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肉食と気候危機②
肌と環境因子
前回、肉食が環境負荷になる原因をお伝えしました(肉食と気候危機①)。
今週も肉食と気候危機について、考えてみたいと思います。
世界の肉の消費量
一般に、所得水準と肉の消費量は相関関係にあると言われています。
所得水準が高い国ほど、肉消費量は高くなります。
世界の肉の生産量は年間3億トンです。
全世界での1人当たりの年間消費量は、肉41.2㎏、牛乳は82.1㎏、卵は9㎏です。
これを先進国のみに置き換えると、肉82.1㎏、牛乳207.7㎏、卵13㎏となります。
この数字は先進国がいかに多く消費しているかがよく分かります。
今後の新しい取り組みとわたしたちにできること
このような背景から、現在家畜業での水質汚染や大気汚染などに対して、アメリカをはじめとした先進国では厳しい規制が設けられるところが多くなっている他、ゲップなどでメタンを排出されないように、新しい飼料の開発なども進められています。
また、諸説ありますが、オーストラリアの研究によると、赤身肉を一人当たり1日50g、白身肉を40gの消費に抑えるだけで、1995年と同水準の温室効果ガス排出量を維持できるのだそうです。
今日、数多くいる鳥の約70%は、肉や卵、羽毛などを得るために人間が繁殖させ飼育している家禽類でその大半は鶏です。
また地球上にいる哺乳類の33%以上を占めるのが人間、そして60%は食用にする動物です。残りは小さなネズミから大きな鯨まで4%に過ぎません。
お肌のためもそうですが、私たちが必要以上に肉を食べず、世界全体で食料やお金が適切に分配されれば、熱帯雨林を違法伐採してまで放牧をする必要がありませんし、輸送や保管に関する環境負荷も今ほどかかりません。
わたしたちが世界中のものを、大量に、早く、いつでも安定的に供給されている裏には、どのようなことがあるのかを想像してみる必要があると思います。
肌ルネでは、これからも美容業界の脱成長を宣言していきたいと思います。