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お肌に良い成長ホルモンとは?
肌と環境因子
美肌は夜つくられる
美容のために睡眠が大切な理由は、睡眠中にアンチエイジングに欠かせない2つのホルモンが分泌されるからです。そのホルモンは、成長ホルモンとメラトニンです。
特に入眠3時間に分泌されるといわれている成長ホルモンは、新陳代謝を促し、日中に浴びた紫外線や外気等のダメージを修復してくれる働きをします。
また睡眠ホルモンといわれているメラトニンは、この成長ホルモンの分泌を促す役割があり、夜間から睡眠中に最も多く分泌されます。メラトニンには体の中を錆びつかせない強力な抗酸化力があり、その効果はビタミンCやビタミンE以上といわれています。
成長ホルモンの役割
- 新しい細胞の新陳代謝を促して、昼間のダメージを修復する
- 抗利尿作用で体内の水分蒸散を防ぎ、肌ツヤを改善する
- 肌の水分保持量を増やす
成長ホルモンは、骨密度を増やす、皮膚のハリを保つ、しわを減らす、脂肪を減らすなどの働きを持ち、老化予防には欠かせないホルモンです。
また、病気や怪我の治癒にも働き、若い人だけでなく年齢を重ねた後も必須なホルモンです。30歳前後を境に成長ホルモンの分泌は減っていくため、質の良い睡眠をとることで可能な限り分泌を高めることが重要です。
睡眠中の体内では、様々なホルモンが活動して身体のメンテナンスを行っています。
その中の一つである成長ホルモンは、壊れたり、古くなったりした細胞を再生する働きがあります。
睡眠不足になると、ニキビや吹出物、目の下のクマなどができてしまう原因は、肌代謝(ターンオーバー)が乱れるからです。健康な肌は28日周期で新しい肌に生まれ変わりますが、この周期が遅れると、古い角質が残ったまま、肌の表面が固くなり、シワやくすみの原因となります。
このように成長ホルモンとは、日中の肌のダメージの修復や新陳代謝活性化をする働きを持つ、美容と健康に欠かせないものです。
成長ホルモンが特に多く分泌されるのは、最も眠りの深いノンレム睡眠の 「眠り始めの3時間」です。寝入りばなに質の良い睡眠状態を作れるよう、「食事の内容や摂取タイミング」「運動」「寝具・寝室環境」等を適切に整えることが重要となります。
参考文献
- 『睡眠の科学・改訂新版』