医療法人社団晴栄会
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楽しんでいますか?

オリンピック 男子サッカー準決勝

スペインに負けてしまいました

しかも延長の最後の最後で。

悔しいですよね、全く

 

さて、最近時々オンライン学会を視聴するのですが、集中力の無さに愕然としています。

ついつい他のことをやりながら視聴すると、マルチタスクは全く効率が悪いですね

いや、話自体が面白くない、話し方が下手!と演者に責任をなすりつけたくなるくらい頭に入りません。

自分の脳力が下降曲線に突入したのでしょう。

 

そんな中でも、キラリと頭に入ってくる発表がありました。

「ニキビ治療をいかに継続してもらうか」という内容の発表です。

ニキビ治療は慢性炎症性疾患ですから、年単位の時間がかかるものです。

だから治療を続けてもらわなければ、結果を出すことができません。

通院してもらうことが何よりも大切なのです。

治療を中断してしまう理由No1は、

ナント 「医師の態度(の悪さ)」だということです

 

高圧的で偉そうなお医者さん・・・

しかめっ面で怒っているお医者さん・・・

忙しそうで話しかけずらいお医者さん・・・

無表情で淡々と説明するお医者さん・・・

嫌ですよね。

 

発表した先生は、講演中に、

「この会場で楽しく生きている先生は手を挙げてください」

と問いかけると、数人しか手が挙がらないと言っていました。

医療従事者が楽しく生き生きと診療していると、患者さんは安心して通院してくれるのではないでしょうか。

特に笑顔が大切です

しかし、マスクが日常化してしまった今、本気で笑わないと他人に笑顔が見えずらくなってしまったようです。

 

私は診療中、様々な表情を写真撮影して記録に残しますが、

日本人は笑顔が苦手だなぁ、とよく感じています。

心から楽しんでいる時でないと、自然な笑顔が出てきません。

目が笑っていないと、不自然なつくり笑顔になってしまいます。

感情を表に出すことを善しとしない文化がある日本だから、仕方がないのかもしれませんが、いつも笑顔でご機嫌な人の周りには人が集まるし、不機嫌そうな人には近寄りたくないのが人情ってもの。

 

私は若いころから、仕事も遊びも同じくらい大切にしていたので、遊ぶときも真剣に取り組みます。

不思議と遊びに集中している時のほうが、仕事が上手くいくと感じています。

いや、仕事すら遊びの一環と感じているのかもしれません。

イベントを企画する時なんて、本当にワクワクしちゃいますから。

楽しい!と心の底から感じることで、たくさんのエネルギーが生まれるのだと思っています。

 

仕事は辛く嫌なものではなく、楽しく大好きなものでありたいですね。

自分が幸せでいることが、周囲に影響を及ぼすということを、医療従事者として深く納得させられる素晴らしい講演でした。

老い

今月の100分de名著は、フランスの哲学者ボーヴォワールの『老い』を、社会学者の上野千鶴子さんが解説していました。

アンチエイジング美容医療をやっている私にとって、『老い』というものはいつも身近にあり、深く考えさせられるテーマです。

20年以上美容医療をやっていますと、当然ですが患者さんも私も年をとります。

40代だった人は60代になり、50代だった人は70代になり、一人ひとりの患者さんの人生と老いに寄り添いながら、確実に『老い』を意識させられました。

3年前に母が病気になってから、より一層『老い』について考えるようになりました。

 

ボーヴォワールの主張は、「老いは個人の問題ではなく社会の問題である」ということです。

老いとは個人が努力で克服するものではなく、社会の問題であり、文明の問題であると言っています。

変化の早い消費社会において老人は「廃品」として扱われていると述べています。

アメリカの人類学者、ドナルド・カウギルは、変化が速い社会ほど老人の地位が低いと言います。

「若々しいですね」という誉め言葉は、若さに価値があるということ。古さの価値が否定される、変化の早い現代ならではの誉め言葉ということになります。

私は若々しさを求め、そのお手伝いをする仕事をしていますが、若いという意味には、「生き生きとしている」「前向き」「元気」「魅力的」といった意味での称賛があるのだと思います。相対的に若々しいということ。古さを否定しているとは考えていません。

