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気になる角栓、ありませんか?②
肌と化粧品
角栓は、剥がれるべき角質や皮脂、皮膚についた汚れなどが毛穴の中で固まっているものです。この角栓が目立つと肌触りがざらざらとし、さらに毛穴の黒ずみの原因にもなるため、どうしても気になり触ってしまう方も多いと思います。
角栓は化粧品の使い過ぎによっても悪化します。
今回は前回(https://www.s-bac.com/hadarune/magazine/cosmetic/2478/)に引き続き、角栓について詳しくお伝えいたします。
角栓のできる要因
ターンオーバーが正常な場合、表層の角質が剥がれるとそれを合図に基底層で新しい細胞が生まれます。
しかし、化粧品の使い過ぎなどでバリア機能が乱れた角質層では、剥がれるべき角質が剥がれ落ちずに表面に残存し、それが毛穴の皮脂や化粧品と混ざって塊となります。
健康な皮膚であれば、この毛穴の皮脂や角質を穏やかに排出することができますが、多くの場合、角栓が気になる部分は角質が硬く肥厚し、毛穴を塞ぎ、排出できずにいることから、角栓が目立ちます。
また肌理がなく薄くなった肌は、ふっくらと肌理が整った肌に比べて、炎症により毛穴が肥大して角栓による凹凸ができやすいことや、日焼け止めやファンデーションなどクリーム状の化粧品が毛穴に入り込んでしまうことで、角栓をより目立たせる可能性があります。
角栓の対処方法
毛穴は文字通り穴です。その中に詰まっている角栓は毛穴を構成する皮膚ですので石けんなどで洗顔をしても簡単には落ちません。
パックなどを使って角栓をとると、毛や毛穴の一部が剥がれ落ちて傷になります。その修復のために毛穴の中の角質が肥厚し、毛穴の開きが悪化、そして角栓も大きくなるという悪循環を繰り返します。
また、ピンセットなどで角栓をきれいに除去できても、その穴に再び角質などの汚れがたまり、繰り返すことになるでしょう。
そのため、まずは皮膚のバリア機能をこれ以上壊さないように、そしてなるべく刺激を与えずに回復を待つことが一番です。
さらに、これ以上気になる角栓を増やさないよう予防するためにも、油分が多いクリーム状の化粧品の使用は極力避けるようにしましょう。
また、皮脂が多めに出る方やこれから汗をかきやすくなる時期には、日中の水洗顔などで油分をため込まないようにします。肌質によっては、適切に石けんで洗顔することも有効です。
素肌を磨いて快適に、楽しい夏を迎えられますように。