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化粧品の構成成分について

化粧品の構成成分について

肌と化粧品

香粧品関係
そもそも化粧品とは一体何から作られているのでしょうか。 どんな目的で様々な成分が配合されているのかを知り、本当に自分に必要なものを改めて考えていきましょう。 化粧品は大きく分けて、1基本ベース、2機能性成分、3香料と色素、4補助成分の4つの成分で構成されています。 化粧品成分表示一覧には様々な成分が記されていますが、そのうちの約70%〜100%が1基本ベース、そこに、2配合成分、3香料と色素、4補助成分 が30%〜0%加えられ構成されています。 それぞれの目的は以下です。

1.基本ベース

化粧品の土台となる、いわゆる基材となる成分で、以下の4つに分類されています。

油性成分

皮膚に対する保水・柔軟・保護のためにオイル単体、乳液、クリーム、または固形物などに配合される成分です。ファンデーションや口紅などのメイクアップ化粧品においては、色素成分を均一に分散させたり、化粧ノリを良くする目的で配合されています。基礎化粧品においては、クレンジングとして使用される他、外界の刺激から皮膚を守り、皮膚内部の水分蒸発を防ぎ潤いを保つことが目的で配合されています。

水性成分

ベース成分の中で、水または水に溶けやすい成分のことで、固形や粉状の成分を溶かす可溶化剤の役割、肌を柔軟にして成分の浸透を高める皮膚コンディショニング剤の役割があります。皮膚にうるおいを与えて水分量を保つ役割があると言われていますが、水分を外側から与えても根本的な解決にはなりません。化粧品の水分は分子が自由に動くことができる0℃で凍る「自由水」ですが、皮膚に含まれる水分は分子が自由に動くことが出来ない、0℃でも凍らない「結合水」です。自由水をいくら肌に塗り込んだところで結合水になることはなく、蒸発してしまいます。

顔料、粉末成分

主にメイクアップ化粧品などの基本的な形を保ち、色調、光沢および使用感(伸展性、付着性、滑り性)などの特性を付与・調整するために用いられる粉末で、体質顔料と呼ばれます。体質顔料に用いられるものは、天然の無機粉体としてタルク、マイカ、カオリン、ベントナイトなど粘土鉱物の粉砕物、合成無機粉体としてシリカ、炭酸Ca、炭酸Mgなど、天然の有機粉体としてセルロース、デンプン、シルクなど、合成の有機粉体としてシリコーンパウダー、ナイロン、ポリエチレン、アクリル系プラスチックパウダーなどが使用されています。

界面活性剤

水になじむ親水性部分(親水基)と、水になじまない親油性部分(疎水基)の両方を持ち合わせており、少量で表面または界面の性質を変化させる物質のことをいい、その種類は100種類以上と言われています。洗浄剤として使用される他、水と油を混ぜ合わせる乳化剤として使用されることが多いです。

2.機能性成分

基本ベースに、目的に合わせた機能を加えるものです。 一般的に美容成分と呼ばれ、化粧品の代表的な特徴となります。 保湿成分や、抗酸化成分、美白成分、抗炎症成分、細胞賦活成分など、様々な目的や効果に合わせて配合されます。この機能性成分こそが化粧品の“売り”となります。厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されているものを「医薬部外品」と呼びます。医薬部外品は、「シミ・ソバカス予防」「ニキビを防ぐ」「肌荒れに効く」などと表記できます。化粧品は「人体に対する作用が緩和なもの」と定義されており、成分の効果・効能を表現することはできません。

3.香料と色素

香りや色、感触、温感などを加えると同時に、安定化成分で品質および安全性を高めています。

4.補助成分

防腐剤やキレート剤など安全性を高めるために配合される成分でありながら、同時に使用への不安を感じさせる部分でもあり、正確な情報を知ることが必要な成分です。
以上のものが化粧品の大まかな成り立ちです。 化粧品成分のほとんどはこの4つのどれかに分類されますので、分類を意識していくと理解しやすいと思います。
参考文献