 

さて今日は、年に2回の母の病院受診に付き添いました。

1人で受診できるカラダではありません。

受付をして、検査・診察を終え、お会計が済むまでに5時間弱かかりました。

私の自宅から母の家まで車で1時間ほどかかります。

行きと帰りの往復に車を運転すること4時間。

1日がかりです。

ペチャクチャおしゃべりするだけでも刺激になるだろうし、ちょっとは親孝行になればいいかなと自分に言い聞かせながらも、どこか責任感のようなものに突き動かされて行動している自分に、真の親孝行にはなっていないと、嫌な部分を感じてしまいます。

お許しください、仏様

 

夜8時過ぎに帰宅。

愛犬の熱烈なお出迎え。彼女は嬉しすぎて興奮のあまりおしっこをチビリます

しかも、今夜は私のベッド上に・・・

仕事が増えるじゃろうが

粗相を片付け、餌をやり、ホッと一息。

テレビをつけると、アマゾン創業者が人類初“民間宇宙旅行成功”のニュースが

ちょっとだけ「え!凄くない?」と感じたのは事実。

『老い』と終日向き合った私にとっては、絵空事のように思えました。

ていうか、ロケット飛ばすのにどんだけエネルギー消費して、CO2出しまくるの

エコとかエシカルとかSDGSとか言っちゃって、宇宙旅行??

地球を大切に守らなきゃならないのに、地球を見捨てて人類は宇宙ステーションに移住するのでしょうか。

かつてヨーロッパの人たちがアメリカ大陸を目指したように。

そして宇宙に住めるようなカラダを作るために、我々ホモサピエンスは遺伝子組み換えが行われ、もはや人間でなく違う生命体に進化(?)するのでしょうか。

 

高齢社会となり、ケアの必要な高齢者が沢山いる一方、科学の進歩により宇宙旅行まで可能になった現代社会。

私たちはどこを目指しているのでしょうか。

 

 

 

論語と美容

大河ドラマ「青天を衝け」をご覧になっていますか?

江戸幕末から明治にかけて活躍した、実業家・渋沢栄一のお話です。

この時代は激動の時代で、登場人物も素晴らしく、ワクワクしちゃいます。

渋沢は農民(豪農!)出身ですが、幼少期から四書五経を学び、商才に長けた賢い人でした。

混乱する幕末期には、尊王攘夷派として血気盛んな若者でしたが、縁あって一橋慶喜の家臣となります。(尊王攘夷から幕府側へ??)

フランス皇帝ナポレオン三世より1867年パリ万博に招待され、慶喜の弟・徳川明武と共に、ヨーロッパに1年ほど西欧の最先端を学びに行きました。(この時代に外国へ行くなんて、相当のエリートですよね。)

明治維新により帰国後、大蔵省に入り、新しい日本の国づくりに活躍。

5年ほど勤めた後、大蔵省を辞め、実業界へと踏み出します。

欧米列強と競い合い、国を豊にしていくためには、正しく利益を出す経済活動をすべきだという理念がありました。

私利私欲ではなく、国全体を豊にするために一生を捧げた渋沢栄一は、銀行や保険会社、電気・ガス会社、ホテル、鉄道会社など約480社もの設立に関わりました。

まさに、実業界の父と呼ばれるにふさわしい活躍を続けていきました。

 

彼の著書である「論語と算盤(現代語訳)」には、今まさに私たちのあるべき姿の見本となることが、とても分かりやすく書かれています。

渋沢の行動規範は、孔子の「論語」です。儒教の教えですね。

私が研修医の時に出会った先輩医師は、日頃の臨床医療現場において、孔子など古典の教えを散りばめて教えて下さいました。

恥ずかしながら、20代半ばであまり中国古典など触れたことがなかったものですから、全てが新鮮で知識欲が湧きたちました。先輩医師に馬鹿にされないよう、言われたことを書き留めて、後で復習していたほどです。

