医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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インディバ 温活美容

今日はハロウィン = 10月終わり = 外国ではサマータイム終了日

日本でも、戦後GHQの指導により、1948年~1951年の3年間サマータイムを導入していたのをご存じですか?

しかし、日本のライフスタイルには馴染まなず、世論の評判が悪くて、廃止になったようです。

この時期は夕方5時の鐘が鳴るとすっかり暗くなり、夜が長く感じますね。

 

明日から11月、『インディバ 温活美容』が始まります

皆さま、インディバをご存じですか?

スペインで開発された高周波温熱療法で、体の深部をじわ~っと温めます。

機器自体は40年の歴史があり、日本でも30年前から使用されています。

美容は(企業都合で)流行がありますが、インディバは時代に左右されない地位を確立しています。

身体を温めることで免疫力が高まり、自律神経も整うとのこと。

冷え、むくみ、筋肉のコリも改善。

セルライトにも効果ありとか!←個人的にはコレ、気になります。

科学的根拠の基づく論文も多数あるとのことです。

 

今日はスタッフ施術の「インディバフェイシャル」を受けました。

まずはデコルテから温めたのですが、足先まで熱が一気に伝わるのを感じます

血が巡ってる~~~

デコルテ、首、顔を丁寧に温めてもらったら、顔色が劇的に明るくなりました

帰宅途中に立ち寄ったスーパーの鏡に映る自分の顔をみて、ハッとするくらいの効果を実感

5時間以上経過した今でも、足先までポカポカ血の巡りを感じています。

当院では10年以上前からインディバを導入していたのに、何でもっと活用しなかったのか謎・謎・謎

良い施術は広めなければ!と、気分が高まっている今夜ブログを書いています。

↑LINE配信しています

1つ気になった点は、血流が良くなるということは血管が開くということですので、施術後に軽い頭痛を感じました。一過性ですので、心配ありません。

 

当院のスタッフは全員エステティシャンで、キャリア15年以上のベテラン揃いです。

最近、より良い効果を出すために、熱心に研究しています。

私も毎週受けたい施術です!

これからますます冷え込む季節。

身体を温めて健康的に、温活美容しませんか。

美容クリニック選び

美容クリニックを受診してみたいけれど、沢山あるのでよく分からない!

悩んでいるうちに、何となく行きそびれてしまい、悲しいかな歳ばかりとってしまい、老けた顔を見てがっかり

美容クリニック選びで大切なことは、自分に合うクリニックを探すこと。

「楽しく通えるところ」

「美の方向性が一致しているところ」

「信頼できそうだ」

1年間ほど通っていただかなければ、十分な結果は出せません。通うから結果が出て、信頼へ繋がります。

楽しく通えることがいかに大切か、お分かりいただけますでしょうか。

 

ご参考までに当院の患者様の特徴を少し紹介してみましょう。

・40代~60代の大人たち

・素肌美を求め、シンプルライフを理想とする

・「いかにもやりました」といった、不自然な顔は望まず、穏やかな改善を好む

・外科的治療は望まない

・約束時間を守って下さるなど礼儀正しい

・素直で真面目に取り組む

・食事や運動に気を配り、自然に健康意識が高い

手前味噌ですが、モンスターな人は誰一人いませんし、人間力の高い素敵な人たちばかりです

 

院長の私自身が50代となり、人生で大切なことは、学問・教養・道徳に他ならないと信じている今日この頃。

人間としての芯の強さを軸として、その表面に手入れの行き届いた素肌をさらりとまとう。

これぞ当院の求める美の真骨頂

院長もスタッフも全員素肌です。

患者様もどんどんファンデーションを手放しています。

 

美容医療の歴史はまだまだ浅く、レーザーや注入治療が本格的に始まったのは2000年頃からです。

その頃は、美容医療に従事する医師数も少なかったですし、私より10歳くらい年上の、もはやレジェンドと言われる女性医師はごくわずかでした。

最近急増中の若手キラキラ医師が輝く中で、私のようなオバハン女医の存在こそ、実はレアもので希少価値があるのでは

絶滅危惧種かもしれません。

超自己肯定感高めっス

 

