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大気汚染が与える肌への影響について②

大気汚染が与える肌への影響について②

肌と環境因子

大気汚染

前回は大気汚染による活性酸素の発生、またそれによるたるみやシミなど肌への影響についてお伝えしました。(関連記事:大気汚染が与える肌への影響について①

現在では、世界人口のおよそ8割がPM2.5に晒されているといわれていますが、実際に大気汚染物質から肌を守るために、どのようなことができるのでしょうか。

肌のためにできること

活性酸素の増加を抑えるための方法として、ビタミンC やビタミンE などの抗酸化物質の摂取や、タバコやアルコールを控える、運動する、ストレスをためないことなどは有効です。

これらはもちろんですが、大気汚染物質から皮膚を守るために、丈夫で健康な肌をつくることは欠かせません。

毛穴よりも20分の1ほども小さいPM2.5のような大気汚染物質は簡単に皮膚の中に入り込んでしまいます。

界面活性剤が多く使用されている化粧品を使用していては、肌のバリア機能を壊し、大気汚染物質をはじめ、外的刺激により敏感になってしまいます。

健康な肌には自身の強力なバリア機能があります。
肌ルネを実践し、健やかでバリア機能を保った肌を目指しましょう。

きれいな空気をつくること

これ以上大気汚染を深刻化させないためにも、家庭内での省エネによって、電力発電時や使用時の大気汚染物質の排出を減らすことや、公共交通機関を積極的に利用することで、大気汚染の大きな原因である自動車の交通量を減らすことも重要です。

またPM2.5や、効果ガススモッグの原因となる光化学オキシダントの原因物質のひとつである、揮発性有機化合物(VOC)を意識して生活することも身近な対策の一つです。

一般家庭やオフィスで使われる製品として代表的なものは以下です。
・ペンキや床用ワックスなどの塗料
・殺虫剤や制汗剤、ヘアスプレーなどのスプレー製品
・接着剤

これらの民生品から、都内だけでも1万トンものVOCが放出されていると推計されているそうです。guidebook.pdf (tokyo.lg.jp)

ドイツのルール地方の都市部と農村部に住む70~80歳の女性400人を対象にしたある調査では、1日あたり1万台以上の車が通る幹線道路から100m以内のエリアの人は、そうでない人のグループと比べ、シミ(色素沈着)が額では35%、頬では15%多くでき、ほうれい線も4%多くできていたという報告があります。

きれいで健康的な肌を守ることは、地球環境を守ることに繋がっています。
一人一人が意識し、少しずつでも行動していくことが大切です。