医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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卒業

3月は卒業シーズン。

長年にわたり当院に貢献してくれたスタッフ、渡邉青子もこの春クリニックを卒業します。

黎明期から私の右腕として、共にクリニックを育ててくれました。

苦楽を共にしてきた、大切なパートナーでした。

昨年退職の意向を告げられた時はショックで、

頭では理解しているものの心がついて行けず、

寂しくて悲しくて無念で、

言い知れぬ虚無感に度々襲われました。

この感情に蓋をしようとしても、どうしても蓋が閉まらず、

それならいっそのことこの感情に向き合い、味わいつくそうではないか!と開き直ってみたり。

日日薬とは言ったもので、だんだんとこの感情が消化できるようになりました。

 

諸行無常

一切皆苦

愛別離苦

人間の悩みに向き合い、

心の修行を続け、

真理を追究し、

悟りを開いたお釈迦様のお言葉は、

2500年以上経った今でも深い説得力があり、我々の心に染みわたります。

「人生ってこんなものだ」と思えるし、

自分の考え方次第で、物事の景色は変わるのです。

 

この世に絶対なんてことはなく、

人の心は移ろいやすく、

だからこそ人間関係は一期一会。

愛情込めて丁寧に構築することの大切さを再認識しています。

 

私は「元気」でいることに、無意識に執着しているような気がします。

自分自身のエネルギーを高めておかないと。

毎日美容医療は継続できません。

時々ガス欠になることがあり、

いろいろな方法で「元気」を充電するようにしています。

この「元気エネルギー」の源は、やはり人間関係の中から発生しているように思うのです。

患者さんとの対話の中からエネルギーを頂くこともあります。

「先生、元気そうですね!」と言われると、この上なく元気になりますので、どんどんお声がけくださいね

そして、ハイブリッド車のような、極力燃費の良い心持ちをすること

心をすり減らさないよう整えること。

魂を消耗する暮らしをしていると、それは表情に現れてしまうので、美容の大敵です。

きれいになりたければ、「通っていると何だが元気になれる」美容クリニックを選びましょう。

 

青子さん不在のクリニックは、まるでイチゴのないショートケーキ?のよう。

青子ロスにならないか心配です。。。

でも、当院には他にも美味しいフルーツのようなスタッフがいますので、4月からはフルーツタルトとして生まれ変わります

私がしっかりと、固いタルト生地のような土台として支えます

そして、新しいスタッフが入社します(詳細は後日報告いたします)

スタッフの入れ替わりで、しばらくご不便をおかけすることもあるかと思いますが、日々精進して参りますのでご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

 

肌断食の聖地、白金

ここ数年、「肌断食」という概念が随分広まった印象を受けます。

私は元祖肌断食提唱者、宇津木龍一先生の弟子であり、

「ファンデーションに頼らない素肌づくり」を謳って16年目の美容皮膚科ですから、

肌断食を志す人々が全国から当院を訪れます。

肌ルネ会員にとって、『年1回の白金参り』が習慣になったらいいなぁ~。

肌断食の聖地、白金。ふふふ

化粧品を減らして減らして、とうとうゼロになって、

「本当に楽になりました。ありがとうございます。」

と感謝される日々。

化粧で誤魔化さない素肌は本当に清々しく、健康的で美しいのです

 

肌の診察を毎日やっていますと、

『化粧品で傷んだ肌』というのが分かるようになります。

皮膚が擦れて薄くなり、酷い人はキメが全く消えています。

『ビニール肌』と表現する人がいますね。

赤くてテラテラしていて、火事を起こしている肌です。

このような肌の人たちには、化粧品の使用によって皮膚が傷んでいることを説明し、とにかく使用量と頻度を減らしてもらうよう指導します。

レーザー等治療はしません!とにかく「やめる」ことが治療です。

ところが、化粧品依存になっている人たちには、「やめる」ことのハードルが高い

それでも根気強く説明し続けます。

だって、止めるだけで肌が回復するのですから。

この回復力を診ているだけでも嬉しくなっちゃいます。

 

先日も、化粧品をたくさん塗りまくっている患者さんがいらして、

基礎化粧品の数を1~2種類に減らし、

ファンデーションはまだやめられないものの、

クレンジングを中止したところ、

3か月で驚くほど肌が回復していました。

人工的に傷めた肌は、まず原因を絶つこと。

皮膚という“土壌”に、自力で潤う力を呼び戻すのです。

 

