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急な老け顔に注意
肌と女性のライフステージ
深いシワ、タルミの発生
年齢とともに、額、目元、口元のシワ、たるみが目立ち、全体的にハリが失われていきます。
シワ、たるみはシミよりも人から老けたと感じさせるポイントです。
またターンオーバーの遅延により、乾燥、くすみ、シミも目立つようになります。
肌は上から表皮、真皮、皮下組織と大きく3つに分かれます。
真皮にはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が存在します。
たんぱく質の一種であるコラーゲンは、真皮の7割を占める成分で、ベッドのスプリングに例えられるように、肌のハリ、弾力を生み出しています。
残念ながらコラーゲンはだんだんと量が減少し、質も悪くなってしまいます。
35歳頃から減少しはじめ、50歳以降急激に減少し、その量はなんと20代の半分程になるとも言われます。
女性ホルモンの急激な減少
閉経前後5年間(45歳~55歳頃)の期間を更年期といいます。
卵巣機能が低下し、女性ホルモンのうち美肌ホルモンと呼ばれる卵胞ホルモン(エストロゲン)が急激に減少します。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は肌を健やかに保ち、コラーゲンや肌の水分量を増やす働きがありますが、それが急激に低下することで肌のハリ、弾力が失われます。
そして疲れやすい、肩こり、ホットフラッシュ、汗を大量にかく、頭痛、イライラ、気分が落ち込みやすい、などのさまざまな「不定愁訴」とよばれる症状が現れることもあり、
日常生活に支障をきたすようなものを「更年期障害」といいます。
本格的なエイジングケアの開始
この時期から本格的に自身のお手入れに限界を感じて、プロの手をかりたいと思う方も多いのではないのでしょうか。そして長年解決していない乾燥や、シミもあれば、今までのお手入れを見直す時期が来ているかもしれません。
実際に、美容外科・美容内科・美容皮膚科の3年以内の女性利用者全体の中で、肌の施術では美肌・美白・シミ・肝斑・くすみの治療が最も高く48.0%でした。そのうち、肌の施術 「美肌・美白・シミ・肝斑・くすみの治療」を年代別に見ると、50代の利用率 (77.8%)が最も高いことがわかります。
「シワ・たるみ・毛穴の治療」においても、利用者全体の中で29.5%と2番目に利用率が多い結果となりました。
シワ治療には、ヒアルロン酸注入、ボトックス治療があります。
ヒアルロン酸注入では顔のシワ改善が期待できます。
ボトックスは眉間、額、目尻など顔面の表情ジワの改善が期待できます。
また、レーザー治療ではコラーゲンの産生を促し、肌を引き締めるものがあります。
“見た目年齢”は女性にとってQOL(クオリティオブライフ)を向上させる大切な要素だといえます。
参考文献
- シワに関する調査
- からだサポート研究所
- 更年期ラボ
- アラガン 患者様向けサイト
- 美容センサス2019年下期 リクルート
- 令和元年度厚生労働科学区別研究事業 美容医療診療指針