熱海の花火大会です。

秋なのに、今年初花火

オバハンでも、心の中はいつも花火に負けずキラキラです

美容医療を通じて、皆さまの心にも華火が弾けるようなときめきをお届けいたします。

それは意外と静かで、炭火のようなものかもしれません。

身体髪膚之を父母に受く

「ファンデーションに頼らない素肌づくり」

18年前の開院時に考えた、当院の経営理念、キャッチコピーです。

そして、ターゲット層は、

「40代からのシミ・しわ治療専門の美容皮膚科」

まだ30代半ばだった同世代の友人らは、アンチエイジングというにはまだまだ若く、美容医療なんて必要ないでしょ、という空気感 最初の頃は患者さんが少なくて暇でした

40歳を過ぎ、だんだんと知人も通い始めるようになりました。

加齢肌を整えることは実に気持ちの良いものです。

 

そして月日は流れ・・・

とうとう娘世代が受診するようになりました。

20代前半のお肌はピチピチ。

輪郭はきれいなカーブを描き、肌艶良く、弾力もあり、キメも赤ちゃんみたいに細かい

もちろん天然ですよ。

40~50代のキレイな肌とは全く別物です。

はっきりと言います。

若い人と比べるのは止めましょう

次元が違います。

年齢を重ねた、中身のある大人のカッコ良さを目指してください。

 

そして若い人たちへ。

「身体髪膚之を父母に受く 敢えて毀傷せざるは孝の始めなり」

私が10代の頃、よく父に言われた言葉です。

ピアスを開けたり、金髪に染めていた程度でしたけれど、昭和の親にはそれでも過激に映ったのでしょうね。

時は流れ、令和時代。

隣国の影響で、美容医療が身近となり、毀傷しなければ損くらいの勢いで美容ツアーに出かける人の話をよく耳にするようになりました。浮足立っちゃっていませんか?そんなに軽い国民でしたっけ、Nippon?もっと大切にすべきことはありませんか??

身体への外科的手術は不可逆的であり、理想の美を手に入れるためには大きなリスクを伴うこともお忘れなく。

そして、メスを入れたからとて100%happyになれるとも限りません。

思い通りにならず、かえって引きこもりになってしまった人の話も聞きます。

若い人は人生経験も少なく、思慮も浅いでしょう。

古典は歴史の知恵の宝庫です。時代が違っても馬鹿にできないと思います。

自分の身体に傷をつけるのは、もう少し慎重になった方が良さそうです。

 

逗子研修

久しぶりの院外研修、逗子へ行きました

美容クリニックなのに海かい!!と突っ込まれそうですが、自然と触れ合うのが今回の目的です。

日々の診療ばかりに追われてしまうと、大切なことを見失いがちです

あえて時間を作り、スタッフ全員と共に過ごす時間を作ることは、信頼関係を築くためにも必要な行事だと思います。

曇天で良かった~

海に入りながら、自然と対話していると、自然から声が聞こえてきます。

都会にいると、自分の脳だけであれこれ考え過ぎてしまうのが問題らしく、自然に心を開いていると、自然が答えてくれるのです。

波は大きくなったり小さくなったりしながら、ただただ繰り返し押し寄せます。

砂は波に巻き込まれながら浜辺を彷徨います。

風は自由に移動し、人々に心地よさを与えたり、時には災害をもたらすこともあるでしょう。

対岸に見える木々は、ただそこに立ち、風に揺られて、光合成。

雲は太陽の強い日差しから私たちを守ってくれたり、雨を降らせて恵をもたらします。

自然界の存在は、ただそこにいて、その役割をずっとずっと繰り返しています。

風のようにダイナミックに動く役割もあれば、木々のように同じ場所に居続ける不動な植物もいます。砂粒のようにその他大勢と共調して存在するものもいます。

色々な役割は、大地という大きな環境の中で定められているものであり、そこに意志などなく、ただただ役割を果たすのみなのではないだろうか?

