医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

イスラム教

今朝から、「哲学と宗教 全史」を再び読み進めました。

哲学と宗教を理解するには、歴史の流れを理解することが必須です。

今日はイスラム教のパートに入りました。ムハンマド、クルアーン(コーラン)、アッラー、カリフ、ムスリムなど、聞いたことのある単語が次々に出てきます。イスラム教の開祖、ムハンマドは570年アラビア半島のマッカ(メッカ)で生まれました。もともと商人だったのですが、40歳を過ぎたころ、洞窟で瞑想中に神のお告げを聞いて目覚めたとのこと。それから神の預言者となり布教活動を続けたようです。ムハンマドの死後、弟子たちがムハンマドが神から預かった言葉を思い起こしながらクルアーンをまとめました。イスラム教の発祥は7世紀ということになるので、仏教やキリスト教よりはずっと新しいのですね。

シーア派、スンニ派、ウマイヤ朝、サーサーン朝、アカイメネス朝などの言葉が出てくると、「いつの時代のどこのことだっけ?」となり、息子の地図帳と世界史の教科書を借りて調べながら読み進めます。それでもすぐに「何のことだっけ?」となって、前のページに戻っては何度も読み返すものだから、なかなか進みません ペルシャとかアラブあたりは、地理的に日本から遠すぎることもあり、また旅行でも訪れたことのないエリアです。異国過ぎて、何となくピンと来ないから、なかなか頭に入ってきません。同じところを5回くらい読み返していると思います。夕方には頭痛がしてくるほどいかに自分の知識が浅かったかということを思い知らされた頭痛です

この本の著者である出口治明さんは、各時代や人物ごとにお薦めの本を紹介しています。紹介書籍の数が半端ではなく、恐ろしいほどの読書家で、読んだ本は1万冊超だとか。まさに知の巨人。

GWは残り2日。頑張って読破します!

 

大切なこと②

すっぴん素肌組局長である私が、お化粧よりも大切にしていること。

『表情』です

“笑顔に勝る佳人なし”  デス。

以前にもブログに書いたような気がしますが、この言葉は中学生時代に父からもらったメッセージです。

思春期にブスッとしていた娘を案じたのでしょう。

その時は笑わない方がクールで格好いいくらいに思っていましたから。若気の至りです、(;´д`)トホホ。

 

当院に、いつもニコニコしているスタッフがいるのですが、彼女の笑顔に触れるだけで回りの人も心地よくなるほどです。プロゴルファーの渋野日向子ちゃんみたいな感じです。笑顔って、それだけで人を幸せにする力がありませんか?

アイラインやマスカラなどで小細工して目力アップさせるよりも、口角上げてニコニコしているほうが断然幸福度が上がりますよ 自分も回りも。 電車の中など公共の場で人目を憚らずメイクに勤しむ姿は、決して気持ちの良いものではありません。

眉間にシワを寄せたり、口角が下がっていませんか?

気持ちの良い表情を作るトレーニングは良いと思います。しかし、      表情を作る=シワが増える ことを忘れずに。

しわを増やさないようにいい表情をつくるために、私はボトックス治療をおススメしています。

疲れたような、寂しそうな、つまらなそうな表情を明るく元気そうな笑顔へ変えることができるのです。

 

お化粧に時間とお金と労力をかけるなら、心を整えて素敵な笑顔にしてみませんか?

静かで豊かなクリスマス

今夜はクリスマスイブ。

気づけば家に家族誰もおらず、愛犬と二人で過ごしています。

娘はデート、息子は友人らと遊びに行ってしまいました。

夕飯は冷蔵庫の残り物で済ませ、夜は年賀状一人ひとりメッセージを書きました。

これだけ情報通信が発達した現代において年賀状の必要性を疑うのですが、結局今年も猛烈な勢いで印刷を終わらせ、例年通り仕上げることになりました。

長年続けている習慣を断つことは、なかなか勇気のいることです。

ほんの2時間程度でしたが、ご無沙汰している友人・知人たちの顔を思い出しながら集中して書く時間は、何と心豊かな瞬間なのでしょうか!

