスピード(理解力?)が落ちるし、集中力も低下しています。

読書ってエネルギーが必要なんですよね。数年前まではあまり感じなかったのですが、最近は元気がないと読めません。

日々の診療で患者さんとたくさんお話をするのは大好きなのですが、顔に対する施術を行うにはそれなりに集中力が必要です。診療での集中力が落ちているとは感じませんし、今でも治療結果は向上しているとさえ思っているほどです

※記憶力は低下しています

ということは、人間としての年間総エネルギー量が落ちているということなのでしょうか。

あれしたい、これしたい

あれ欲しい、これ欲しい

愛したい、愛されたい

そういう自己を満たすような欲求が、消えゆくロウソクの炎の揺らめきのごとく、小さく小さくなっていきます。

それと反比例するように、これからの若い世代の人たちが活躍できるような社会にしたいという思いが膨らみます。

幕末の志士たちのような20~30代の人たちが、これからの日本を良くするために活躍できる世の中になって欲しい。

停滞中の日本を見限って、優秀な能力を海外へ流出させないようにして欲しいと心から願います。

 

2021.11.17

省エネを考える

COP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が閉幕しました。

待ったなしの気候危機に直面しているにも関わらず、産業革命前からの気温上昇を1.5度以内に抑えるという目標達成は厳しくなりそうです。

石炭火力発電の「段階的廃止」ではなく「段階的削減」になってしまいました

私たちはもっと真剣に節電を考え取り組まなければなりません。

 

ちょっと調べたところ、産業において、業種別に消費されるエネルギー量を経産省が発表していました。

小売りや情報サービス業に比べると、宿泊業や飲食業の消費エネルギーが圧倒的に多いようです。

昨年から続くコロナ禍において、観光や飲食業の需要が激減し、大変お気の毒ですが休業していたお店も多かったことでしょう。これはエネルギーを抑えるための必然だったのかもしれません。

人間が動くとエネルギー消費は増えますので、環境問題的にはよろしくありません。

環境破壊の犯人は「ヒト」ですから。

無駄なことっていっぱいありますよね。

ホテルや旅館に泊まりに行くと、こんなことを思いませんか?

「こんなにタオルをたくさん使っては、洗濯するのにエネルギーの無駄になる。私はバスタオルすら要らない。フェイスタオルで体が拭けてしまうからそれで充分。シーツやガウンなんかも毎回洗濯か、もったいない。」

「使い捨ての歯ブラシなどアメニティももったいない。シャンプー・リンス・ボディソープなんか要らないし

「ペットボトルの水が用意されるが、これらプラスチック製品も無駄だなぁ

「冷暖房効きすぎ。寒すぎ、勘弁して

「食事多すぎ。こんなに食べられないでしょ・・・」

また、旅行には交通がつきものですが、飛行機はエネルギー大量消費するので申し訳なく思うし、車での移動も排気ガスをばら撒くからよろしくありませんね。

旅行すること自体が環境破壊への道を進んでいると考えると、罪悪感すら感じてしまいます。

しかし、旅は心を豊かにしてくれます。ここが難しいところ。

これからは「心贅沢な省エネ旅行」なんかが注目されるかもしれませんね

 

そんなことを考えながら、私自身の仕事も大いに電力に頼っていることは否めません。

治療に欠かせないレーザー、診療ベッド、照明、パソコン、滅菌機器、電話、薬剤を保管する冷蔵庫など全て電力頼みです。電気の供給が断たれたら完全アウト

私たちの暮らしが、どれだけ電力に頼っていることでしょうか。

電気がなければもやは暮らしていけないレベルです。

タイムマシンがあれば、電気のなかった江戸時代の暮らしを覗いて見たいものでございます。

 

物事は表裏一体。

上手にバランスを取り、人生楽しみながら、環境もしっかり守るということは出来ないものでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

2021.11.09

メンテナンスの重要性

緊急事態宣言が明けてから、急に予約が増えました。

連日、キャンセル待ちのリストが並んでいる予約台帳を見て、

「あ~、みなさん自粛されていたのですね

久し振りに来院する方や、初診患者さんが増え、嬉しい忙しさを感じながら働いております

予約が取りにくくなっていますので、年末のご予約はお早めに

 

10~12月は当院も繁忙期です。

私のボディメンテナンスは、近所の整体通いです。

3年前から通っていますが、お陰様で痛み知らずのカラダを維持しております

先月いよいよ恐れていた五十肩が忍び寄って来ましたが、悪化する前に処置していただいたことで、気にならない程度まで回復

カラダの痛みは早めのケアが大切です。

我慢しないこと!放置しないこと!