人間も自然の一員なら同じことではないでしょうか。

大地や宇宙という大きな歯車の中で生かされているだけで、それぞれの場所で割り当てられた役割をきちんと果たせばそれで良いのはないでしょうか。

人間の意志で自然を壊すようなことをするから、色々な問題が吹き荒れてしまうのだろう。

自我溢れるこの世界。

戦前の「お国の為なら~」思想に反発するように、戦後エスカレートした個人主義がやや行き過ぎて、私利私欲万歳もどうかと思いますね。

無我になりたい。

そのような思いに耽ることができました。

自然さん、たくさんの気付きをありがとう。

 

 

 

 

2024.10.01

秋の夜長

神無月。

ようやく空気も秋らしい肌触りとなりました。

犬の散歩中に聞こえてくる虫の音色もすっかり秋。

秋刀魚も美味しくなりました。大根おろしも忘れずに。

秋と言えば読書。

毎週土曜日の日経新聞、2ページにわたる読書欄がお気に入りで、気になる本を見つけたら即アマゾンでポチり。

土曜日の診療を終え帰宅すると、すでに本が届いています。

日曜日に早起きして、午前中に一気読みすることも可。

便利な時代になったものです。

 

本日は1日中、オンライン経営セミナーを受講しました。

クリニックを離れて学ぶ時間、とても貴重です。

私は一人読書で学ぶことが性に合っているのですが、異業種の人たちとディスカッションすることで新たな気づきを得ることが出来ます。またやる気が充電されます

 

石破さんが自民党総裁に選ばれました。

いろいろ批判する人がいますが、日本の総理大臣を引き受けて下さるなんて、どれだけ凄いことか想像できますか?

今夜も夜9時過ぎから首相会見を行っておりますが、このような遅い時間に記者会見とは本当にお疲れ様です。

いつ何時、何が起こるか。

それに備えていつも緊張の連続。のんびりなんてできません。

分刻みのスケジュールで日本国内のみならず海外へも頻繁に行き来しています。

一般庶民は退職して悠々自適なんて言っている年齢に、これほどの仕事をこなせるなんて、超人技です。

それだけでも十分尊敬に値すると思います。

別に石破さんのファンでもありませんが、批判ばかりする世論にちょっと物申してみたくなっただけです。

どう生きるかは自分の気持ち次第。

 

それから秋の楽しみの一つに、「坂の上の雲」再放送。NHK日曜夜11時です

放映されたのは15年くらい前でしたが、当時は仕事と子育てが忙しくて、テレビを観る余裕がありませんでした。

明治に活躍した人たちから見習うところがたくさんあります。

そして主人公、秋山真之役のもっくん(本木雅弘)、惚れ惚れするほど美しい 美男子の極み。

 

これからますます充実しそうな秋の夜長。

徒然なるままに楽しみます。

 

 

美容医療のリスク

先週、日本美容外科学会が虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されました。

私の参加目的は美容医療のトレンドに触れることですが、「流行」という言葉に超アンチな反応を示す性分ですので、あくまでも流行に乗らないのが私流です。しかし、知っておくことは職業人として大切なことです。

(そんな私ですが、大昔バブルの頃は流行のくるくるソバージュヘアにしたり、トサカ前髪にしたりと、流行に乗らされていた若い時代もありましたお恥ずかしながら)

二重まぶたや顔の輪郭(骨切り)手術などを観ていると、ゴールデンプロポーションから逸脱したような、わざとらしい造作を好む人たちがいるようです。アニメというかアバターのような、いかにも人工的な顔貌です。

もはや「美」とはかけ離れていると領域に踏み込んでいる様子です。

いや、「美」とは主観的なもので、個人が追い求める二重の形やフェイスラインの理想形があり、それを完璧に求める患者がいて、それに応える美容外科医がいる、という世界です。