当院のスタッフは、全員素肌です。

肌断食の理解も深いので、熱心にスキンケア指導をしてくれます。

自分たちが経験者なので、化粧品をやめることの苦労も知っています。

そして素肌で過ごせることの価値を共有しています。

「やめるを指導できる」エステティシャンは、当院の宝です。

『年齢に応じた美しさ』を考える

美容医療を続けて22年。

好きなことが仕事になったから、ここまで続けられたのかと思います。

大したことは成し得ていませんが、それでも毎日人の肌に触れ診察していると、それなりの発見や経験が蓄積されているような気がします。

最近よく考えることは、「年齢に応じた美しさ」

60歳も過ぎると、寄る年波のシワやたるみは避けられず、それが“自然”なのですが、その自然を超えた若さを追い求める人たちとどのように向き合ったら良いか思考しています。

いや、還暦過ぎに限らず、若い人でも同じです。

「いや~、十分お綺麗ですよ。」と、私は本気で思っているのに、美のユートピアへ向かう人たち。

私よりずっとずっと、ある意味“美意識”が高いので、その気合に導かれて気付かされることもたくさんありますから、そういう時は自分自身の実力がまだ足りないなと素直に反省しています。

一方、「もうその辺りでご満足いただけませんでしょうか」と思うこともあるわけです。

特に毛穴。

鼻の毛穴など開いて角栓がポチリポチリ溜まっているのが『普通』なのですが、つるつる毛穴レスを夢見ている人の多いこと!

ほとんどの人の毛穴は『普通』です。

反対に、びっくりするほど毛穴が詰まって汚れている人のほうが圧倒的に少ないのです。

「毛穴ってそんなものですよ。」と、いつもお話しています。

ファンデーションを止めると毛穴は目立たなくなりますから、あれこれ治療する前に、とにかくファンデーションとクレンジングを控えることが肝心なのです。

毛穴にフォーカスする人が多い印象を受けますが、ハッキリ言って気にし過ぎです。

 

50代の患者さんとお話していて、

「先生がカッコいいと思う60~70代の女性はどんな人ですか?」と聞かれ、無意識に口をついたのは

「品のある人だと思います」でした。

それに加え、「自足している人」でしょうか。

自足している人は、愚痴や不満がないため、話も軽やかで楽しいし、何より表情が美しい。

 

では、どうしたら「品があり、自足した状態」になれるのでしょうか。

美容医療を受けることで、それらが身につけば、最高の治療になるのではと思うのです。

医師という職業柄、様々な悩み相談を受けます。

心の悩みに寄り添った対応ができるよう、診療のレベルアップを測りたいですね。

美容医療は実に奥が深く、提供する側も哲学を持って臨むことで、患者さんの道しるべになれたらいいなぁと思います!

2021年振り返り

本日、2021年の診療を無事終えることができました。

シミ取りまくりの師走でした。

ホッ

この1か月間、当院は『宮廷音楽会』をテーマに、

モーツァルト衣装に身をまとい、

華やかな装いでお客様をお迎えしておりました。

BGMはもちろんモーツアルトです

宮廷クイズも大好評

お客様には大いに笑って頂きました。

 

コロナで社会が変わり、

私自身の心のエネルギーも少々低下していたと思います。

夜の宴がなくなったので、

早めに帰宅し、

長時間ノートパソコンに向かって作業する時間が増えました。

文章を書いたり、メールしたり、YouTubeを観たり、ふるさと納税したり。

この“PCに向き合う時間”というものが、いかに私のエネルギーを消耗させているかということが新たな気づきでした

反対に、読書したり、散歩したり、人に会ったり、自然に触れたり、初めての場所に行ったり、とにかく感動することで私のエネルギーがチャージされることにも気づきました。

来年はなるべくPC時間を少なくするよう努め、出かける時間を増やそうと思います。

デジタルデトックスです。

 

