院長ブログ

肌ルネ×美容医療

当院のコンセプトは「ファンデーションに頼らない素肌づくり」

若い人よりも、50代以上のキレイにお手入れが行き届いた素肌は、ファンデーションを塗らないことでよりシンプルな美しさを引き出します。

素材を生かしたお手入れは手間暇かかりますが、10年レベルで通い続けて下さっている方の素肌は、健康的で自然で、手触りも良く、上品です。

「古家は古くなったからといって、一部を直してしまうと、調和や味わいが失われ、安っぽい家になってしまいます。古家の良さを残したままのリフォームは新築よりも難しいです。」

と教えて下さった美しい女性がいらっしゃいますが、実に的確なご意見だと思いました。

全身から放つ美のオーラは、とにもかくにもバランスが大切。

「ヨーロッパの女性は皺も日焼けの跡もありながら、惹きつけられるのは彼女達の過ごしてきた人生の質の賜物なのでしょうね。」

・・・人生の質、なるほど。

最近、人間美というものを深く考えることが多くなりました。

 

 

当院では、なるべく毎日使用する化粧品のアイテムを減らすよう指導しています。

保湿剤は1種類、日焼け止めは必要に応じて、ファンデーションはなし、クレンジングもなし、石けんもなし。

このシンプルなスキンケアを私たちは『素肌ルネサンス=肌ルネ』と呼んでいます。

肌ルネを始めると、その後の肌状態が以下の3通りに分類されます。

➀改善した

②変わらない

③悪化した

➀~②の場合は、迷うことなく続けてください。

問題は③に当てはまる人です。

悪化する場合の症状は以下の2通りです。

A: 極度の乾燥肌に悩むタイプ

B: 脂性肌で角質がゴワゴワ厚くなり、ニキビが出来たり脂漏性湿疹のようになったりするタイプ

Aの対策としては、ワセリンやクリームなどの保湿剤を1日2回きちんと使用することでほぼ回復します。

Bの対策は少々難儀ですが、20年以上肌ルネと美容医療のコンビネーション治療を続けた経験から、その対応と経過を予測することが出来るようになりました。

日常のスキンケアは、適切な洗顔が必要です。Bタイプの人は圧倒的に洗顔不足のことが多く、正しい洗顔指導が欠かせません。

当院の肌ルネエステティシャンはプロですから、正しいスキンケアをお伝えすることができます。

私もスタッフも全員ノーファンデですから、何でもご相談下さい。

そして、ワセリンやクリームなどベタベタする保湿剤の使用は控えることです。

できれば何も塗らないのがベストですが、塗るとしても化粧水や美容液など軽いもので刺激のないモノがお薦め。

ファンデーションやクレンジングはNG.

そして定期的なレーザーによる肌メンテナンスです。

毎月1回のペースで30回続けると、確実に肌は変化します。3年かかります。

診察室では「まずは月1回を10回目指してください。1年かかります。そして、本当に肌が変わったと実感できるまでには30回の壁があります。」とお伝えしています。

 

2018年から肌のゴワゴワを改善したいと肌ルネをしながら通っている患者さんが、2023年頃からようやくざらつきが減り始め、昨年末頃からはすべすべ肌になりました。

いや~あんなにゴワゴワが続いたのに、やっと良くなった、6年経過したわ、と思いながらカルテを確認したところ、28回目のお手入れが終わった頃から変化を実感。

6年間で31回レーザーを受けました。1年平均5回ですね。

我々を信じて、ついてきて下さったことに感謝です。

このように、来院間隔が空いても、レーザー治療は回数依存で効果を発揮します。

少しでも早く良くなりたい方は、毎月通って下さい。

時間がかかっても構わない、自分のペースで通いたいという人は、2~3か月毎のレーザーでも結構です。

回数を重ねれば効果は出ます。肌は変わります。

とにかく続けることが何よりも大切です。

 

根本的に肌質改善をしたい方、

年齢を重ねた素肌に纏う美しさを手に入れたい方、

私たちと一緒に肌ルネ×美容医療を実践し、

ファンデーションを卒業しませんか?

 

 

 

気持ちの良い人

身の回りに、美しい女性はいませんか?

