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目の下のクマについて①
肌と女性のライフステージ
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2021/05/19
目の周りの皮膚はとてもデリケートな部位であるにもかかわらず、まばたきや表情の変化による動き、アイメイクやクレンジングなどの負担を受けやすく、くすみやたるみなどのお悩みが多い部位でもあります。
まぶたの皮膚について
まぶたの皮膚は非常に薄く、皮脂腺も少ないことが特徴です。
一般的に人間の身体の表皮と真皮を合わせた皮膚の厚さは平均すると2㎜程度と言われています。
部位によって0.6㎜~4㎜と異なり均一ではありません。
その中でも最も薄いまぶたの皮膚は0.6㎜ほどで、これはちょうどゆで卵の薄皮くらいです。
逆に最も厚い部位は手のひらや足の裏で、背中や頭皮も厚いと言われています。
また、まぶたの皮膚は皮脂腺が少ないため、皮脂と汗でできる天然のバリア機能である皮脂膜も少なく乾燥しやすい部分でもあります。
さらに、目の周りにはたくさんの毛細血管が走っていて、そこに流れる血液によって、目の周りや皮膚に酸素と栄養を運んでいます。
薄い皮膚の下からこれらの血管が透けやすいため、疲れなどで血行が悪くなった際に、くすみやクマの原因となります。
クマの種類
クマは、目の周り、上下の瞼やその一部が暗く見える状態です。
目の下のクマは大きく、①色グマと②影グマに分けられます。
- 色グマ
青クマ・赤クマ;瞼の血管や筋肉が透けて見えることによって生じるクマ。
茶クマ;色素沈着によって生じるクマ。アイメイクの落とし残しやメイク用品やクレンジングなどの摩擦によって色素沈着になることが多いようです。 - 影グマ
黒クマとも呼ばれるような、加齢とともに目の下がたるんだり凹んだりすることで凹凸が生じ、影が目立つクマのことを指します。
次週はそれぞれの詳しい原因と対策についてご説明いたします。
参考文献
- 日本人女性のクマ症状の年代による変化を解析 | ロート製薬株式会社 (rohto.co.jp)
- 『完全図解 美容皮膚科事典』監修 朝田 康夫 1995年
- 『皮膚科学』編者 片山 一朗 ,土田 哲也, 橋本 隆, 古江 増隆, 渡辺 晋一 2006年