何か新しいことを始めるにはエネルギーが必要です。

「あれしたい、これしたい」と自然に沸き上がるマグマのようなパワーが、

今年は休火山のようでした。

「このままではいけない!」と、もがくほど上手くいかなかったりします。

毎年恒例の仮装診療もどうしようかと迷いましたが、

責任感に突き動かされ、

少しでも皆様の笑顔に触れたい一心で、

夏ごろから準備して参りました。

毎年の仮装に辛口のお客様から、「今年の衣装はすごい!似合ってる!着こなしている!」とお褒めの言葉をいただき、感無量のモーツァルトでございます。

喜んで下さるお客様がいるからこそ、私たちの仕事も意味のあるものになります。

人間というものは他者との関係の中で生かされていることに改めて気づかされました。

お客様を始め、スタッフ、クリニックに関わる全ての方々、そして家族に支えられ今日という日があります。

しみじみ感謝しています。

 

何か動いていないと、仕事が萎んでしまいそうという恐れがいつも付きまといます。

これは経営者の性(さが)なのでしょうか。

自分自身の動きでぜんまいを巻き上げる自動巻き腕時計のように、動いていることでエネルギーを充電させているような感覚があります。

私は未知の体験に興奮を覚えるので、新しいことを始め、新しい場所に足を運ぶ!

そのように自分時計を動かしていこうと思います。

 

色々なことに“気づいた”2021年でした。

 

家庭画報付録の占いによると、

私は二黒土星、

ここ数年停滞していた運勢が、2022年は上向きになるとのこと。

普段占いなど見ませんが、何だか良い気分になりますね

この世に生を受けたことに感謝し、

一度しかない人生、

太く厚く、味わい尽くそうと思います。

 

本年も本当にありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

当院が大切にしていること

仕事をしている皆さん、毎日どのような気持ちで働いていますか?

私のクリニックは、健康で美しい肌を求めるお客様が来院されます。

自分で言うのもなんですが、顧客満足度はかなり高いように感じられます。

※「そんなことない」と思われる方は、こっそり教えて下さい

皆さん、楽しみながら当院にお運び頂いている様子です。

お客様を温かい気持ちで迎えてくれる当院のスタッフの仕事ぶりが、顧客満足度に繋がっていることは確かです。

 

当院のスタッフの共通点は、

「ファンデーションに頼らない素肌づくり」というクリニックの使命に、全員が共感して入社してくれたということでしょう。

皆、エステティシャンという職業柄、前職では化粧品販売をやらざるを得なかったそうです。

フェイシャルの施術でも、いろいろな効果効能を謳った化粧品を使用していたとのこと。

※化粧品は効果効能を謳えません。

それでシミが薄くなるわけでも、たるみが改善するわけでもなく、化粧品の限界を知ってしまったのが現実

そして化粧品を使わないクリニックに入社。

最初はすっぴんが恥ずかしかったようですが、

化粧品をやめることと、美容医療を受けることで、

肌がどんどん綺麗に変化していくことを、彼女たちは身をもって体験しています。

今では全員堂々と素肌で仕事をしています。

これは経営者として本当に有難いことで、誇りに思えます。

スタッフが経験していることだからこそ、肌断食のノウハウをお伝えすることが出来るのです。

 

「キレイ」になるための美容医療ですが、

「キレイ」にもいろいろなキレイがあり、

当院の目指す「素肌美人」を美しいと思える感性が一致してこそ、治療は成功すると考えます。

お客様とスタッフと院長が目指す「素肌美人」が一致するということです。

健康で自然なキレイ肌

化粧品で誤魔化さない、素の美しさ。

そんな素肌に近づけるよう、私は医療を提供し、スタッフはスキンケア相談に徹しています。

化粧品で傷めた肌、老化によるシミ・しわ・たるみ。

これらの悩みに寄り添い、励まし、

だんだんキレイに回復していく様子を目の当たりにすると、

毎日同じ仕事をしていても、驚きと感動は尽きることがありません。

最近はヒアルロン酸注射が増えていますが、キレイな結果に仕上がると、患者さんの表情がパッと明るくなるので、私まで元気にさせてくれます。

患者さんの嬉しそうな表情に接すると、ああ、もっと喜んでもらえるよう頑張ろうという気持ちになります。

年末はただでさえ予約がいっぱいなのですが、

「シミを取って欲しい。シワ治療して欲しい。」と頼まれると、ついつい張り切ってしまうので、次の患者さんをお待たせしてしまうことになります

お待たせする方には大変申し訳ございませんが、これも私の原動力ですので、何卒ご理解いただけますと幸いです。

 

