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ビタミンE
肌と栄養
皮膚とビタミン
2022/11/02
ビタミンEは、先週お伝えしましたビタミンAとともに抗酸化ビタミンと呼ばれており、きれいなお肌には欠かすことのできない栄養素です。
ビタミンEとは
ビタミンEはトコフェロールとも呼ばれ、脂溶性ビタミンの一種に分類されます。
代表的なはたらきは、抗酸化作用と血行促進作用です。
抗酸化作用は、いわゆる肌が錆びること(フリーラジカル)によるコラーゲン繊維の破壊や、活性酸素除去に使われ、肌荒れや、皮膚が線維化し硬くなることを防ぎます。
また血行促進作用で、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を促進させる効果が期待できます。
ビタミンE誘導体のことを酢酸トコフェロールと言いますが、たとえばしもやけの市販薬や、シミ対策などの化粧品に、さらに育毛剤などにも血行を良くする成分としてよく配合されています。
その他、免疫機能を高め、体内に侵入してくる細菌やウイルスと戦うためにもビタミンEは必要です。
ビタミンEを含む食べ物
ビタミンEは、アーモンドなどの種実類、綿花油、ひまわり油などの植物油脂類、ブロッコリーやかぼちゃなどの緑黄色野菜などに多く含まれています。
光に弱いため、ビタミンEを多く含む食品を保存するときは、光を避ける必要がありますが、熱には強く、調理によって減ってしまうことはほとんどありません。ビタミンAと同様に脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。
また同じく抗酸化ビタミンのビタミンAやビタミンCなどを含むものを一緒に組み合わせて摂ることで相乗効果が期待できます。
昨今の日本ではビタミンE欠乏症がほとんどないとのことですが、食事をするときは抗酸化ビタミンを意識するのも美肌のポイントかもしれません。