◎小人閑居して不善をなす(暇な医者はろくなことをしない)

◎学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば即ち殆し(学びも実践も大切だよ)

◎巧言令色鮮し仁(調子のよいことを言う人には気を付けなさい)

◎君子の交わりは淡きこと水の如し。小人の交わりは甘きこと醴の如し(さらりとした付き合いが大切だよ)

◎天網恢恢疎にして漏らさず(天は悪い行いを見逃さない)

 

江戸時代の武士や上流の百姓町人は、皆中国古典の教育を受けていました。

その目的は「心を磨くこと」

心を磨けば、自ずと自分を磨くようになり、家族をまとめ、国をまとめ、天下を安定させることにつながります。

 

心の教育・・・

私は子供を産んだ頃、幼少期に漢詩を「素読」させると前頭葉の回路が発達して、生きる力が身につくということを知りました。カレンダ―の裏にマジックペンで大きな文字で漢詩を書き、寝る前に娘と音読したことがあります。意味は全く分からなくても良いそうです。3歳の頃には、般若心経も丸暗記しました。小学生の頃には、平家物語や竹取物語など日本の古典も諳んじていました。そのせいか分かりませんが、20歳になる娘はとても優しい心のあるバランスの取れた人間に成長したと、親として非常に嬉しく思っています。自慢ぽくてスミマセン

 

原点回帰すべきは古典ではなかろうか?

「論語と算盤」には、人間としてあるべき姿を的確に書かれています。

この点は、当院の経営理念にも取り入れられる内容だと思いました。

 

「自分磨き」と聞いて、何を思い浮かべますか?

エステ、ネイルサロン、美容医療・・・といった、外見を取り繕うことを「自分磨き」と取り違えているようでは、日本はお先真っ暗です。

心を磨き、人格を高めるためのサポートとしての美容医療でありたいと思います。

お伊勢参り

念願のお伊勢参りを果たすことができました!

2015年に出雲大社を訪れてから、神話の世界に興味を持ち、それならば外せないのが伊勢神宮。

日本人の精神性、日本人とは何か?を感じるためにも、絶対に外せないスポットです。

平成から令和に変わった2019年に行く予定でしたが、家族の病気で中止になってしまい、2020年にはコロナ禍でそれどころではなくなりました。

やりたいことはやる!山口麻子です。

緊急事態宣言明けに早速GO.

初日は小雨の中、下宮参拝。

人はまばらで、思ったより小規模だったものですから、「え?これが伊勢神宮?」と感じるほどでした。

 

そこから電車で賢島へ。

2016年にサミット会場だったところです。

私は賢島がひどく気に入りました

こじんまりとしたホテルに滞在しましたが、貸切露天風呂で、食事も個室。

他のお客様には全く会うことのない空間でした。

部屋の窓から眺める英虞湾の景色と、きれいな空気。

騒音一つない静寂な世界。

聞こえるのは鳥のさえずりのみ。

窓を開放して、ひんやりとした空気に触れ、鳥の鳴き声とスロージャズのミックスバージョンを浴びながら、最高の気分を味わいました。

ああ、幸せだ、何て心地よいのだろう

夕暮れのだんだん群青色に染まる空を見上げながら、この上ない幸福感に包まれました。

東京では決して味わえない世界。

命の洗濯、大切です。

 

翌朝、再び伊勢神宮・内宮へ。

昨日と打って変わって青空となり、お昼ごろの到着時には人・人・人。

人が多すぎて、賢島のような静寂さは味わえませんでした。

江戸時代はお伊勢参りが庶民のブームになったほどですから、立派な観光地です。

ガイドさんに案内してもらいながら、内宮を歩き、参拝したり、ご神木に触れたりetc.

