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肉の栄養素と脂質について
肌と栄養
先日、肉食をすると顔や頭皮の皮脂が増えるというお話をお伝えしましたが、肉の脂質と摂取の目安について調べてみました。
お肉の栄養素について
牛肉、豚肉、鶏肉などに共通して含まれている栄養素はなんといっても動物性たんぱく質です。
自力で生成できない必須アミノ酸が含まれるほか、タンパク質は五大栄養素のひとつであり、骨や筋肉、皮膚などの身体をつくる上で欠くことのできない栄養素です。
一日に必要なたんぱく質の量(厚生労働省が定めているタンパク質維持必要量)は、1歳以上すべての年齢区分で男女ともに、体重1キログラム当たり0.65グラムです。
各種肉の脂質量と摂取の目安
タンパク質とともに、含まれているものが脂質です。
肉の種類と食べる量によっては、私のように翌朝の肌に染み出すくらいの皮脂も出ることがあります(肌と食事と皮脂と)!
皮脂が余計に出るということは、それが原因で炎症を引き起こす可能性が高くなります。
各種肉の脂質量と一日の摂取量は以下です。
【各肉100g当たりの脂質量】
牛肉(和牛肩ロース)・・・37.4g
豚肉(大型種肩ロース)・・・19.2g
鶏肉(若鳥腿皮付き)・・・14.2g
厚生労働省の2020年版日本人の食事摂取基準によると、脂質の一日の摂取基準値は1歳以上で20~30%と言われています。これは、エネルギー摂取量に対して、どのくらいの量を摂取したらいいのかという値です。
例えば、25歳の女性で身体活動レベルが“ふつう”(低い、ふつう、高い、の3段階で評価されます)の方なら、推定エネルギー必要量は2,000kcalです。この推定エネルギー必要量から脂質の20~30%の値を計算すると、400~600kcalとなります。
つまり、エネルギー摂取量のうち400~600kcalは脂質から摂取することが目標量となります。脂質は1g約9kcalですから、脂質量にすると約44.4~66.7gとなります。
脂質の多い食材は先に挙げた肉類の他、様々あります。
100g当たりの脂質量の目安は以下です。
オリーブオイルなどの調理用油・・・100g
製菓用ショートニング・・・99.9g
バター・・・83g
マヨネーズ・・・75.3g
ポテトチップス・・・35.2g
板チョコレート(ミルク)・・・24.2g
いかがでしょうか。
個人差や日によってばらつきが大きくあると思いますが、お肉だけでなく、カレー、ラーメン、から揚げやとんかつ、お菓子などもかなり高脂質です。
数字を気にしすぎるとおいしいものも食べられませんが、特に皮脂が多めのベタ肌さんや、皮脂の多いものを食べると肌荒れする方は、目安として頭の片隅に覚えておいても良いかもしれません。