美しい人と一緒にいると、こちらまで幸せが伝播して来ます。

気持ち良くなれるということを自覚します。

静止している絵画や彫刻ではなく、生身の人間に宿る美というものは、その要素がかなり複雑で、何がどう美しいのかシンプルに一言では言い尽くせません。

顔の造作が美しいだけではなく、肌や髪、爪のお手入れが行き届きているとか。

歯並びが整っているとか。

太り過ぎず、痩せ過ぎず、健康的な肉体。

姿勢が良く、物静かな所作。

清潔な身だしなみ。衣類の素材が上質で、汚れやシワがないとか。

身に着けている衣装や小物がバランスよく調和しているとか。

物腰の柔らかい声の響き、上品な言葉選び。

優しい微笑み。

会話の内容、運び方。

相手に対する気遣い、思いやり。

・・・などなど、たくさんの要素がバランスよく表現されて「美しい人」になるのかしらと考察しています。

かなり高度な技術が要求されますので、短期的な努力ではどうにもならない壁を感じています。

 

美容医療という仕事に従事していると、美意識の高い人たちが受診されますので、驚くほど美しい人に遭遇するチャンスがあります。

その「美」を因数分解してしまうのが私の性分でして。

なぜこれほどにその人が美しいのか、その秘訣を探るべく、問診という名の下にあれこれ質問を投げかけてしまいます。

最近一つ発見したことは、「愛情深い」という要素でしょうか。

私利私欲ではなく、相手にとって何ができるか?が先なのです。

大切な人を思うエネルギーが強い人です。

愛情表現も人それぞれなので、なかなか難しいところですが、愛を惜しみなく注げる人はやはり美しい人なのでしょう。

 

美肌という要素は限定的で、美容医療をどんなに駆使しても、人間美を構成する要素のほんの一部分だけしか貢献できないのも真実。

しかし肌がきれいになることで弾みをつけて、人の美意識が高ることを願うばかりです。

特に当院の目指す素肌美は、ファンデーションに頼らない素肌であり、飾らない美しさです。

人前で隠さなければ、と思うような肌コンプレックスを解消して、素肌に自信を持って「気持ちの良い人」になっていただけるようサポートいたします。

 

 

 

 

動物病院

愛犬ムニエル8才。

飼い主の横着により、歯石が増量中。

数年前にかかりつけ医にて全身麻酔下の歯石除去術を受けたことがあるのですが、その時になかなか麻酔から覚めず辛い思いをさせてしまった経験あり。その後免疫力に影響したのか、お耳の炎症が長引いたり、胆嚢炎になったり、しばらく不調が続き、「もう歯石除去は止めよう」と決心。しかしながら、年月の経過とともに奥歯に沈着する歯石を無視することが出来なくなり、お口の臭いも気になってきたため、方針変更。歯槽膿漏による影響のほうがまずいのではなかろうか?

ムニエルが1才の時に一度歯石を取った、江東区の「とだ動物病院」を再受診。

こちらの病院は、動物の歯科専門病院です。

当時は何の問題もなく麻酔から目覚めたのですが、家から遠いので再受診を躊躇していました

あそこの先生は麻酔が上手だから、またお願いしてみよう

昨日、全身麻酔下で歯科処置を受けました。

11時前に病院へ到着し、診察と説明を受けてお預け。

「12時半には終わると思います。麻酔から覚めて13時半にはお返しできると思いますので、後ほどご連絡します。携帯電話をONにしておいてください。」

時間つぶしに近くの商業施設でコーヒーを飲みながら仕事に取り組んでいたところ、11時50分に電話が

1時間もかかってない

「ムニエルちゃん、処置が終わりました。もう目覚めて尻尾を振っていますよ

早いんですけど・・・

すぐに戻り、先生の分かりやすい的確な説明を受けて、12時半にはすべて完了。

ムニエルさん、帰ってきたときはいつもと変わらず元気な様子で飛びついてきてくれました

1本だけ抜歯しましたが、ピカピカになってキレイ

病院によってこんなに麻酔の覚め方に違いがあるとは、、、

ワンちゃんや猫ちゃんの歯のトラブルがありましたら、こちらの病院を是非おススメします!

 

医療の専門性やプロフェショナルによって、これほど患者さんに安心していただくことができるのかと思うと、同じ医療従事者として、身の引き締まる思いでした。

私も美容皮膚科医としての専門性を高め続けないと。

安心して受けていただける美容医療の提供に尽力いたします。

 

我が人生に悔いなし

医学部6年生の学生さんが、将来美容外科の道に進みたいということで、「美容医療のキャリアパス」について相談にいらっしゃいました。

実際美容医療に携わる医師は、形成外科または皮膚科出身の医師が多いと思いますが、最近は研修医が終わったばかりの若い医師や、内科・整形外科・産婦人科など他科医師の参入も増加中と聞きます。