肌の健康にとって本当に良いスキンケアを追求したい人。

自分の選んだ仕事に対してプロフェッショナルなレベルに高めようとする成長意欲の高い人。

仕事を純粋に楽しめる心がある人。

お客様だけでなく一緒に働くスタッフの幸せを自分事のように喜べる人。

仲間との調和を大切にできる人。

困った人に手を差し伸べられる人。

素直で勉強熱心な人。

このような人たちが遣り甲斐を感じながら、生き生きと自信を持って働くことができる職場でいたいと考えています。

 

新旧織り交ぜて

クリニックを開院して16年目。

診察室のベッドもレーザーもパソコンも、機械系のものは全て新しいものに交換していることに気づきました。

これは、先日交換した診察ベッドです。

どちらが新しいか判別できますか?

耐用年数7~8年と言わる電動診療ベッドですが、15年以上も使い続け、全く故障もありません。しかし、電気モノなので、診療中に壊れるリスクを考え、泣く泣く交換。ドナドナ再びです たくさんの患者さんを受け入れてくれたベッドさん、本当にありがとう。

どうも私はモノに感情移入してしまい、手放すことが苦しくて仕方ありません。

 

しかし!新しいベッドはさすが最新式メディカルベッドです。

椅子の状態からフルフラットベッドに変化

頭の高さや角度も自由自在。

『白金のファーストクラス』と呼んでおります。

大変寝心地が良いと、患者様にも好評です。

「あれ?ベッドが変わりましたね!すご~い」と目新しいモノに驚いて下さる瞬間が、何とも可愛らしく、見ていて楽しくなります。

 

古いもの(思い)を大切にしながらも、バランス良く新しいものを取り入れていくことは、経営にとって重要なエッセンスです。

毎日触れているものは、古びても気づかないことがあり、頭を錆びつかせます。

何でも新しいものにしてしまうと、物事の重みや風格が欠如してしまいます。

美容クリニックなのだから、きれいは当たり前。

プラスαで、「えっ!」と驚くような一工夫を凝らせるよう、感動のヒントを得るために上質なサービスを探し求め全国行脚しています

 

 

HIFUってどうですか?

秋は学会シーズンです

昨年はコロナの影響で、対面の学会はことごとく中止になりましたが、今年はボチボチ再開です。

9月30日~10月1日の2日間、大阪で日本美容外科学会が開催されました。

9時スタートですので、始発の新幹線でLet’s go

オンラインなしの100%対面学会です。

想像以上にたくさんの先生方が参加され、会場は以前のように賑わいを取り戻しましたが、当然懇親会や飲み会のようなものは全て中止です

 

1999年に初めてこの美容外科学会に参加して以来、毎年参加しています。

20年以上経ち、すっかり世代交代した印象を受けますが、第一線で活躍されている先生方のお話を聴ける貴重な会合だと思い、毎年楽しみにしています。最近、若い先生たちが非常に熱心に美容医療に取り組む姿に触れ、この業界が正しく発展することを願ってやみません。

美容外科の学会なのですが、近年はノンサージカルな美容医療が幅を利かせていますので、レーザーや注入治療など侵襲性の低い治療の話題も含まれています。

最近はインスタなどSNSやメディアの影響で、

「HIFU(高密度焦点式超音波)ってどうですか?」

「ダーマペンって効果ありますか?」

「スレッドリフトってどうなんでしょうか?」

のように、治療名について質問を受けることが多くなりました。

 

はっきり申し上げます

 

この治療がベスト!

・・・なんてものはありません

 

一方、この治療は最悪!!

