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洗い過ぎはどっち?
診察室徒然日記
洗顔はとても奥深く、洗いすぎても、洗わなすぎてもよくありません。
自分にとってのベストはそれぞれのため、一概にすすぎの回数や温度だけを目安にお伝えすることもできません。
そんな時に客観的な目安になるのが、マイクロスコープです。
お肌を拡大して表皮の状態を確認します。
宇津木先生も院長との対談動画でおっしゃっていましたが 【肌断食対談】~マイクロスコープの活用~ クリニック宇津木流 宇津木龍一先生 × 白金ビューティフルエイジングクリニック 山口麻子 – YouTube 、日々肌の状態を観察し、その時々に合った洗顔方法をすることが美肌への近道です。
以下の写真を見比べてみてください。
「洗いすぎ」の肌はどちらでしょうか。
答えは左側の肌です。
マイクロスコープをあてると、ピカピカと光って見えます。
いわゆるビニール肌ともいわれていますが、クレンジングなどの洗浄剤で洗いすぎている。もしくは、過度なお手入れをしてしまうなどの理由でキメがなくなり、つるつるになっています。このピカピカは「ツヤ」ではなく「ダメージ」です。自己保湿力が低下しているため、乾燥していると感じ、保湿剤が手放せない状態です。
逆に右側のお肌は、島のように剥がれるべき角質が毛穴を中心にべったりと張り付いています。
これは、洗顔不足による角質肥厚です。
見た目はもちろん触るとごわごわとしています。
このような状態の場合は適切に顔を触って洗顔をすることが必要です。
お肌によっては石鹸などを使用して適度に角質や皮脂を取ることも必要な場合があります。
また、きれいなキメはどのように見えるかというと…
身体で一番はっきりときれいに観察できる部位のひとつ、腕の内側のキメがこちらです。
網目状のキメがはっきりと見えます。
顔の皮膚ではこのようにキメがくっきりと見えることは少なく、皮溝は浅く、皮丘もぼんやりしていることの方が多いです。毛穴や角栓、産毛も目立ちます。
このように客観的に自分の肌を見ることができると、その時に応じた洗顔方法で対応ができます。
肌断食をして、肌触りがごわごわとしてきたが、これは乾燥して角質がめくれあがっているのか、もしくは角質が肥厚してごわごわとしているのか、判断に迷うことが多いようです。
乾燥肌にワセリンは適切ですが、角質肥厚した肌にワセリンを塗ることは、かえって皮膚のターンオーバーを抑制してしまうので逆効果です。マイクロスコープで確認することで、適切なスキンケアの選択が可能となります。
肌ルネを実践される方は、マイクロスコープでご自分の肌を観察すれば、より理解が深まるのではないでしょうか。