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酢リンスはなぜサラサラになるのか
肌と化粧品
先日スタッフの湯シャン体験談にて、湯シャンでごわごわになった髪の毛が“酢リンス”でサラサラになったということをお伝えしました 肌ルネ新メンバーR美の場合〜湯シャン編〜 | 肌ルネ「すっぴんマガジン」 (s-bac.com) 。
酢リンスの他にも、クエン酸リンスなどをされているというお話も多く伺います。
これらにはどういった効能があるのでしょうか。
お酢について
お酢やクエン酸は、酸性の性質を持つものです。
酸性成分はアルカリ性の物質を中和する役割があります。
酸性、アルカリ性を示すpH値で言うと、例えば食用のお酢のpH値はpH 2~3代のものが多く、穀物酢だとpH2.7程度の弱酸性だそうです。
クエン酸も同じく弱酸性で、0.1%クエン酸水溶液でpH2.47です。
ただし、クエン酸は溶かす濃度によって酸が強くなります。
酢リンスの効能
サラサラとした髪やツヤのある髪に欠かせないものが「キューティクル」です。
このキューティクルはpH値によって閉じたり、開いたりします。
酸性だとキューティクルは閉じ、アルカリ性だとキューティクルは開きます。
ヘアカラーやパーマは、その性質を利用し、アルカリ性にした状態で薬剤を髪の中に浸透させているのです。
毛髪のpH値はpH4.5~5.5と言われ、この状態がもっとも健康な状態です。
しかし、熱や紫外線、摩擦や洗浄剤によって傷んだ髪はアルカリ性に傾き、キューティクルが開くため、いわゆるツヤがなく指通りの悪い髪となります。
クエン酸やお酢などの酸性成分は、アルカリ性を中和させる性質があるため、リンスとして使用すると開いていたキューティクルが閉じ、サラサラの髪にしてくれます。
通常リンスに含まれるシリコンは、キューティクルをコーティングするためしっとりまとまった髪になりやすいです。
これに対しお酢やクエン酸は化学成分が含まれておらず、経皮吸収されていると考えても安心して使用できるものです。
湯シャンだけではどうしても髪がごわごわしてしまう方は、ぜひ試してみていただきたいです。