しかしそれは絵画や彫刻とは違い、生身の人間を扱うのですから、それはそれは恐ろしいリスクを伴います。

小顔にするために頬骨や顎の骨を切る手術など、術後の骨折や感染といった合併症があるにも関わらず、手術を受けてしまうのは、若さゆえの勢いなのか、自分には起こらないと信じているのか。

提示された術前写真を見ても、顔貌が正常から逸脱しているような顔ではなく、ごく普通なのにもっと可愛くなりたいからというルッキズムに支配されているのかしらと想像してしまいます。

現在、空前の美容外科ブームです。

美容クリニックや医師がSNSで症例写真をバンバンアップしているから、「私もこんなに可愛くなれるかしら?」と安易に美容外科手術に飛びつく若者が増えていると聞きます。お隣の国に行って治療を受ける人、身近に話を聞くようになりました。

美容外科手術は皮下出血や腫脹などのダウンタイムを伴いますし、その間は日常生活に支障がでるでしょう。

自分の容姿が気になり過ぎて、引きこもりになる人もいるようです。

美容医療には中毒性がありますので、深く入り込むと心が病んでしまいます。

メスを入れる方法ではなく、カウンセリングなどの精神領域で、彼女たちを救えないものかと考えさせられました。

美容医療のハードルを下げ、お安く手軽に受けられるようにするのは考えものです。

 

私自身が流行に対して天邪鬼なこともあり、個人個人のまとう全体的な雰囲気が美しく格好良ければ良し!と考える方なので、完璧な美は求めません。というか、そんなもの手に入らないです。

ある患者さんのシミがなかなか薄くならず気になっていたところ、彼女は「シミがあったって死ぬわけではないから、これでいいんです。」ときっぱり。「それよりもファンデーションや化粧品を止められて、本当に良かったです」と仰いました。いや~、あっぱれです、幸せな女性です。

そもそも私のやっている美容医療は、アンチエイジング専門の美容医療ですから、もっと可愛くなりたいシンドロームの人が対象ではありません。

酸いも甘いも嚙み分けた大人が、「毎日のスキンケアが楽になって、肌の調子がいい感じ」を楽しめる程度の健全な美容医療を提供して参ります

心の良い人

今年は、学ぶ時間を確保し、2つの勉強会に参加しています。

1つは経営セミナー。

もう1つは心の學門。

後者で学んだことを少しご紹介しましょう。

 

「経済活動は精神を磨くためにやるものだ。最高の人格者になるためだ。経営者になって従業員とお客を救え。」

そうか、そうだったのか!

クリニックを経営している限りは、どうしても付きまとう金勘定。

お金は大事だけれど、お金の為に働くのは何か違う感じがする。

一体何のために働いているのだろう、、、

ここ数年、心にかかったモヤが急に晴れ渡ったような感覚になりました。

そしてもう一つ。

「肉体を鍛えたり、頭をよくすることより、豊かな人間性を養い、“心の良い人”を数多く育成することの方がはるかに大切なこと」

こちらもしびれました

肉体労働はロボットや機械が、頭脳はAIが代行してくれる時代となるからです。

お肌の透明感も大切ですが、心の透明感にこそ美の本質が宿ると考えます。

自分のやってきたことが肯定されたようで、胸の中がさわやかミントで満たされた気分です。

 

自分の専門である美容医療を通して、素肌を健康に保つことでいい気持ちになれる人・優しい人を増やせたらいいなぁ。

 

 

 

父、永眠。

9月9日、父が永眠しました。

昨日通夜、本日葬儀を無事終えることができました。

つきましては予約変更をお願いすることとなった患者様には大変ご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございません。

 

約2年前に脳梗塞を発症し、失語症となり、いろいろ不自由な体になりながらも、2年間頑張りました。

いえ、頑張ったかどうかは不明です。

「何もやることがない(できない)。もう死ぬしかない。」と度々口にするほどの絶望感だったかもしれません。

脳に広範囲のダメージを負ったことが原因で、健常人が当たり前に行うことが出来なくなるのですから、相当なストレスではなかったのではないかと想像します。

 