やっぱりこういう手間暇って大切だなぁと見直したりもします。

大切な人には礼を尽くす。

与えることを惜しまない。

アナログな付き合いや人間関係って、人生に潤いを与えてくれると思います。

 

例年12月は診療がフル稼働で忙しく、カラダはぐったり疲れが溜まるものですが、今年は不思議と元気です。

それは、『素肌組』の衣装とハチマキで気合が入っているから。

今年の『素肌組』コスプレもなかなか評判良く、患者さんが驚いたり笑って下さったりするのが楽しくて、毎日気分よく診療しています。

今年の診療も残すところあと5日となりました。

気を引き締めてよい仕事ができるよう頑張ります

 

 

個性とは

3年前から、定期的に院内でスタッフ研修を行っています。

皆のモチベーションアップと、向かうべき方向を再確認するためです。

毎年、研修の目的を決めていますが、今年は『職業能力アップセミナー』

毎月1回の研修を4回行い、最後は1泊の合宿形式です。

 

本日は第1回。

自分の大切にしていること、個性を知ることから始めました。

自分の個性は無意識レベルで決まっています。

この個性を大切にしてあげると、自分が自分自身を大切にしてあげることに繋がり、大きな安心感を得ることができるそうです。

たくさんあるワードの中から、自分が大切にしていることを3つ選ぶ作業を行いました。

ものすごい沢山あるので、最初は悩みましたが、まずは10個に絞り、最終的に3つ選びます。

私の個性は( ^ω^)・・・

1.タフ  2.エネルギッシュ 3.大胆    でしたぁぁぁ

何これ? 学生時代の私じゃないですか。

最近はすっかり弱ってしまったなぁと自覚しているのですが、人間ってそう変わるものではないのですね

自分の個性を大切にしつつ、それを仕事に繋げることができると、仕事への満足度が上がるとか。

 

私たちは、社会通念としてまかり通っているような他人の価値観を気にして行動してしまうことがよくあります。

有名大学へ進学するとか、大手企業に就職したら安心だとか。

結婚したほうが良いとか、持ち家をローンで購入するとか。

このような行動を、自分の個性を無視して続けるとものすごい違和感が出てきますよね。

だから、自分の個性(=価値観)を知り、それを大切にして行動した方が人生楽になります。

 

私の場合は、タフ=精神的な強さ であり、エネルギッシュ=肉体的な強さ を好みます。

折れない心と馬力があれば、いろんなことにチャレンジできるし、まだ見ぬ世界の扉を開けることが出来るような気がします。

いくつになっても夢と希望を持ち続けていたい!と、(今のところ)思ったのでした。

良医とは

私が医学部で学んだ時期は平成3年から6年間でだったが、医学に関する知識はしっかりと学んだと記憶している。

若かりし頃の私は、「名医になりたい」などと野心をもったものだが、恥ずかしながら「良医になろう」という医師としてあるべき姿をじっくり考えることはなかったと、今になって反省している。

実際臨床医を続けていると、患者さんの肌状態は個人差が大きく、同じ化粧品を使っても大丈夫な人もいれば肌荒れしてしまう人もいる。また患者さんの性格や育ってきた環境、考え方は千差万別であり、科学的根拠に基づく医療を一方的に押し付けるものではないと痛感している。

特に美容医療は命に係わる治療ではないため、患者さんの希望を察知しながら、しかし医療で可能なことを分かりやすく説明し、夢を持って治療を受けてもらうことが大切なのではないかと思う。見た目の若返りは、想像以上に喜びをもたらすので、治療結果に満足していただけることは、我々医療従事者にとって何よりも励みになる。

最近特に心がけていることは、キレイになれる可能性のある治療は、惜しまず伝えることだ。

美容医療は時間とお金のかかる一種の贅沢医療だから、「この患者さんにここまで治療を勧めてしまったら、かえって負担になるのではなかろうか?」などと、こちらの物差しによる勝手に憶測してしまいがちなのだが、それは慇懃無礼なことではなかろうか。

