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やっぱり最後は愛なのか

やっぱり最後は愛なのか

診察室徒然日記

私たちは日々患者様のお肌をマイクロスコープなどで拡大して拝見していますが、いつも細かい肌理(きめ)が敷き詰められて肌が構成されていることを実感します。

その方によって肌理の細かさはそれぞれですし、そもそもその方の持っている肌質や前日に食べたものによって肌触りなども影響するため、カウンセリングにて日常生活やお食事に関して詳しくお伺いしています。

しかし、その肌理はそもそも何でできているのだろうと考えたことはございませんか。

ご存じの通り、私たちの身体は細胞のつながりによってできています。

さらにこの細胞は、物理学でいう原子でできています。原子はその中心に原子核というものを持っており、原子核の周りに電子がまわっています。

さらにさらにその原子核は、陽子と中性子というもので構成されており、それらはクォークというものによってつくられているのだそうです。

電子やクォークはこれ以上分解できないものとして素粒子と呼ばれています。
では、さらにその素粒子の中身は?というと、未だ謎が多く、はっきりとしたことは解明されていないそうです。

そんな中、チベットの法王であるダライラマ14世が、講演会の質疑応答にて「物質の最小単位である素粒子の元となっているものは何なのでしょうか?」という科学者からの質問に対し「慈悲の心と愛である」と答えたのだそうです。

確かに仏教の唯心(唯識)論は、物質は意識(心)の影にすぎず、意識(心)がこの世界を創造する源であると説いています。

なんだか壮大で非科学的かもしれませんが、このように、そもそも自分や他者への思いやりの心や愛から、素粒子、原子がつくられ、それが分子となり、さらにひとつひとつの細胞をつくっているのだとしたら… と考えるといかがでしょうか。

肌理の乱れは心の乱れ。なんてこともあるのかもしれません。
偶然にもダライラマ法王のお話を聞き、どんなときでも思いやりと愛を持って生きていこうと決心した2023年の年明けなのでした。

肌ルネ管理人