 

紀元前93年、第10代天皇である崇神天皇の時代に、全国で疫病が蔓延し、多くの人が亡くなりました。

これを皇居に祀っていた天照大御神の祟りと考え、疫病を鎮めるために天照大御神を皇居の外に出すことにしました。

すると間もなく疫病は治まったそうです。

紀元前5年、皇族である倭姫命(やまとひめのみこと)が、天照大御神を祀る場所を探し、伊勢神宮内宮に鎮座することになりました。

ナント、2000年以上前のお話です。

その500年後、衣食住を司る神、豊受大御神(とようけのおおみかみ)が外宮にが鎮座することになりました。

 

伊勢神宮の式年遷宮は、2013年に行われましたので、まだ記憶に新しいと思います。

お社だけだと思っていたら、橋や鳥居まで全て20年毎に新しくしているとか!!

690年に第一回以来、1300年にわたり続いているのですから驚きです。

南北朝時代に120年ほど中断されたようですが、それ以外は20年毎に行われ、2013年の遷宮は第62回とのこと。

日本皇室の歴史の厚みに驚かされます。

誰から強制されることもなく、ただただ伊勢に足を運びたくなる日本人。

私たちがどういう歴史を辿ってきたのか。

何を大切に暮らしていたのか。

日本人にとって天皇家とは?

これからどのような国(社会)にしていきたいのか。

などなど、考えされられます。

 

和を以て貴しとなす日本、私は大好きです。

礼儀正しく、清潔で、困っている人がいたら助ける。

勤勉で親孝行。

謙虚で誠実。

素晴らしい日本人の精神性は世界に誇れるはずです。

 

 

 

 

 

2020年振り返り

いよいよ2020年も終わりです。

今年は今までに経験したことのないようなことが連続の、特別な1年でした。

 

記憶に残っていることを書き留めておきます。

・記録的な雪不足で、2月の白馬八方尾根は土がむき出しになるほどでした。

・4月の緊急事態宣言により、患者数がぐっと減った影響で、スタッフのシフト調整を行いました。

・売上が減少したので、各種助成金を申請しました。

・コロナ流行の影響で遠のいた患者さんもいますが、新しい患者さんとの出会いもたくさんありました。

・積極的にLINE配信を行い、患者さんとのやり取りがスムースになりました。

・化粧品をやめるライフスタイルを応援するウェブサイト「肌ルネ」オープン

・ドラマ「オスマン帝国」にハマる(現在進行形)

・夏は車の免許を取ったばかりの娘の運転練習に付き合いました。

・夏の数か月間、早朝散歩を続けました。(冬季休業!)

・クリニックの14周年をきっかけに、ヒアルロン酸注入に力を入れ、患者さんに喜ばれています。

・恩師宇津木龍一先生との対談動画にチャレンジ

・対面での学会や勉強会がすべてオンラインに変更となり、スタッフと学会旅行が出来なくなりました。

・毎年恒例だった長野での研修合宿が中止となりました。

・毎年恒例の屋形船忘年会も中止しました。

・愛犬ムニエルが胆嚢炎で入院しました。

・2年ぶりに筋トレ再開

・12月恒例のイベント「白金2020」は大盛況、笑いと驚きの渦でした。赤いジャケットがお気に入りです。

 

私は手帳にメモを残していますので、1年を振り返ると、結構いろいろなことがあったことに気づきます。

あっという間でしたが、いろんな出来事があり、一つひとつ意味のあることなんだなぁと感じています。

この年になって、自分の足りないところを痛感させられる出来事もありました。

そして、人の優しさが身に染みる場面が何度もありました。

我々人間にとって大切なことの本質を垣間見れたような気がします。

2020年は悲惨なニュースば多いように感じましたが、

私にとってはかけがえのない貴重な1年だったと有難く思っています。

 

さて、来年はどのような1年になるのでしょうか。

どう感じるかは自分次第!