なぜならば、当院を受診する患者さんは、決して安くはない初診料を支払って、我々を美容医療のプロフェッショナルと頼って足を運んで下さるのだから、その意気込みは本気だと自覚しなければならない。それに見合った知識を経験を伝える責任がある。意識が高い患者さんが集まるから、スタッフ教育にも手を抜けない。スタッフにも本気で自己研鑽し成長するよう努力を続けてもらいたい。

私は患者さんの皮膚状態や表情、姿勢、しぐさ、声の響き、考え方などあらゆる角度から診察している。そして、だがあくまで私のスケールだが、「ここがもっとこうなったら、この人はもっと魅力的になるだろうに。」という極めて感覚的なセンスでアドバイスするようにしている。見た目の若さにこだわり過ぎないこと。細部にこだわり過ぎず、全体として捉えること。心をきれいにすること。明るい気持ちでいること。何より大切なのは“品”。この感覚が養われるには相当時間がかかった。若いころはそのようなセンスではなく、医学的にできることしか話していなかったように思う。未熟だった。

美容医療に正解はない。好きか嫌いか、そんなものだ。だからこそ、患者さんには自身のセンスにあった医師に診てもらうことが成功への秘訣なのだ。自分のセンスに自信がない人は、好きな医師なりクリニックに通うと良い。

今日も一日、特に不幸を感じることなく、平穏無事に過ぎていったことに感謝する。オリンピックチケットは落選してしまった!

 

 

自分らしく、生きる

最近グレーヘアで話題になっている近藤サトさんの講演会に行って参りました。

グレーヘアをアップにし、着物姿で登場。

最初は「おっっっ・・・」と感じてしまいましたが、90分間に及ぶお話を聞きながら「素敵な人だなぁ」に変わりました。

元女子アナウンサーは、どうしてもメディアに顔が出ることが多く、見た目を気にせざるを得ない状況にあったそうです。

メディアも騒ぎ立てますから。

ところが8年前の東日本大震災後、防災グッズを用意しながら白髪染めを準備している自分に呆れてしまったことがきっかけで、白髪染めをやめる決意をしたとのこと。

見た目の若さに抗ったって、若い綺麗なアナウンサーは次々と出てくるから、容姿では勝てっこない。

それなら違うステージで頑張ろう!という気持ちになったそうです。

以後、声に特化したナレーターの仕事に絞り込んだことで、見た目から解放されたばかりではなく、物事の本質にいろいろ気付かされたというお話でした。

そうだ、そうだ、本当にその通り。同感です。

 

ロマンスグレーという言葉がありますが、発端はソニーの盛田昭夫さんが広めたそうです。

若いころから白髪が多く悩んでいたようですが、アメリカ人の知人から「ロマンティックグレーは魅力的な中高年男性の象徴で憧れなんだよ。」と言われ、勇気づけられたそうです。1950年代のことです。

しかしこれはあくまで男性のお話。

女性の白髪は、女性らしさを失う象徴のように無意識レベルで擦り込まれているのではないでしょうか。

文献的には、源氏物語に登場する末摘花の美しい黒髪にだまされた?光源氏が、齢とともに白髪の増えた彼女を見てげんなりした、、、という記述があるそうです。

中国の白居易の長恨歌にも、楊貴妃が玄宗皇帝の寵愛を独り占めにしたばかり、宮廷に集められた他の美しい女性たちは待ち侘びて年を取って白髪になってしまた、、、と書かれているそうです。

昔の女性たちは、男性に認められて生きられる存在であったので、男たちの目を引く外見の美しさということを大切にしたのです。

しかし、これは現代でもあまり変わらないのではないでしょうか? と近藤サトさんは訴えていました。

イギリスのメイ首相はグレーヘアが素敵ですが、日本の国会議員女性にグレーヘアはいないのではないでしょうか、と。

年と共に白髪が増えるのは自然のことなのに、白髪になってはもう女は終わり。だから染めなくっちゃ! と、思い込んで疑問に思わない。

このように擦り込まれた社会的価値観によって、いつも白髪を隠し続けることに違和感を覚えたそうです。

 

白髪そめなくっちゃ!