2022年12月退院後、一人暮らしが困難になり、2023年1月には説得してサービス付き高齢者住宅に入居してもらいました。

そこでの生活に慣れるまでにも3か月くらいかかりましたが、2023年4月ごろからだんだん精神が落ち着いてきたようで、友人に会ったり、演歌のコンサートに行ったり、野球観戦したり、それなりに暮らしを楽しもうとしていた様子でした。病気直後は、私や兄に連日「助けてくれー!」と悲痛の叫び電話がかかってきていたのですが、その頻度が減りホッとしたものです。

2023年5月には、親戚のいる名古屋まで足を延ばし、父の両親の法要にも参加することができました。

2023年8月、コロナに感染し入院。重症には至らず、1週間ほどで退院できましたが、これが引き金で肺が悪化したような気がします。

2023年11月から誤嚥性肺炎を繰り返すようになりました。

2024年3月下旬、とうとうファイナルステージ。介護付き老人ホームへ移りました。

2024年8月、再び誤嚥性肺炎で入院。CT検査ではすでに肺がボロボロになっており、これ以上延命処置をしても苦しむだけだと終末期宣告。

「退院=死」が差し迫った状況の中で、父を退院させる決断をした時は、死刑宣告をする裁判官と同じような気分なのかしらと想像したものです。親といえども他人の命を決めることの責任が重く重くのしかかります。

9月6日退院後、老人ホームに戻りました。案の定、2日後に意識を失いました。

駆け付けた時は意識不明でしたが、数時間後奇跡的に意識が戻り、声を出すことは叶わなかったものの、話しかけると目を開けて反応してくれました。

私の家族、兄夫婦、病気の母も駆け付け、一緒に過ごした最期の時間は実に尊いものでした。

最後の2日間、最後の力を振り絞って、私たちの声掛けに反応してくれたし、時々ニコリと笑顔も見せてくれました。

血中酸素濃度が低下したため、苦悶の表情でした。何度も何度も酸素マスクを自分で外そうと抵抗していた様子を見ると、やはり苦しそうで可哀そう。人の命はそう簡単に消えないものです。

38時間30分も苦しそうな呼吸を続け、やっと安らかに息を引き取りました。その瞬間、心のどこかで正直安堵したものです。

 

親が病気になると、子供はいろいろな決断をしなくてはなりません。

仕事で鍛えられていますので、決断することには慣れていますし、父のことだけでなく家族みんなのことを考えて判断し行動してきたつもりです。しかし、父にとって最善だったかどうかは今でも分かりません。

父はずっと自由で、遊び人で、人にあれこれ指図されるのが大嫌いだった人ですから、老人ホームなどもはや洞窟の暗闇にいるような状況だったのかもしれません。いつも友達に囲まれ、ワイワイするのが大好きだった人なので、寂しかったのだと思います。

「何にもやることないから、遊びに連れ出してよ。」と何度も何度も催促されましたが、私にも私の人生がありますので、毎日父の相手は出来ません。自分自身の精神状態を保ちながら、出来る限り面会に行ったり、食事に連れ出したと思うのですが、父にとっては不足だったのでしょう。

何となく死期を察した8月下旬から、ほとんど毎日仕事帰りに父の病室を訪れました。

コロナが明けて、病院の面会時間が19時までになったことも有難く、穏やかに話すことができ、幸せを感じました。

やるべきことはやり切りました。悔いなしです。

 

何の因果か、美容医療の認知度が極めて乏しかった頃から美容外科の道を志し、アンチエイジング専門の美容医療に携わること24年。私が美容医療で少しでも患者さんのお役に立てている(?)のも、両親が私を産み育ててくれたからです。ご先祖様への感謝の念が堪えません。

父をしっかり供養することこそ、子としての務めであり、自分自身の成長になると改めて考えさせられた数日間でした。

 

通夜と葬儀に参加して下さった親戚とご友人の皆様、

父のお世話をして下さった老人ホームの皆様、

入院中優しく看病して下さった病院の先生と看護師さん、

最期のセレモニーを滞りなく運営して下さった葬祭センターの皆様、

良き関係者に恵まれました。心よりお礼申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024.09.04

何歳まで働く?