セルフストレッチも有効です。

腰が痛くなってきたら、大腿四頭筋やハムストリングスをストレッチするなど、セルフ応急処置が出来るようになると安心です。

日々元気に働けることが、どれだけ有難いことでしょうか。

健康でいられることを当たり前と思わず、謙虚に感謝の気持ちを忘れず、心身を健全に維持したいと思います。

 

カラダも心もお肌も、ひどくなる前のお手入れが肝心

私は開院した時、

「40代からのしみ・しわ治療専門美容皮膚科」を掲げましたが、図らずもそれが美容医療開始の適齢期でした。

美容医療を始めるなら40歳前後を強くお勧めします。50歳は人によってまだOKですが、60歳では・・・ううう・・・

老化変形が少ないほど、無理なく治療効果を出すことが出来るからです。

40代から美容医療を始めたことで、50代の方が美しくなる人もいるのですよ、本当に。

美容医療でキレイになったというよりも、そういうことに積極的に取り組める柔軟な心持ちと前向きな生き方が、より魅力的な表情を作るのだと思っています。

お顔はまさに「私の履歴書」そのものです。

「もう少し酷くなってからでいいかな・・・」は遅すぎます

美容も予防の時代です。

 

皆様もご自分に合わせたメンテナンスを継続することで、快適な日々をお過ごしくださいませ。

新旧織り交ぜて

クリニックを開院して16年目。

診察室のベッドもレーザーもパソコンも、機械系のものは全て新しいものに交換していることに気づきました。

これは、先日交換した診察ベッドです。

どちらが新しいか判別できますか?

耐用年数7~8年と言わる電動診療ベッドですが、15年以上も使い続け、全く故障もありません。しかし、電気モノなので、診療中に壊れるリスクを考え、泣く泣く交換。ドナドナ再びです たくさんの患者さんを受け入れてくれたベッドさん、本当にありがとう。

どうも私はモノに感情移入してしまい、手放すことが苦しくて仕方ありません。

 

しかし!新しいベッドはさすが最新式メディカルベッドです。

椅子の状態からフルフラットベッドに変化

頭の高さや角度も自由自在。

『白金のファーストクラス』と呼んでおります。

大変寝心地が良いと、患者様にも好評です。

「あれ?ベッドが変わりましたね!すご~い」と目新しいモノに驚いて下さる瞬間が、何とも可愛らしく、見ていて楽しくなります。

 

古いもの(思い)を大切にしながらも、バランス良く新しいものを取り入れていくことは、経営にとって重要なエッセンスです。

毎日触れているものは、古びても気づかないことがあり、頭を錆びつかせます。

何でも新しいものにしてしまうと、物事の重みや風格が欠如してしまいます。

美容クリニックなのだから、きれいは当たり前。

プラスαで、「えっ!」と驚くような一工夫を凝らせるよう、感動のヒントを得るために上質なサービスを探し求め全国行脚しています

 

 

2021.10.26

自然 vs 東京

どうしても訪れたい場所があり、8月の夏休みに沖縄へ行く計画を立てていたのですが、緊急事態宣言によりやむなくキャンセルしたため、リベンジ沖縄

 

沖縄宜野座のサンライズです。

ビーチリゾートでの遊びは紫外線が恐ろしくて得意ではありませんが、広大な海を眺めていると、自分の生きる世界の問題などちっぽけ過ぎて取るに足らないような気がしてきます。

清濁併せ吞む、って感じでしょうか

水平線からの日の出は、オレンジ色の光が雲に溶け込み、自然の美しさに胸がジンときます。

今年は意識的に、『海×太陽』『海×月』を体感するようにしていました。

自然の美しさは最高の贅沢です

人工物で溢れかえる東京では決して味わうことのできない贅沢。

鳥のさえずりと蝉の鳴き声が脳に安らぎをもたらし、車や電車の騒音が皆無な世界。

海風が体感覚に、波の音が聴覚に、青空が視覚に響きます。

昔の人は、このような風景を日常として触れていたのですから、羨ましい限り。

毎日の暮らしと自然美が調和できたら、どんなに豊かな気持ちになれるだろうか、と想像するものの、東京での暮らしもまんざらではなく、それを放棄する勇気もないのが本音。

何といっても、文化・芸術・教育へのアクセスは抜群ですし、サービスの種類は豊富、質も高い。

自然への憧れは、ないものねだりのような気がします。

 

最近しみじみ思うのですが、私は美容医療の仕事が大好きなんです。

自分の経験とスキルが人の役に立つことの遣り甲斐と満足感。

新しい患者さんとの出会いも喜ばしきこと。

また、自分の言動1つが患者さんの気持ちに与える影響の大きさを痛感しています。

医者の一言は責任重大。

1人ひとりの心に栄養を与えられるような医療を心掛け、夢のある美容医療を提供し続けたいと思います。

 

東京での診療生活を続けながら、時々田舎の空気を吸いに出かけられたら、それで十分

この「時々」っていうのが微妙ですが、自分にとっての最適化を模索しています。

都会と自然のバランスを保つことで、仕事のパフォーマンスが上がることは間違いありません

 

 

 

 

 

 

2021.10.19

芸術の秋、感動の秋

久し振りのピアノコンサート

サントリーホールへ

辻井伸行さんのピアノコンサートです。

ピアノの上の大スクリーンに、印象派の絵画映像を映しながらピアノ演奏を楽しむという『音楽×絵画』のコラボレーション!

