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運動によって得られる美肌効果
肌と環境因子
運動をすることで得られる効果は様々ありますが、美肌のための効果もたくさんあります。
線維芽細胞の活性化
運動をすることで、真皮層にある、繊維芽細胞という細胞を活性化することができると言われています。
若々しい素肌には、角質層の正常なターンオーバーと、真皮層や皮下組織と呼ばれる肌の土台をふっくらと保つことが大切ですが、歳をとると、角質層のターンオーバーが遅くなり、真皮層や皮下組織は薄くなってしまいます。
線維芽細胞は、真皮層の約7割を占めるたんぱく質繊維のコラーゲンや、それを束ねるエラスチン、そしてそれらの構造を支えるヒアルロン酸を作り出す源になっており、ハリや弾力、潤いを保つために重要な役割を担っています。
他にも、肌の血管を元気に保ったり、美肌に関係する女性ホルモン(エストロゲン)を作り出したり、ケガをした場合には、すぐに傷ついた組織に移動して大量のコラーゲンを作り傷の修復を助けるなど美肌には不可欠な細胞です。
成長ホルモンや筋肉ホルモンの分泌による肌のアンチエイジング
運動をすると、ターンオーバーを促し健康的な肌へ導いてくれる成長ホルモンや筋肉ホルモンが分泌されます。これは私達の体内にあるアミノ酸の中のひとつであるアルギニンが、運動をすることによって体内に発生する一酸化窒素を介してホルモンの分泌を促進させるためです。
成長ホルモンには、ストレスや紫外線など、あらゆるダメージを回復させる役割があります。
また、線維芽細胞を活発化させる効果もあり、肌の保湿、ハリやツヤを保つために欠かせないものです。
そして女性の場合はバストアップの効果もあると言われています。
筋肉ホルモンのマイオカインは筋肉作動物質であり、運動により分泌されるホルモンの総称です。
そのマイオカインの一種が、血液成分として体を循環して皮膚に運ばれ、シミのもとであるメラニンを抑制する働きをすると言われています。
また、別名「万能ホルモン」や「若返りホルモン」とも言われ、脂肪肝の改善や、血糖値を下げ、脳の認知機能を改善する他、骨を強くし、がん細胞の抑制をする効果もあると考えられています。
参考文献
- 日本エステティック業協会 教科書
- 株式会社 健康科学研究所