未曾有の少子高齢化社会。

日本の人口ピラミッドはもはやピラミッドではなく、釣り鐘型からつぼ型に変化しています。

詳しくは総務省統計局ホームページをご覧ください。

こうなってくると、高齢者も頑張って働き続けなければ、今の社会福祉サービスの継続が厳しくなるのは火を見るよりも明らかです。。

60歳以上の就業率はどのくらいなのでしょうか?

【女性】

60~64歳:38%(2003年)→ 64%(2023年)→ 78%(2040年予測)

65~69歳:23%(2003年)→ 43%(2023年)→ 64%(2040年予測)

【男性】

60~64歳:64%(2002年)→ 81%(2023年)→ 90%(2040年予測)

65~69歳:44%(2002年)→ 62%(2023年)→ 80%(2040年予測)

この数字、驚きませんか?

60代と言えば、健康上の理由で就労できない人が出てくる年代ですから、就業割合が減ることは自然の成り行きでしょう。それなのに、2040年には60代女性の7~8割の人が働く時代になるというのですから、頭と体が動けるうちは働け!ということになります。

70歳皆労働が当たり前の時代になるのではないでしょうか?

若い人が少ないんだから、みんな70歳まで働いてくださいよ、ってことですよね。

※私は占いで、「あなたは70歳まで働きます」と言われたことがありますが、これは万人に言えることだったのかもしれません。

 

70歳まで生き甲斐と思えるような仕事を続けられるようなキャリアプランを考え、価値ある仕事が提供できるようスキルアップすることが大切。時間を切り売りして生活費を稼ぐような働き方をしていては、長い人生がつまらないものになってしまいます。

また、仕事の質も大切です。

自分に合った仕事に誇りを持って取り組んでいる人は、実に生き生きとしてワクワク感が伝わります。

ボツワナサファリのドライバーさんは、私たちを楽しませようとするエンタテイナーでした。「大学で学んだ後、このサファリガイドの勉強をして試験を受けた。僕はこの仕事に誇りを持っている」と目をキラキラさせながら話してくれました。私はこのような人たちを強く応援したくなるので、チップをはずんでお互いHappy

 

当院のお客様を考えると、絶滅危惧種である「専業主婦」というカテゴリーの女性が意外と多い印象です。しかし振り返ると、開院した18年前に比べれば、働く女性は確実に増えていると感じます。有閑マダムの贅沢美容から、キャリアウーマンの自己投資的美容、そして趣味としての美容医療まで、ニーズも多様化していますね。

一生現役社会における美容医療の役割とは何なのでしょうか。

ここでいい話を1つご紹介しましょう。

70代後半の女性が、腰痛のため訪れた鍼灸院でのお話です。

70代の鍼灸医が、この女性を見てみて、「私は長年この仕事をしていますが、あなたみたいな人はみたことがない。何でそんなに若々しく、肌艶がいいのですか?」と驚いたとのこと。根掘り葉掘り質問されましたが、美容医療を受けていることは伝えなかったとか!ちなみに50代の時から20年以上、私の外来に通い続け、3種の神器(レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸)を受け続けています。彼女が素敵に見えたのは、その生き方と優しい人柄に他ならないと思いますが、美容医療も少しはお役に立てたのではないかと、私は大変誇らしく思いました。ちなみにこの女性、会社役員まで出世したバリキャリですその知性と品格ある物腰と話し方は実に魅力的です。

 

皆さんは何歳まで働きますか?どのような70歳を過ごしていると思いますか?