ドビュッシーのアラベスク、月の光。

ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ。

私の大好きな曲ばかりが、ルノワールやモネ、ゴッホ、そして葛飾北斎の絵と共に奏でられます。

辻井さんのタッチが繊細で、その表現力の深さに心震えます

また、この写真でお分かりになると思いますが、照明効果というのも大きく影響しています。

ピアノの音色に感じる色気が増幅されるんですよね。

このような感動経験に触れ、

「ああ、私のクリニックもハイテク音響にして、照明を変えて、スクリーンに映像を映し出し・・・」

などど妄想しながら、もっともっと自分の仕事を高めたいわっと思った次第でございます。

私は実に単純で、いいと感じた物事に対してすぐに影響を受ける方なのですが、それがやる気に原動力になっているのは事実です。

音楽を聴いても、宝塚を観ても、人の話を聴いても、本を読んでも、涙が出るほど感動して胸が熱くなります。

子供たちにも、「お母さんってすぐに影響されるよね~」と言われます。

いいんです、良い影響ですから

いくつになっても感動できる心を持ち続け、

仕事も人間関係も深められる人生を送りたいと思った秋の夜でした

 

遣唐使に思いをはせて

日本の歴史、特に古代~奈良時代に魅力を感じています。

20代の頃から日経新聞を読むのが日課でして、

文化面に連載小説がありますが、

今ちょうど『ふりさけ見れば』(阿部龍太郎作)を毎朝の紅茶と共に楽しんでおります。

遣唐使として唐に渡り、玄宗皇帝に取り入れられ、日本への帰国が叶わず一生を唐で終えた阿倍仲麻呂が主人公です。

阿倍仲麻呂といえば、百人一首にある「天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」で有名ですね

西暦700年代が舞台。日本は天皇を中心とした新しい律令国家を作るために、古事記や日本書紀が編纂された頃のお話です。

物語の詳細は省略しますが、

今朝驚いたことは、昔の人の時の流れる感覚距離感です。

日本からの使者は、海に近い❛蘇州❜という場所にいて、

皇帝に対面するために❛洛陽❜という内陸の都市に行くことになりました。

中国大陸は広いので、一体どのくらいの距離を移動するのだろうか?とgoogleで調べたところ、

937.1㎞、現代の車移動で9時間35分かかるそうです

(ちなみに、東京⇔福岡の距離は1072.2km、車移動で13時間2分です。)

この移動をするために、2月10日に蘇州を出発し、3月15日前後に洛陽に着く予定だと書かれています。

そして4月1日に皇帝に謁見するとか。

 

移動に1か月以上ですよ・・・

移動は馬に乗るのか歩くのか知りませんが、起きている時間の大半を移動に費やし、その時間は一体何を考え、どんな景色を観て、皆と何を話していたのでしょうか?? 移動中、体が辛いとか、お腹が空いたとか、あの娘可愛いなとか、何を感じていたのでしょうか??? どんな宿に宿泊し、何を食べていたのでしょうか。山賊に襲われる危険はなかったのでしょうか。

昔と今を比較すること自体ナンセンスかもしれませんが、生活様式があまりに違いすぎることに、違和感を感じずにはいられません。

中国から仏教など学んできたエリート日本人が残した書物、経典、仏像、美術品、建築などは、1000年以上経っても輝きを放っています。

私など一生かかって何を残せるのかと、己の生きてきた道のりが驚くほど軽薄なことに嫌でも気づかされてしまいます。

 

先日、学会帰りに奈良を再訪した時、遣唐使船の実物大のレプリカを見ました。

「こんな木の船で、荒波を乗り越え大陸に渡ったの?」というような小さい船でした。

日本という国家の基礎を築くために、命がけで大陸を目指したエリートたち。

江戸末期に渋沢栄一や薩摩・長州の武士たちが欧米諸国へ学びに行きましたが、それより1000年以上前のことですから、遣唐使の方々には本当に頭が下がります。

物質的な豊かさは満たされた今、我々は何を求め、何を学びに、どこに行くべきなのでしょうか。

そのような哲学的な問いを立て、思考する時間を得るためにも、1か月くらい歩いて移動する時間は貴重なのかもしれませんね。

奈良を観光する時、ついつい効率よく巡ろうなどと欲が出てしまい、観光タクシーを利用してしまうのですが、

先日患者さんから、

「先生、奈良は是非歩いて回ってくださいね。」とアドバイスを受けました

そうですよね、時短のために使うテクノロジーが、どれだけ地球に負荷をかけ環境破壊につながるのか猛省

賢者は歴史に学ぶ、ですね。

 

 

 

 

 

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