何があっても、私にとってはきっと良い年になるような気がします。

 

本年も大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

倍返し

娘がもうすぐ成人式を迎える。

最近は、事前に写真撮影だけ“前撮り”をするというのだから、平和過ぎるというか驚きである。

しかも、デジタル写真だから、あらゆるシーンを用意して撮れるだけ撮りまくる。

その中から何枚選んでアルバムを作成するか?によって価格が異なる。

10カット5万円~ いろいろなオプション付きで最大20万円。アルバムだけの価格である。

こういう時、父親は欲張って高額プランを選択する。

母親と娘は冷静で、必要なものだけ選ぶものだ。(我が家の場合)

ということで、下から2番目のプランに決定。

せっかく着付けとメイクまでしたのだから、親族で集まりお祝い。

小さいときから穏やかな性格で優しく朗らかな娘は、皆に愛されている。

祝福され成人式を迎える娘。

 

私は成人式というものをやっていない。

着物も着ていないし、写真もない。

天邪鬼だったから、皆がするようなことに対する反発心もあったと思う。

誰にも祝福された記憶がない。

19~20歳の私は、いろんな意味で難しかった。

たぶん人生で一番辛かった時期だと思う。

そのように導いたのも自分自身だった。

ひねくれ者の娘を、両親はどのように思っていたのだろうか?

親思う心にまさる親心・・・

 

我が娘は、私の虚しい成人式を“倍返し”してくれたように感じた。

まさに「禍福あざなえる縄のごとし」

 

 

 

家について考える

皆さんのご自宅は持ち家ですか?賃貸ですか?

私は賃貸マンションに10年以上住んでいます。

私にとっては最高のお家で、大変気に入っております。

14年前にクリニックを開業した頃、夫の職場近くに引っ越すことになりました。

まだ下の子が2歳で、2人とも保育園に通っていたころです。

私の白金のクリニックにも近いところでしたし、開業準備で大忙しでしたから、引っ越しはすべて夫に任せて、私は身一つで1か月くらい遅れて新居に向かいました

たとえ1か月でも、母親不在は不安だったらしく、5歳の娘が手紙を書いてくれたことを忘れません。

「お母さん、いつ引っ越してくるの?」と

夫の両親がちょうど定年退職したこともあり、同じマンションの別室に住んでもらいました。

子供の保育園送迎や食事などはすべて義父母に任せっきりの3年間を過ごしました。本当に有難いことでした。

 

3年経った頃、今度は夫が離れた地で開業することになりました。

子供も小さいし、家族が離れ離れになることに対してさんざん反対したのですが、まだ30代だった夫は自分のやりたいことを実現させるために、遠いところへ引っ越していきました。

父親というのは薄情なものだと痛感し、恨みもしましたが、人のやりたい気持ちを押さえつけてはいけないという相反する思いも抱きました。私も散々好きなことをやってきた人間でしたから。

クリニックと子供2人抱えて、夫不在の8割シングルマザー生活は厳しく、実母の助けを借りてやりくりすることになりました。

 

3年間住んでいたマンションは、やや手狭に感じてきたので、もう少し広いところに引っ越そうと探し始めたところ、近くのマンションに最適な賃貸物件を発見 私たち家族の3LDKと、母が住む1LDKの2部屋を借りることができました。このマンションに住み続けて10年以上経ちました。私のお気に入りポイントを挙げてみます。

・立地が良く、駅から近い。

・間取りが良く暮らしやすい。

・床暖房があるので、冬もポカポカ。

・ゴミステーションが各フロアにあるので、まめにゴミ捨てができる。

・駐車場の出し入れが簡単。

・トランクルームがある。

・大家さんとの関係良好。

このマンションに住み始めた時、私はまだ30代。クリニックを始めて4年目、都心にマンションを購入できるほど余裕はありません。多くの若い夫婦は、年収の5倍?くらい借金してマイホームを購入していますが、クリニック経営のことで頭がいっぱいで、自宅に大金を費やすという発想がありませんでした。

