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思春期までは乾燥肌

新生児から１ヶ月児では、額や鼻の皮脂量は多く、３ヶ月を超える頃から急激に皮脂量が減り、思春期以前までは皮脂量が少ないことがわかっています。

皮脂量が少ないということ＝刺激に弱い

皮脂は、肌の表面の膜となり、角質の水分を保持すると同時に、外からの異物（アレルゲンやウィルス）などが体の中に入るのを防いでくれます。
皮脂量の少ない乳幼児の肌は、乾燥し、刺激に弱いのが特徴です。
適切な保湿剤（皮脂膜の代用）を塗ることで、刺激から守り、皮膚感染症やアレルギーの予防につながります。

入浴のポイント

お湯の温度はぬるめの３８度〜３９度が適温です。温度が高いお湯は、皮脂が流れてしまい、より乾燥しやすくなります。

頭と身体の洗い方

頭と身体の汚れは、お湯のみで十分に落ちます。石けんやシャンプーを毎日使う必要はありません。洗浄剤の脱脂力は強く、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
外遊びで泥んこになった日や、汚れが気になった時のみ石けんで洗うようにしましょう。
泡立てネットや手ぬぐいを使わず、「手のひら」を使って優しく触りながら洗います。皮膚の角質層の厚さは０.０２ミリほどでラップ１枚の厚さと同じといわれています。摩擦により、角質層内の水分を保つ大事な部分を傷つけてしまい、乾燥や肌のトラブルの原因になります。

洗浄剤について

洗浄剤を使う場合は、純石けんがおすすめです。純石けんは天然の界面活性剤です。
合成洗剤に比べて肌への負担が少なくてすみます。
また、各種保湿成分、香料などの添加物が含まれていないことも重要なポイントです。
シャンプーは、洗浄成分に香料やシリコンなどが配合されています。純せっけんに比べ脱脂力・刺激が強いので、使用は控えることがおすすめです。

保湿について

幼児期の保湿も、ワセリンの使用がおすすめです。保湿をすることで様々な刺激からお肌を守り炎症やアレルギーなどの疾患を予防することができます。ワセリンは油分１００%のため、つけすぎるとニキビやあせもの原因になります。使用量の目安は乾燥小豆１/2粒で直径２０センチ程の範囲です。手のひらに伸ばし、押しづけをします。

子供の肌はさらさら・すべすべしています。これはお肌が健康な状態です。皮膚本来のあるべき姿を大事にして、適宜、保湿を心がけましょう。