メークしなくっちゃ!

って同じことですよね。

「ファンデーションに頼らない素肌作り」をコンセプトに診療している私にとって、白髪染めをやめた近藤サトさんのお気持ちに直接触れ感じてみたかったのです。

考えていることはほぼ一致していました。

彼女は白髪にすることを推奨しているわけではなく、染めることに違和感を感じている人の背中を押してあげたい。勇気を与えたいのです。

私も、女性の皆さんに「お化粧はやめなさい!」と啓発しているわけではなく、止めたい人にそのスキンケア方法とメンタル面でのサポートをしたくて診療を続けています。

お化粧は社会人のマナーだとか、すっぴんはみっともないとか、このような価値観も男性目線で作られたのでしょうか。

結婚相手を見つけるために自分を良く見せようとするのであれば、現代は晩婚化が進んでいるので、40代でも50代でもせっせとメークして白髪を染めるのでしょうか。

そうしないと自分の価値がなくなってしまうと思うのでしょうか。

いえいえ、違います。

見た目を取り繕うことが人生の目標になることは決してないと、私は思っています。きれいでいることは付加価値に過ぎません。きれいなことは良いことですから。

40代以降は若さや美しさを追い求めるだけでは苦しくなります。

やはり自分の強みや特技で勝負するところで頑張って欲しいと思います。

本質的に大切なことは、子供をしっかり育てるとか、仕事のスキルを向上させるとか、友好な家族関係や人間関係の構築とか、人の役に立つとか、そういうことです。

学び、考え、教養を深め、人間力を向上させること。賢い女性になること。こういうことが、美しい生き方だと私は考えます。

 

海外では、『グレーヘアコンサルタント』 という集団がいるそうです。

社会的地位の高い人たちがリタイアしたあとに、若い人たちに自分たちの知識と経験を教えるという仕組みだそうです。

日本にはまだこのシステムが根付いておらず、今後必要になるだろうと仰っていました。

人生100年時代、女性は閉経が折り返し地点です。

子育てや社会人として培った能力を生かして、人生後半戦も凛と生きていきたいものです。

 

 

 

 

謹賀新年

平成31年を迎えました。本日診療初日です。

皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたか。

 

私は1週間、ずっと東京におりました。

読みかけで放っておいた著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏の「サピエンス全史上下」を読み終え、これから激動の世の中を想像しワクワクしています。

人工知能は知性を超えるか?人々は不老不死を追い求め、遺伝子を書き換えるようになり、超人になる!のようなSFの世界が現実となるのでしょうか。

人間の欲望は天井知らずで、これからも科学技術の進歩は止まることがないのでしょう。

思い返せば、飛行機は空を飛び、ヒトは月面着陸し、宇宙旅行が可能になり、インターネットで世界が瞬時に繋がるようになりました。

蒸気機関車、電気、原子力など爆発的なエネルギーを生むことが可能になりました。

江戸時代の人々には想像もできなかった世の中に生きています。

これからも信じられないようなことがどんどん現実化するかと思うと、100歳まで長生きして行く末を見届けようではないか、という気持ちが強くなりました。

 

反面、大晦日には紅白歌合戦が今もなお放映されており、ゆく年くる年の除夜の鐘も変わりません。

人々は神社で初詣、行列をなしてお祈りします。

恒例のおみくじでは大吉や小吉にドキドキしたり。

寒い中、甘酒を飲んだり

これらの習慣を見ていると、40年前自分が子供の頃と大した変りはなく、これほど科学技術の進化が叫ばれているSFのような社会とギャップを感じてしまいます。

実はヒトの根本は、それほど進化していないのではないだろうかと。

 

 