数年経過して40代になった頃、子供たちも大きくなってきたし、そろそろ母親の助けを借りるのは卒業しなければという思いに駆られ、母は自宅に戻ってもらいました。その代わりに通いのお手伝いさんを雇いました。この時、私はようやく1人前になれたと自覚した記憶があります。

私のクリニックも、夫のクリニックも真面目に働き続け、軌道に乗ってきたので、そろそろ自宅を購入しようかしらと5年ほど前から不動産屋に物件を紹介し続けてもらっているのですが、なかなか今のマンションを超える物件に出会うことができません。引っ越したいな、と思えるお家が見つからないのです。

いざ購入できるようになると、買いたいお家が見つからないのですよ。すごく矛盾を感じます。

なんでだろう・・・

ようやく答えがみつかりました。

長年暮らしてきた家族との思い出が染み付いているのです。この思い出こそが最大の価値であり、それを凌駕するような家と巡り合うことはかなり確率が低いように思えます。この家で10年以上、子育てもクリニックも頑張ってきました。家も、子供も、私も、皆で成長してきた愛の住処です。かわいい犬も飼っています。そんな思い出いっぱいのお家を手放すことができるでしょうか。

マイホームについては、持ち家vs賃貸、都心vs田舎、戸建てvsマンション など対比させどちらがいいか?というような議論をよく目にしますが、これらは全くナンセンスです。

その人その人の生い立ち、ライフスタイル、家族構成、仕事など様々であり、「これがいい!」なんて皆に当てはまる家などあるはずがありません。自分がいいと感じる家がいいのです。

 

家とはハードそのものよりも、ソフトが大切です。

見栄えではなく、家族が仲良く暮らせる空間であることが幸せであり、家の本当の意味だと思います。

 

 

 

 

 

 

母の日

昨日は母の日でした

皆さまはどのようにお過ごしでしたか?

 

私は以前から、母の日だから何かするという習慣はありません。

何故ならば、親孝行出来るときにやることを心掛けているからです。

親孝行のやり方も、ご家庭によって様々だと思います。

我が家の場合、「モノより思い出」という方針で育てられましたので、

親族で集まる、旅行に行く、食事会をする、このようなことを実行してきました。

私が子供の頃は、家族でテニスやスキーをしたり、海やプールに行ったり、いつも4人(父・母・兄・私)揃って出かけて、楽しい思い出がたくさん。4人で同じポロシャツを着て旅行したり、仮装して軽井沢を闊歩したり、夜の湖で肝試しをさせられたり、おかしなことをしながらよく遊んでくれた両親でした。

私も子供たちといろいろな経験をしたいと願い、両親も誘っていろんなところへ出かけました。

親子3代(4代も!)での旅行は数えきれないほど。

クリニックの社員旅行や忘年会にも参加しています。

このように普段からいろいろな経験を共有してきましたので、母の日だからといって特別何かプレゼントすることはありません。あまりモノを欲しがらない人です。

母も病気をしてからだいぶヨボヨボしてきました。

コロナが落ち着いたら、伊勢神宮に連れて行くことが次の目標です

 

 

 

女性の自立

1か月ぶりにスタッフ全員集合、ミーティングを開催

7人集まると、活気が出ます

 

これからの当院の方向性を話しました。

私はこの仕事が大好きですし、得意ですし、治療結果にご満足いただけることで幸せを感じます。

また、スタッフが自信を持っていきいきと働く姿を見ることも幸せです。

「何のために働いているのか?」を突き詰めていたら、答えが一つ出ました。

「自立した強く優しい女性を増やしたい

これです。

 

女性の自立は、私の人生において大きなテーマです。

このことは無意識でしたが、コーチングを受けている時に、コーチの先生に気づかされました。

私が「女性の自立」をいかに大切にしているかということを。

「麻子先生は、女性が自立することを、とても大切にしておられるようですね」と言われました。

自覚していなかったから、「へえ、そうなのかなぁ」くらいに受け止めていたのです。

このGW中に、自分自身が働く理由を考え考え考え抜いてみました。

私自身と関わる女性たちには、「自立した強く優しい女性」でいて欲しいんだ!そのために私は働いているんだ!

