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You are what you eat!“あなたは食べたもので出来ている”
肌と栄養
3大栄養素=身体をつくる基本栄養素
今の身体は、半年前に口にしたもので出来ているといわれています。
私たちの身体は買い替えの効かない、一生付き合う大切な精密機械です。日々の食事から摂るべき栄養素を知ることは、自分自身の取扱説明書を理解すること。
リコピン、コラーゲン、ビタミンEなど美肌になる栄養素と話題になりますが、より広い視点で食事から摂るべき栄養素を考えてみませんか。
3大栄養素=身体をつくる基本栄養素
タンパク質・糖質・脂質の総称で「エネルギー産生栄養素」とも呼ばれます。人間の身体を作る基本の栄養素で、エネルギー(カロリー)源となります。
タンパク質
筋肉や内臓、髪、爪など身体の基本構造を作る成分です。食事で摂取したタンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、再度結合してタンパク質になります。遺伝子情報のDNAもアミノ酸から作られています。身体を機能させる酵素やホルモン、細菌やウイルスと戦う抗体などの材料にもなっています。
糖質
身体や脳を動かす即効性の高いエネルギー源として使われます。糖質が足りなくなると、脳に必要な栄養素が届かなくなり、足りないエネルギーを補う為に筋肉や脂肪が分解されます。逆に、糖質を過剰に摂取すると、エネルギーとして使われずに余り、中性脂肪に変換されて脂肪になります。
糖質をエネルギーに変えるにはビタミンB1が必要です。
脂質
エネルギー源になる他、細胞膜や臓器、そして神経などの構成成分となる、ビタミンの運搬を助けるなどの役割があります。体温を保つ、肌に潤いを与える、正常なホルモン(特に女性ホルモン)の働きを助けるという働きがあります。
5大栄養素
3大栄養素に、身体の機能を調節する有機物「ビタミン」、生命活動に欠かせない無機物「ミネラル」を加えたものを5大栄養素といいます。
ビタミン
エネルギー源や体の構成成分にはなりませんが、体の機能を正常に維持するために不可欠な栄養素で、血管や粘膜、皮膚、骨などの健康を保ち、新陳代謝を促す働きをしています。
ミネラル
体の構成成分になったり、機能を調節したりする単一元素からなる栄養素です。 ビタミンと相互関係を持ちながら酵素と結びつき、食物の消化・吸収、老廃物の排泄などの活性化を助けます。
7大栄養素
5大栄養素に整腸作用のある「食物繊維」、抗酸化作用や免疫活性作用のある植物由来成分「ファイトニュートリエント」が加わり7大栄養素と呼ばれるようになりました。
食物繊維
食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない物質です。
以前は無益な成分とされてきた「食物繊維」ですが、整腸作用など有用な働きをすることが注目され第6の栄養素とも言われます。
便通を整えて便秘を防ぐ、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きがあります。
ファイトニュートリエント
自ら動くことができない植物が、害虫や紫外線から身を守るために生成する物質です。ビタミンやミネラルのように厚生労働省の基準では必須栄養素ではありません。
種類は何千~何万といわれ、ひとつの食物中にも数十から数百種が存在し、植物や果物に色素や香り、辛み、アクなどをもたらします。
具体的にはリコピン、アントシアニン、カテキンなど、近年話題の成分はファイトニュートリエントの1種です。
今日の食事に、すべての栄養素が含まれていますか?You are what you eat !
まずは7つの栄養素を意識することから始めましょう。
参考文献
- 【厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/keshouhin/index.html - 佐藤務 著 『心と体を強くする!サプリメント活用法』