さて、とうとう平成も終わりに近づいています。

私にとって平成とは、ずっとエキサイティングな時代。成長の時代でした。

ぎりぎり40代の私は、高校生時代に昭和から平成に変わりました。バブルでした。

平成に入ってから、医学部に入学、医師国家試験を受けました。

コツコツ貯金をして、自分のクリニックも開院しました。

リーマンショックも東日本大震災も経験しましたが、何とか診療を続けることができています。

患者数もスタッフ数も少しずつ増え、今でも日々学ぶことばかりです。

有難いことに結婚、出産、育児も経験しました。

振り返れば、家庭を維持するためには家族間の衝突や辛いこともありました。

それでも、2人の子供と1匹の犬はかけがえのない存在で、その肌や毛並を見ているだけで愛情が溢れます。

仕事や家庭生活を通じて、歴史・宗教・哲学・心の問題など必然的に興味が湧き、今なお学び続けています。

人生、生涯学びです。学ぶことは楽しい。いくら時間があっても足りないと思ってしまいます。

 

お正月休みは、じっくりと内省する時間を取ることができ、非常に満足度の高い休日を過ごすことが出来ました。

今年は頭も体も柔軟性を高めたいと願います。

 

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

山口麻子

 

平成30年振り返り

2018年、平成ファイナルライブ診療を無事終えることができました。

開院13年目の12月、過去最高に楽しく充実した診療を行うことが出来たと感じております。

 

今年11月の社員研修で気付いたこと。

私個人が大切にしている価値観は、「人間関係が上手くいくこと」です。

自分自身の人生曲線を描いて、アップダウンがピークの時の出来事を振り返るのですが、その出来事が自分の価値観を左右する大きな問題だということ。

これは人それぞれ違います。

当院スタッフの大切にしている価値観は、「自由」「家族」「仕事」などなど。

私は「人間関係」でした。

その対象は、家族でも友人でもスタッフでもお客様でも恋人でも、何でもです。

今年は、その「人間関係」が円満になるよう意識して努めた成果が出たようです。

 

1.基本は家庭円満です。

やや手のかかる中学3年の息子には、夫を巻き込んで丁寧に向き合うよう心がけました。

少しずつですが、息子の変化を感じることができました。

また、両親や親戚に対して少しでも役に立てるよう行動しています。

 

2.職場の人間関係を良くせず、良い仕事はできません。

ミーティングや研修、食事会を通じて、私自身の思いを繰り返し伝えました。

スタッフ同士が信頼できるよう、お互いの思いを伝える方法を学び実践しました。

個人個人のスキルアップに自ら取り組みました。

 

3.美容医療は幸福の医療です。

人の印象は「表情」で決まります。

肌をキレイにする治療を通して、1人ひとりのお客様の最高の笑顔が見られるよう心がけました。

治療はもちろん、心を豊かにする医療ができるよう意識しました。

 

4.友人を大切に。

学生時代の友は、利害関係のない貴重な存在です。

そして、友人関係を育むことは、子育てと同じように時間がかかります。

数は少なくても、本当に大切な友人との付き合いを丁寧に続けていこうと思いました。

 

もちろん良いことばかりではありませんが、人との繋がりや絆という無形の価値を高めることが、今の私にとって幸福感に繋がっているのだと思います。

徒然なるままに、今年の振り返りをしてみました。

 

皆さんの大切にしている価値観は何でしょうか?

 

色々な意味で、本年もありがとうございました。

良い年をお迎えくださいませ。

 

山口 麻子

自由とは

10月28日(日)、長野市のクリニックへボトックス注入のセミナー講師として出張して参りました。

今年は、大阪・福岡・那覇・長野 4都市巡りでした。

長野は広々して、空気が澄んでいて、周りは山に囲まれていて、とても気の良いところです。

参加していただいた先生方は、長野市だけではなく、松本や佐久からもお集まり下さって嬉しい限りです。

熱心な先生方ばかりで、私もお話しやすく、たくさん質問して下さいました。

 

講演する機会があると、私は必ず当院のコンセプトである『素肌ルネサンス』についてお話します。

素肌ルネサンスとは、化粧品やシャンプーを使わない、真の健康を目指したスキンケアです。

素肌を隠すファンデーションを止めることで得られる幸せをより拡大していきます。

私自身、もう長いこと化粧品もシャンプーも使わず、快適に暮らしています。

お化粧しなくてはみっともない、と思い込んでいる窮屈な女性たちを解放したいのです。

このスキンケアについてお話をすると、必ずあとから質問を受けます。

「先生は基礎化粧品も使っていないのですか?」

「お湯だけで髪を洗い流すのですが?」などなど。

これで結構会話が弾み、意外と全国に『素肌ルネサンス』に共感して下さるドクターがいることに気が付きました。

 