・・・っていうのもほとんどないのです

 

それぞれの治療特性をよく理解した医師が、

患者さんの顔状態を的確に評価し、

患者さんの性格と希望を加味して、

適切な治療を提案し施術することで、

患者さんに満足していただけることが、

美容医療の成功だと考えます。

 

今、HIFUというたるみ治療の名前だけが独り歩きしていますが、

「HIFU最高引き締まって効果抜群!」

という人もいれば、

「HIFUで酷い目にあった。もう二度と受けたくない

とご立腹の方もいらっしゃいます。

痛みや術後の腫れが酷かったようです。

私も過去に3度ほど受けたことがあります。

先日受けたHIFUは、皮下組織が60~70℃という高温に熱せられることで激しく熱損傷を受け、顔面の痛みが10日ほど続きました。

頭頂部のピリピリとした神経痛も続きました。これらはもちろん一過性で回復するものです。

また、首筋の筋膜が拘縮を起こしてカチコチに硬くなってしまいました

1か月以上経ちますが、少し柔らかくなってきたものの、まだ硬い筋状に変性しています。

その割には「???」という効果でして(※個人の感想です)

一緒に受けたスタッフは、フェイスラインの引き締まりや肌状態が良くなり、とても効果を感じているそうです。(※個人の感想です)

この治療は術者の腕がかなり影響する治療だと再確認した次第でございます

また、HIFUというのは治療方法であり、機種はいくつかのメーカーが販売しています。

機種による効果の違いというのも考えられます。治療費もピンキリですよね。

よって、HIFUに精通した医師が、患者さんの顔状態を正確に評価し治療するのであれば有効だと思いますが、

不慣れな医師がブームに便乗して、深く考えず安易に治療を行えば、それなりの効果しか出ないでしょうし、トラブルを引き起こすことも十分考えられます。

 

美容医療業界において、「この治療が一番」というものは存在しません。

大切なことは、医師のお見立てと治療技術に尽きます。

 

私の得意とする治療は、穏やかに緩やかに、治療効果を積み上げていく方式です。

一発逆転を狙うようなハイリスクな治療はせず、

じわりじわりと攻めていきます。

それでも月1回レーザーを当て、

年2~3回ボトックスを受け、

年1回のヒアルロン酸を続けていただければ、

老化がストレスにならないお顔を実現することができます。

美容医療は欲を出して攻めすぎると、「いじった」不自然さが出てしまいます。

そこの一線を超えないようにすることが何より大切だと肝に銘じています。

もちろんもっともっと良い状態にしたいから、医師も頑張るのですが、美容医療にも出来る限界があります。

例えば、50歳過ぎているのに、目元の小じわを全て無くすなんて無茶なんですよ。

出来ないことは出来ませんと断る勇気も大切です。

 

私たちは美容医療のプロですから、

1人ひとりの患者さんに合わせた治療をご提案することが使命だと心得ています。

ネット情報頼りの患者さんが治療を選択するのは自由ですが、

それの言いなりになるようでは、我々医療従事者の価値が低下すると思います。

「先生にお任せします」と一任されることが、医者冥利に尽きます

スタッフ教育に力を入れ、プロフェッショナルチームでいられるよう自己研鑽を続けようと、改めて思いなおした大阪での学会でした。

 

以上の理由で、当院では流行りのHIFUを今のところ導入していませんが、HIFUに負けない引き締め治療を提供することができますので、ご興味のある方はお尋ねくださいませ。

 

 

Well-being組織の作り方

今、熱中していることはありますか?

コロナ禍では、対面のセミナーや勉強会がすっかり減ってしまいました

しかし、オンライン開催がどんどん増えていますね

日経新聞には、毎日たくさんのセミナー情報が載っています。

 

私は、これから白金ビューティフルエイジングクリニックをどのようにしていくか?というビジョンについて、深く考えることに熱中しています。

解決の糸口を探るべく、8月から「Well-being組織の作り方」というオンラインセミナーに参加しています。

最近話題の「Well-being」ですが、「良好な状態でいること」という意味です。

※SDGsやESGなど、何かとアルファベットが多いことにいやらしさを感じてしまうのは私だけでしょうか?

我々一人ひとりがWell-beingでいられれば、仕事の創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%上がり、欠勤率と離職率は下がるという研究があります。いかにWell-beingを高めることに心血を注ぐかが、良い組織を作る上でのキーになると言うわけです。

約40人が参加していますが、経営者もいれば、企業で人事の仕事をしている人もいますし、コーチングやコンサルタント、平社員一兵卒でも職場の雰囲気を良くしたいという強い思いを持っている人もいます。

共通して言えることは、「職場を良い雰囲気にしたい」という思いが人一倍強い人たちであること。

ディスカッションや質問など発言も積極的で、会ったこともない人たちとオンラインディスカッションを続けていますが、その時間が実に心地よく、オンラインミーティングの有効性に驚愕しています。