そういう価値観の人たちと時空を共有できると、私自身の幸福度が増してきます。

自立した女性は自己肯定感が高いし、自分軸があるので、気持ちが安定しています。結果的に人間関係が楽になるのだと思います。

 

ほんの50年くらい前までは、女性が自分の意思で学問を学んだり、好きな仕事に就けない時代でした。

結婚して子供を産み育てることが至上命題でした。

時代は流れ、男女平等が叫ばれるようになり、多くの女性が高等教育を受けられるようになりました。

仕事も自由。

結婚相手も自由。

しかし、世界を見渡すと、それが当たり前ではない社会・文化はいまだにたくさんあります。

現代社会で日本に生まれてきただけでも相当ラッキー。

時代や家庭環境などにより、各々の運命は違いますが、それを受け入れ、積極的に生きていこうという気持ちが大切です。学問を続け、知恵をつけ、徳を積み、賢く生きることの喜びをみんなで味わえたら何て素敵なことでしょうか。

このようなことを真面目に語り合える仲間が知恵を出し合えば、世の中はきっと良くなるだろうと思っています。

 

 

 

ルネサンス

「哲学と宗教 全史」読み終えました

内容濃かった

我々のテーマである「素肌ルネサンス」の「ルネサンス」期についてもおさらいできました。

ルネサンスとは、人が神から完全に自由になるという人間復活だったのですね。

当時のローマ教会の世俗化や高級聖職者の堕落、そして下級聖職者の無教養などに対する批判により、ルター派とかカルヴァン派による宗教改革が起こりました。プロテスタントですね。

デカルトは、神を中心とした世界に代わる、新しい真理が支配する世界をつくることを考えていました。

我思う、ゆえに我あり。

自分の存在こそが絶対的な真理であると言い切りました。

神を中心とした考えから、人が中心になるって、ものすごいことではありませんか

価値観がひっくり返ってしまう出来事ですよ。

明治維新では、お侍さんが完全失業したこともすごいインパクトでした。

今の時代も、まさにその転換期に差し掛かっているのではないでしょうか。

私は、経済経済と叫びまくり、マネーゲームみたいなことでお金を増やして、お金がないと心配だと煽る世界は終わりにして欲しいです。年金だけでは心配だからとお年寄りを騙して投資させたり、そんなにいい話があるはずありません。お金欲しさにインバウンドに力を入れ、ここぞとばかりに売りまくる。日本が「ここどこ?」みたいな喧騒で埋め尽くされたくありません。日本の美しい景色は守りたいし、日本の大切な資源を外国に持って行かれたくありません。この際、日本国内である程度経済を回せるようにしていきたいものです。私はいつも意識して国産のものを購入するよう努めています。お酒もワインではなく日本酒です。洋装品も国産を選びます。

コロナ禍の今も、「生活費が足りない、家賃が払えない、休業補償が足りない」とお金の話ばかり。経済が止まっているのだから仕方ないです。みんなの収入のが減っているのです。そして、国が何とかしてくれるのが当たり前みたいな空気が流れていますが、違和感半端ないっス。(私は国が助けてくれるとは思っていません)それよりも、困った時に助け合える人間関係を作っておいた方がよほど役に立つような気がします。

国が出してくれるお金って、皆の税金ですよ。天から降ってきません。もっとも、こんなに経済がガタガタになってしまったら、税収増は込めないから国債発行して日銀が買って(お金刷って)何とかするのでしょうが、赤字国債は増える一方です。それをどうやって解決するか?インフレ起こすか。国民の資産を取り上げてチャラにするか。それとも日本人が血のにじむ努力をして、奇跡的にGDPを増やすか。その覚悟の上で国の援助を受けなければなりません。

ここでこんなにお金の話を出している自分も嫌になりました。

もっと心の豊かさを軸にした世の中になって欲しいものです。

 

 

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