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ビタミン 概論

ビタミン 概論

肌と栄養

バランスを整えるサポート栄養素 ビタミン

ビタミンとは

ビタミンは有機化合物で、タンパク質、脂質、炭水化物が身体を作る栄養素に対しサポート的な役割を担います。機械がスムーズに動くための潤滑油のような働きです。
必要量は少量ですが、基本的に体内では合成出来ないため、食材から摂取する必要があります。

ビタミンの種類

  1. 「水溶性ビタミン」水に溶けるビタミン、9種類
  2. 「脂溶性ビタミン」脂に溶けるビタミン、4種類

水溶性ビタミン

血液などの体液に溶け込んでいて、余分なものは尿として排出されます。このため体内の量が多くなり過ぎることはあまりないと考えられています。体内のさまざまな代謝に必要な酵素の働きを補っています。水溶性ビタミンは、体内に蓄えられないため、1日に2~3回程度にわけて摂取して血中の濃度が必要量を上回ると効果が発揮されます。

  • ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)
  • ビタミンC

脂溶性ビタミン

水に溶けない性質があり、主に脂肪組織や肝臓に貯蔵されます。身体の機能を正常に保つ働きをしていますが、摂りすぎると過剰症を起こすことがあります。

  • ビタミンA
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • ビタミンK

ビタミンは外から摂るしかない?

サプリメントの代表といえば、ビタミンCです。美容と健康のために摂取るべきものとなっていますが、なぜ必要なのでしょうか。

ビタミンCは犬、猫を始め哺乳動物はブトウ糖から体内合成することが出来ます。しかし、人間、サルは生命活動に不可欠なビタミンCを体内合成出来ません。食物確保が巧みで、食物からビタミン類を上手に摂取できるようになったために体内で生成する必要がなくなったとも言われていますが、なぜビタミンCの生成能力がなくなったかについての科学的な理由は謎です。

ビタミンK、B6やビオチンは一部腸内細菌により合成されます。
ナイアシンの一部は必須アミノ酸のトリプトファンから生合成されます。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、皮膚にあるプロビタミンD3が日光の紫外線により変化することで作られます。夜型生活や過剰な紫外線対策でビタミンDが不足することがわかっています。

参考文献

  • 『NY式デトックス生活』 (著)上符 正志
  • 『ビタミンCの辞典』 (著)石神 昭人