目的がハッキリしている人たちとのディスカッションは有意義で、小気味よいものです。

 

私は、何のために働いているのでしょうか・・・

この先、クリニックをどのような方向に導いていけば良いのか・・・

 

30代は自分のクリニックを開業することが目標で、その準備に夢中でした。医療行為として、一人で責任を持って診療できるような技術を身に付けなければなりません。経営、人事、労務、経理、マーケティング(文字にするとカッコいいですが、実際はもっと泥臭い作業です)などは、開業してから必要に迫られて学びました。

40代はクリニックを成長させることに夢中でした。美容医療は次々と新しい治療が発表され、手技も日進月歩です。新しい治療を学び、習得し、臨床で実践してみます。有難いことに患者数も順調に増え、クリニックも拡張し、スタッフのお給料も上げることができ、社員旅行に出かけ、研修合宿も開催し、それらすべてが幸せな経験でした。

化粧品をやめるためのノウハウをまとめたウェブサイト『肌ルネ』の制作も一大事業でした。公開して1年以上経ちますが、おかげ様で、毎日少しずつ会員登録数が増え、化粧品をやめたいと願う人たちのお役に立てているような気がします。問い合わせもひっきりなしで、日々スタッフが対応に追われています。

そして今、スタッフは立派に成長し、運営も安定してきたところで高原社会のような平和を感じる一方、このようなぬるま湯につかっていては衰退してしまいそうだという危機感は常に隣り合わせです。栄枯盛衰、諸行無常ですから

平和のままでは物足りなさを感じてしまうのは、どうしてなのでしょうか。新しいことにチャレンジして高みを目指さないと生き残れないような気がするのは、生存本能なのでしょうか。いや、成長意欲なのだと思います。

次なる新しい課題を見つけては取り組むことの繰り返しです。

 

今現在、私の課題は、Well-being組織を作るための“キー”を考えること。

お散歩中も、トイレの中でも、入浴中も、食器を洗いながらも、深夜パソコンに向かいながらも、考え・考え・考えまくってようやく決まりました

【しあわせメンテナンス】です。

し:志と覚悟

あ:愛と感謝

わ:和を以て貴しとなす

せ:成長と成功

メンテナンス:“しあわせ”の定期的な確認作業

 

お肌のお手入れもメンテナンスが重要ですが、

人の心も定期的にメンテナンスしないと、日々の業務に忙殺されて、大切にしなければならない思いがなおざりになってしまいます。

すべての仕事は【しあわせメンテナンス】という土台の上にあるということを、スタッフ全員と共有し、東京白金にしかないオンリーワンのクリニックであり続けたいと思います!

 

 

 

清潔肌

だんだん群青色に染まる夕暮れ時の空。

この上なく心地よい時間に、犬とお散歩するようにしています。

少し前までは蝉がミンミン大合唱していたのに、気が付けば秋虫たちが静かに鳴いていることに気づきます。

都会育ちの私には、何という虫か区別がつかないのがちょっと残念

 

さて、秋と言えば、待ってました!シミ取りシーズンの始まり始まり

※シミにはいろいろ種類がありますが、ここでのシミは老人性色素斑(加齢によって出来るシミ)のことです。

「シミ取り」というと、一回で跡形もなくシミが消え去るような誤解を招きますので、私たちは「シミ払い」と言うことにします。

ジリジリ紫外線とジトジト汗から解放され、ようやくルビーレーザー解禁の季節到来です。

何だかボジョレヌーボーみたいですよね。

夏でもお構いなしにルビーレーザーを当てているクリニックもあるようですが、私は断固反対です

シミ払い治療直後に、ギリシャ、サイパン、沖縄など日差しの強いところに旅行をして、せっかく薄くなったシミがあっという間に再発してしまったという残念な症例をいくつか経験しているからです。

術前術後のスキンケアが大切です。UVケアとトランサミン・ビタミンC内服は必須。

シミ払いレーザーは、表皮に傷をつけてバリア機能を一時的に弱くさせてしまいますから、当然紫外線に対しても無防備となります。よほどのことがない限りは、秋~春の間に治療することをお勧めします。

 