自分が良いと感じることを実践すれば良いのです。

誰かが決めた価値基準で判断するから迷いが生じる。自信がなくなる。人のせいにする。

 

先日新聞のコラムで、「就職活動をする学生たちの画一的な黒のスーツなど止めてしまえば良い。」というような内容がありました。

私は医師なのでそのような経験がありませんが、あのように同じ格好をしなければ合格しないのでしょうか?

港区では小学校受験のシーズンで、このお受験というのもみんな同じ格好をしていますが、これも違う格好ではダメなのでしょうか。

学校から指定されているのでしょうか。

皆と同じことをしていたら安心なのでしょうか???

採用する側としては、大人しく言うことに従ってくれる人材のほうがコントロールしやすいからでしょうか。

私は自分のやりたいことが、大きな組織に所属してると自由が効かなくて出来ないので、独立の道を選びました。

しかし、世の中には他人が決めてくれた道を歩む方が楽だ、という考えがあることも知っています。

その方が幸せだったらそれでいい。

大切なことは自分の心の声に従うこと!

納得してその道を選べば良いと思います。

 

お化粧をやめて素肌で過ごしたいと願う女性たちに、スキンケアとメンタル面を含めてサポートすること。

そして素肌をきれいに整える治療をすること。

これが私のライフワークです。

 

※私は私立医大に絞って受験しましたが、髪の一部を金髪に染めて、おそらくピアスもしていたにも関わらず現役合格できました。合格させて下さったいくつかの大学は偏見がなく素晴らしいと思います(見た目で選んでいない!)。最近私大医学部の不正入試がさかんに取り上げられていますが、医師という職業は比較的男女差別なく活躍できる素晴らしい仕事だと思っています。

 

 

 

雨宿りの出会い

連休は愛犬ムニエルと軽井沢へ出かけました。

犬を前のカゴに乗せ、サイクリングを楽しんでいたら夕立が!

かなりの土砂降りになり、これはまずい・・・と木陰に避難しました。

鬱蒼とした木陰は、天然の雨傘です。

しばらく立ち尽くして夕立が通り過ぎるのを待っていたのですが、そこで雷がゴロゴロ 、ドッカーン!

別荘地を走っていたので、建物の中に避難することが出来ず、犬は怯えるし、ここで雷に当たってもはや終わりか・・・

すると土砂降りの中、一人のおじいさんが自転車で、私のいた木陰に避難してきました。

「ここだったら雨がしのげるねぇ」と。

 

それからずっと立ち話。

82歳のおじいさんが、34歳の時に軽井沢の別荘を購入。60歳でリタイアしてから、毎年6か月間は軽井沢で一人暮らししているとか。

数年前まで毎日ゴルフをやっていたこと。

軽井沢の歴史話。

仕事で世界各国に行った話。

北朝鮮に行ったときの怖いお話!などなど。

奥様は軽井沢にきてもお友達がいないから、一人ご自宅に残っていらっしゃるそうです。

「夫婦は一緒に居ないほうが円満だよ、と白洲次郎も言っておった。1人は気楽でいいよ~。温泉行ったり、ブルーベリー摘んだり、楽しいわ。」

何と自立して、矍鑠(かくしゃく)とした紳士なのでしょうか。

自分の暮らしを若いころからイメージしていたこと。

1人で生きることに楽しみを見出せること。

身の回りのことは自分でできること。

すべて私の理想です。

40代の私が、80代のおじいさんに影響され、心打たれました。

年をとっても若い人に刺激と感動を与えることができるって、素晴らしいことではありませんか。

やりたいことをやって、パワフルに生きたい!

 

夕立の偶然に感謝しました。

 

 

 

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