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光老化と紫外線2
肌と環境因子
肌と光
2020/12/02
紫外線の性質
薄い雲では、UV-Bの80 ~ 90%が透過すると言われています。
また、屋外では太陽から直接届く紫外線量と、空気中で散乱して届く紫外線量がほぼ同程度です。
紫外線の反射率は地表面の種類により、大きく異なります。
主な紫外線反射率は以下です。
- 新雪:80%
- 砂浜:10 ~ 20%
- コンクリート・アスファルト:10%
- 水面:10 ~ 20%
- 草地・芝生、 土面:10%以下
標高が1000m上昇するごとに紫外線量は10 ~12%増加し、年間で見ると、屋内で働く人は屋外で働く人の10 ~ 20%の紫外線を浴びています。
(WHO:Protection against exposure to ultraviolet radiation1995)
日本における日常生活の紫外線ばく露
環境省(紫外線環境保健マニュアル2020)より
- 南に行く(緯度が低くなる)ほど強い。
- 1年のうちでは春から初秋にかけて強い。
(4 ~ 9月に1年間のおよそ70 ~ 80%) - 1日のうちでは正午をはさむ数時間が強い。
(夏の午前10時~午後2時に1日のおよそ70%。冬の同じ時間帯では1日の照射量の80 ~ 85%を占める。)
日常生活に取り入れやすい紫外線対策
環境省が作成している、「紫外線環境保健マニュアル2020」では、以下のような紫外線対策を示しています。
- 紫外線の強い時間帯を避ける。
- 日陰を利用する。
- 日傘を使い、帽子をかぶる。
- 袖や襟のついた衣服で覆う。
- サングラスをかける。
- 日焼け止めを上手に使う。
日焼け止めを使用する目安
肌ルネでは、中級編でもお伝えしている通り、日焼け止めを使用する目安として、“日中15分以上続けて外で過ごすとき”としています。
15分未満ならシミになる可能性は低く、日傘などで十分に対策できます。内勤の人や、自宅で過ごす時間が長い人は、ほとんど必要ありません。
ただし、内勤の方や日中ご自宅にいらっしゃる方でも、高層ビルで紫外線がさんさんと降り注ぐオフィスにお勤めの方や、日当たりが良いお部屋に長時間いらっしゃる場合など、日焼け止めを使用したほうが良い場合もあります。
日中の環境に合わせて、必要最小限の日焼け止めを使用するようにしましょう。