シミは生き物ですから、時間経過と共に再発するのですが、1年で出てくるシミもあれば、10年後も薄くなったまま再発しないこともあります。

1回の治療で全く目立たないほどキレイに取れることもありますが、2~3回照射が必要なシミもあります。その場合、治療間隔は9か月以上空けるようにしています。なぜなら、レーザー照射によって壊れたメラニン色素はゆっくり時間をかけて排泄されるからです。

 

加齢とともにどんどん溜まるメラニン色素。

血行が悪くなり、新陳代謝の低下によりゴワゴワたまる角質、毛穴汚れ。

コラーゲンが減少し、ハリが失われ、たるみます

ルビーレーザーはシミ払いだけではなく、一気に肌の再生を促しますので、一皮剥けて生まれ変わるお肌はベビースキン

今年の秋冬は、白金でシミ払い。

清潔肌を目指します。

 

 

 

 

 

お陰様で15周年

当院は9月で15周年を迎えます。

15年といえば、この世に生を受けてから中学卒業するまでの年月でございます。

赤ちゃんが中学生に成長する月日が経過したのです

この節目を心に刻むため、今日は挨拶文を書いてみます。

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得意な治療は「ボトックス」

1997年研修医となった私は、「点滴当番」と「夜間当直」という業務の中で、患者さんの血管に針を刺しまくるのが日常でした。

採血だけではなく、静脈点滴をするための「ルート確保」という留置針を刺して固定します。高齢者や糖尿病、肥満の方は血管が見つかりにくく難航します。

実戦練習を重ねると、血管に針を刺すことが得意だということに気づき、看護師さんや後輩の研修医から針刺しを頼まれるようになりました。ちょっと誇らしく感じたことを覚えています

循環器研修をしていたころは、鼠径部や腕の血管に太い管を刺す「心臓カテーテル」に夢中になり、針が血管に命中する快感を覚えました。

血がぴゅ~っと出てくるんです

当時は自覚していませんでしたが、私の針刺し好きはこの頃から芽を出していたのだと思います

 

美容医療を始めて20年以上経ちましたが、今一番好きな治療は「ボトックス」。針を刺す行為だけはなく、シワが伸び、表情が明るくなる結果に遣り甲斐を感じています。美容医療の中では、リスクが低いのに大きな効果を出せる素晴らしい治療です。針を刺す治療は医師でなければ許されない医療行為。医師免許を取得して本当に良かったと心から思える年齢になりました。

 

ボトックス治療を成功させるために必要なことは、以下の3つだと思います。

➀患者さんと医師の信頼関係

②豊富な経験

③センスと技術

 

表情筋の分布、強さ、年齢によって、かなり微妙に打ち方を変える必要があります。

教科書通りに注入しては、目が開きづらくなったり、不自然な表情になったりすることもありますので、注入部位や薬剤の濃度、注入量など工夫しながら一人ひとりの表情に合わせて治療します。自信を持って治療しても、まぶたが重くなったり二重のラインが狭くなったり、100%満足していただけないこともあります。私が診てキレイになった!と感じても、患者様ご本人の評価はいまいちだったり 高齢でシワ・たるみが強くなるほど治療は難しくなりますが、起こり得るリスクを説明して、納得頂けたら積極的に治療をお薦めしています。キレイになって喜ばれることの方が圧倒的に多いですから!

40歳過ぎると、表情の癖が固定化され、年寄っぽい表情になっていきます。眉間にシワが寄ったり、口角が下がったり、唇がすぼんだり。ボトックスで筋肉の収縮を伸ばせば、明るく元気な表情に変化します。リラックスした表情は周囲の人たちを安心させる効果もあります。20年以上続けている治療で、ここまで良いと感じるのですから、この素晴らしい治療をもっともっと多くの人に知ってもらいたい、経験してもらいたい!ボトックスを知らずに老化するなんてもったいないです。

美容医療を通して、当院での体験によって幸せを感じられる場所であり続けたいと思います。

 

コンセプト「ファンデーションに頼らない素肌づくり」は15年前から変わりません。

 

15周年のテーマは『清潔肌』

奈良で目にした国宝級の仏像たちは、丁寧に保管されていたおかげで、落ち着いた輝きを放っておりました。

結果の出せる美容医療で、いくつになっても皆様の「清潔肌」をお守りいたします。

 

 

2021年9月吉日

白金ビューティフルエイジングクリニック

院長 山口 麻子

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