要するに、「医師免許さえ取得していれば、誰でも可」ということです。

医師国家試験に合格し、医師免許を取得すれば、何科にでも進めるし、何科を標榜しても構いません。

専門医取得も義務ではありません。医学博士も然り。

専門医は各学会が基準を定め、それをクリアした医師に与えられる称号です。

形成外科専門医は医師免許取得後6年を要します。

医学博士は大学院に進んで取得する人もいれば、臨床に従事しながら取得する人もいますが、こちらも2~3年はかかるようです。何かを研究するのです。

医師としての専門性を高めるには、とても長~い時間がかかります。

 

美容外科医の王道は、まず大学形成外科医局に所属して専門医を取得(と言われていました

大学病院では一般的な美容外科手術症例が少ないので、民間の美容クリニックで腕を磨く必要があります。

大手チェーンクリニックは豊富な症例数が魅力でしょう。高い報酬を得られると聞きますが、そのためにはもちろん人一倍働き、症例をこなし、稼がなければなりません。儲けることが目的になることもあるでしょう。美容医療は結果が目に見えますので、患者さんからの評価もシビアです。

小規模な個人美容クリニックは、院長の専門性が強調されますので、幅広く沢山の症例を経験するのは難しいかもしれません。しかし、患者さん一人ひとりに対する責任が院長に重くのしかかりますので、より丁寧な診療が求められます。

大手クリックと個人クリニックを比較しましたが、それぞれ良い部分も足りない部分もあります。

両方経験できるといいのですが、どの先生に教わるか?が、その後の職業人生を左右する最も大切なことだと私は考えています。

技術の高さはもちろんですが、それ以前の人間性、すなわち「医師としての在り方」を心得ているか?です。

患者さんの気持ちに寄り添い、何を求めているかを知ろうとする姿勢。

医療サイドの都合や利益ではなく、「患者さまに利益をもたらす最適な治療を提供します」←これ、当院の行動目標の一つです。開院した頃から変わっていません

私が美容医療の研修を受けた北里研究所病院では、本当に丁寧な診療を行っていました。

まだ若かった私は、「一人にかける時間が長すぎる。もっとたくさん症例を診たい」と焦ったものですが、今となってはその重要性がしみじみ理解できます。

今でも当院に通って下さる方々は、「先生にちゃんと診てもらいたい」という思いを大切にしています。

 

私は医師4年目に妊娠・出産をしても美容外科王道を続けていましたが、6年目の終わりに妊娠し、子供二人になったことで、美容外科王道は諦めました。王道を歩むには、男性医師と肩を並べて当直、深夜業務をこなし、出向命令があれば従わなければなりません。さらに外科手術は術後出血のリスクが高く、夜中でも呼び出されます。手術結果の満足度に対しても要求レベルは高く、その責任を負いつつ、子育ての責任までやってのける自信が持てませんでした。(それをやってこなせる女医さんをスーパーウーマンと言いますが、私はただのウーマンでした。)勤務医の頃は手術終了時刻が深夜0時を回ることも度々で、今考えると信じられない働き方をしていたものです。でも、好きでやっていたし、修行していることがまったく苦ではなく、かえって夢しかありませんでした

大学で専門医を取得する道は諦め、北里研究所病院といくつかの美容クリニックでアルバイトをしながら、美容皮膚科医としての技術習得に専念し、開業することを目標に据えました。32歳の決断でした。

私(女性)が出産・子育てという大きなイベントに直面していても、夫(男性)は着々と留学・専門医・博士号という王道を歩み続けます。同じ医師なのにずるいなぁ、と悶々としたものです。夫の出世を手放しで喜べず、「あなたも子育て手伝いなさいよ」とキリキリしていたものです。だからと言って、子育てを誰かに丸投げしてまで美容外科の仕事に専念するほどのプロフェッショナル意識があったわけでもありません。何とか両立するしかありませんでした。

しかし、学生さんから「もし最初からやり直せるとしたら、先生はどの道を選びますか?」と質問され、ハッとしました。今まで歩んできた道で良かったのではないかと。

大学で専門医を取得し、バリバリの美容外科医として活躍していた方が良かったのかどうかなんて分かりません。

小規模ながらも個人クリニックを開院し、私の医療を必要として下さる患者さんに支えられ、丁寧な美容医療を行う毎日に、何の不満があることでしょうか。

 

学生さんの相談に乗ることで、逆に質問され、自分自身のキャリアの棚卸が出来ました

「お金儲けのために働くチャラチャラした医者になりたくない

と断言した学生さん。将来有望です

 

 

ほどほど美人

今年のGW後半はお天気に恵まれ、久しぶりにゆっくりまったり過ごしました

親戚と集まったり、友人宅へ遊びに行ったり、読書したり、自分自身の身体ケアをしたり、、、

東京で過ごす4連休は私には長過ぎて手持無沙汰、仕事をしていたほうがメリハリついて落ち着きます。

やはり東京は働く場所なのでしょうか。

 

