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赤ら顔について

赤ら顔について

肌と環境因子

肌と温度変化

赤ら顔についてのお問い合わせを多くいただきます。
もちろん病的な赤みの場合もありますため一概には言えませんが、生活習慣を変えることで改善することもあります。
そもそもなぜ皮膚に赤みが出るのでしょうか。

人には外気温の状況に合わせて、その場所に適した身体に変化する恒常性という働きがあります。
この働きは自律神経によって調整されていますが、寒い場所にいると自律神経が熱を運ぶ血管を収縮させることで体温を保とうとします。逆に温かい場所にいくと自律神経が血管の緊張を解き、血流を良くすることで、体温を外へ開放するはたらきがあります。

そのため、例えば冷たい外気に触れていた場所から温かい部屋へ移動すると、急激に血管の緊張をゆるめ熱を開放しようとします。特に熱は上へと向かう性質があるため、血が頭の方へ一気に登り、顔面の毛細血管が拡張し、赤くなったり火照ったりします。

つまり、顔が赤くなりやすい方や火照りやすい方は、血管の収縮と、弛緩が通常よりも強く(大きく)行われているということです。自律神経の活動の落差が激しく、血管が強く収縮している状態から、急激に弛緩するため、通常の状態を保つ時間が短くなってしまいます。

このような方は、日常生活でなるべく自律神経活動の落差をなくすことが大切です。
火照らない程度に血行を良くし、冷えを改善することはこの落差をなくすことに有効です。しかし、例えばサウナやホットヨガなどで急激な温度変化を常に経験していると、血管が弛緩し毛細血管が拡張した状態が長く続き、通常の毛細血管の状態に戻りにくくなってしまいます。
半身浴も温まって気持ちがよいですが、赤みが出やすい方が真っ赤に火照るまで入浴してしまうとその後なかなか赤みが引かない可能性があります。

特に冬はどうしても屋内と室内の温度差が大きくなります。普段から赤みが出やすいという方は生活習慣をチェックしてみてください。