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SPFとPAについて
肌と化粧品
香粧品関係
2021/04/14
SPF
SPFとはSun Protection Factorの略語で、紫外線のなかでも主にUVBによっておこる急性の炎症(サンバーン)の防止効果を表し、1~50+までの数値で示されます。
この数値は、何も塗らない場合に比べてUVBによる炎症をどのくらい長い時間防止できるかを表しています。
スキンタイプによりますが、数値が大きい方が素肌の日焼け開始時間を遅らせ、UVBに対する防御効果が高いことを表しています。
たとえば「SPF20」と表示されているものは、素肌でいる時に比べ20倍の時間サンバーンを防止することができるという事です。
PA
PAとはProtection grade of UVA の略語で、UVAよっておこる黒化の防止効果の程度を、4段階で示しています。
PA+・・・UVA防止効果がある
PA++・・・UVA防止効果がかなりある
PA+++・・・UVA防止効果が非常にある
PA++++・・・UVA防止効果が極めて高い
生活に合わせた日焼け止めの選択
SPF、PAの数値が高いほど、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤などの配合量が増え、その分肌への負担は大きくなります。
仮に、色白の人が素肌で紫外線を浴びて20分で日焼けが始まるとして、SPF20を塗布した場合、400分(約6時間半)効果が持続します。
そのため、日常生活での買い物や散歩程度であればSPF15~20、PA+~PA++で十分です。
また、海やプール、スポーツなどで汗をかくような場合、適宜塗りなおすことが非常に有効です。高い数値のものを塗布して長時間放置するよりも、数値が低くてもまめに塗りなおす方が日焼け防止効果を得られますし、肌にも優しいでしょう。
このように日焼け止めは、生活やシーンに合わせて選ぶことが大切です。
参考文献
- 日本化粧品工業連合会 | 日本化粧品工業連合会Japan Cosmetic Industry Association 公式ホームページ JCIA.ORG
- https://www.yakujihou.com/content/pdf/5-AI.pdf
- 『新化粧品学 第2版』(著)理学博士 光井 武夫 (2001年)南山堂