ということで、診療再開

私自身が診察室で美容医療治療を行っている時間は、山口麻子劇場ですので、いや~楽しいです。

もちろん主役はお客様で、私は差し詰め舞台監督でしょうか。

タイトルは『ほどほど美人』

「年相応にシミやしわがあっても、はつらつそうに見えればいいんです。」言い得て妙。

こんな風に言える大人が、舞台を成功させられるような気がしています。

 

美容とは、とてもパーソナルな問題。

僭越ながら、私の美容に対する思いを振り返ってみましょう。

10~20代の頃は、美しく見せることが人生の7~8割を占めており、恋愛市場での活躍こそが最大の関心ごとでした。私の場合は“美しく”ではなく“派手に”こだわり、ほとんどチンドン屋みたいな風貌で、周囲からはドン引きされていたに違いありません。とにかく目立ちたい一心での美容だったと思います。髪の一部を金髪に染めてみたり、ドレッドヘアにしてみたり、ピアスの穴に安全ピンを刺してみたり、へそ出しルックしてみたり、厚化粧してみたり。人体改造としては、まだ珍しかった針脱毛で脇の毛を処理したり、歯列矯正もやりました。まるで羽を広げる孔雀のオスみたいですよね。あ、私はメスでした

それだけでは馬鹿丸出しなので、バランスを取るために医者になるという道を選択をしていたのかもしれません。

いや、逆でしょうか。がり勉オタク女子はまっぴら御免だったから、色きちエロ子になることで精神のバランスを取っていたのかもしれません。

ところが20代終わりに子供を産み落とした途端、自分自身を恋愛市場へ向かわせる関心は激減。それこそ髪を振り乱して仕事と育児の両立に奔走し、メガネ姿で、ファッションもあまりこだわらなくなったアラサー女子でした。人生の中で美容が占める割合が1割以下に減ってしまったような感覚でした。そんな私が美容医療の仕事に携わっていたのですから、笑ってしまいますよね。医療技術を学ぶ気持ちが7割、子育て3割、自分美容は二の次でした。自分のキャリア形成が一番の関心ごとに変化していました。仕事とバランスを取るためにの子育てでした。エネルギー転換として恋愛市場(男性)から子育てへシフトしたことは、私にとって大正解だったと思います。この経験が、私の美容哲学に多大なる影響を及ぼしたことは間違いありません。

30代半ばでクリニックを開院。院長として人前に立つようになりましたから、少しは身なりに気を遣わないと。学会や勉強会などに参加する時だけではなく、いつ何時近所で患者さんと遭遇するかもしれないという危機感から、きちんとした装いをこころがけるようになりました。洋服代は衣装代と思って、それなりにお金をかけました。発情期の孔雀美容から、落ち着いたクラッシック美容?へとシフトいたしました。そういえば、ヘアカラーをやめたのも30代に入ってからでした。

40代は医療だけではなく、教養を学び自己研鑽することにも力を注ぎました。人として善く生きること、徳を積むことに注力していたので、書物を通して尊敬できる人や考え方に出会い、感動していたものです。人間の内面に美しさを感じるようになりました。

気が付けば50代になり、寄る年波を感じるに至り、鏡に映る弛んだ顔を見てあららーと思うものの、せめて笑顔でいたいものだわと、頬骨筋を引き上げてニコッとしてみたり。たまには美容医療も受けたいものです。

先日、数年ぶりにご来院された患者様に、「先生、何か雰囲気が変わりましたね。優しい感じになりました。」と言われましたが、それは目や頬が下垂したからです!老けたんです!ま、優しいなら良しとしませう。

更年期にもなりますと、外見の美というのは、人生を豊かにするビタミン剤、またはメインディッシュの付け合わせのようなものだと思っています。そのくらいに考えるほうが、精神の健全さが保たれます。見た目の美容が最大の関心ごとになってしまうと、人間としての心の美しさが反比例のごとく擦り減ってしまうように思えてなりません。

私が目指している美しさは、おおらかで優しく、包容力のある人、寛容な人。気立てのいい人、いつもご機嫌な人。

そうなれるような美容医療を目指しています。

外見を整えると気分が良くなり、不思議と心も整うような効果もありますからね。

 

「老化で汚くなるのは嫌。諦めたくはない。無理のない範囲でのお手入れはしたい。ほどほどに。」

本当の美しさは心に宿り、それが表情に現れます。

当院は、ほどほど美人を応援しています。