私は占い通り、70歳まで美容医療を続けていると思います。

そして、素敵な高齢者をたくさん増やします

 

18周年

2006年9月に白金ビューティフルエイジングクリニックを開院して間もなく18年が経ちます。

当院をご愛顧して下さる皆様には、謹んでお礼申し上げます。

18年も経つと1年1年の重みが薄らいでしまいますが、けじめとして心境を綴ることにしています。

当院も18年経ったということは、クリニックの寿命として折り返し地点を過ぎたようなので、さて、今後どうしたものか?と考えるようになりました。

私個人の能力と性格から、規模の拡大は望みません。

薄利多売的な診療は、医療の質と患者満足度が保てないだけでなく、私自身も満足できませんので、幸福度が低下してしまいます。

患者様一人ひとりと向き合い、丁寧な診療ができた1日は、とても気分が良くなりホッとします。

企業というものは、後継者にバトンタッチをしなければ30年くらいで全て滅びてしまうようです。

人間が1世代でやれる時間は、確かにその程度でしょう。

クリニックでも飲食店でも小売店でも、後継者がいないために閉店するお店はたくさんあります。

研修医の頃から注文していた和食屋さんの美味しいお弁当があるのですが、最近は人手不足で配達できないということで、お弁当サービスを中止してしまいました

お世話になったお花屋さんも閉店しました。

よく通っていたイタリアンレストランも閉店しました。

健診で通っていた婦人科クリニックもこの春閉院してしまいました。

自分の身近なところでも、いろいろなサービス業が継続できなくなっていることに直面しています。

少子化による労働人口不足により、今まで普通に受けられたサービスが消えていく、要するに不便になるということを少しずつ実感し始めております。

ここ数年、我が国日本でもいろいろなサービスの質が低下していると感じることが多くなりました。

先日アフリカ旅行に行きましたが、何でもかんでも要領悪くて時間が掛かるんです

入国審査はペチャクチャお喋りしながらやっているし、

レストランでビールを頼んでも、なかなか出てこず、食事が終わってしまうこともあり。

ホテルのセーフティーボックスが壊れていて使えないのに、結局滞在中に修理することも出来ず

ここはアフリカだから仕方ないよねと考えるようにしましたが、これが常態化してしまうと困ることばかりになってしまいますよ。旅行であり、非日常だから受け入れましたけれど。

「日本人はガラパゴスだ。細かいことを気にし過ぎる。もっとおおらかでいいじゃないか。」と考える人もいます。しかし、日本人は真面目に丁寧に約束を守って仕事をするのが長所なのだから、この点はしっかり守るべきだと改めて思い直しました。

ボツワナサファリのジープがほとんどトヨタかNISSAN自動車だったことを誇りに思います

私自身も自分の仕事には誠実に取り組み、信頼されるよう努めます。

しかし、私一人が出来ることなどたかが知れています。

院長不在でも白金ビューティフルエイジングクリニックを存続させたいと思うのは、自分の遺伝子を次世代に残したいというような欲求と同じことなのでしょうか。

最近の関心事は、後継者問題です。

診療とサービスの質を維持しながら、いや、さらに高めながら、当院の素肌ルネサンスをどのように続けるか?

これからは激動の戦国時代に突入する予感です。

大地震など自然災害はすぐそこに忍び寄り、世界の安全保障など有事では全く機能しないことも明らかになりました。膨張し過ぎた世界のマネーにより経済活動は持続不可能となり、グレートリセットされるなどと言われています。

何が起きてもおかしくない時代だからこそ、一日終わって家に帰った時、「ああ、今日も無事に終わった」と胸を撫でおろし、森羅万象に感謝するようになりました。日本に生まれ、教育を受け、お仕事をさせてもらえることにただただ感謝です。

ただでさえ残暑が厳しいというのに、暑苦しい文章で皆さまを熱中症にさせてしまいましたら御免あそばせ。

19年目もよろしくお願い申し上げます。

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