平成31年を迎えました。本日診療初日です。
皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたか。
私は1週間、ずっと東京におりました。
読みかけで放っておいた著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏の「サピエンス全史上下」を読み終え、これから激動の世の中を想像しワクワクしています。
人工知能は知性を超えるか?人々は不老不死を追い求め、遺伝子を書き換えるようになり、超人になる!のようなSFの世界が現実となるのでしょうか。
人間の欲望は天井知らずで、これからも科学技術の進歩は止まることがないのでしょう。
思い返せば、飛行機は空を飛び、ヒトは月面着陸し、宇宙旅行が可能になり、インターネットで世界が瞬時に繋がるようになりました。
蒸気機関車、電気、原子力など爆発的なエネルギーを生むことが可能になりました。
江戸時代の人々には想像もできなかった世の中に生きています。
これからも信じられないようなことがどんどん現実化するかと思うと、100歳まで長生きして行く末を見届けようではないか、という気持ちが強くなりました。
反面、大晦日には紅白歌合戦が今もなお放映されており、ゆく年くる年の除夜の鐘も変わりません。
人々は神社で初詣、行列をなしてお祈りします。
恒例のおみくじでは大吉や小吉にドキドキしたり。
寒い中、甘酒を飲んだり
これらの習慣を見ていると、40年前自分が子供の頃と大した変りはなく、これほど科学技術の進化が叫ばれているSFのような社会とギャップを感じてしまいます。
実はヒトの根本は、それほど進化していないのではないだろうかと。
さて、とうとう平成も終わりに近づいています。
私にとって平成とは、ずっとエキサイティングな時代。成長の時代でした。
ぎりぎり40代の私は、高校生時代に昭和から平成に変わりました。バブルでした。
平成に入ってから、医学部に入学、医師国家試験を受けました。
コツコツ貯金をして、自分のクリニックも開院しました。
リーマンショックも東日本大震災も経験しましたが、何とか診療を続けることができています。
患者数もスタッフ数も少しずつ増え、今でも日々学ぶことばかりです。
有難いことに結婚、出産、育児も経験しました。
振り返れば、家庭を維持するためには家族間の衝突や辛いこともありました。
それでも、2人の子供と1匹の犬はかけがえのない存在で、その肌や毛並を見ているだけで愛情が溢れます。
仕事や家庭生活を通じて、歴史・宗教・哲学・心の問題など必然的に興味が湧き、今なお学び続けています。
人生、生涯学びです。学ぶことは楽しい。いくら時間があっても足りないと思ってしまいます。
お正月休みは、じっくりと内省する時間を取ることができ、非常に満足度の高い休日を過ごすことが出来ました。
今年は頭も体も柔軟性を高めたいと願います。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
山口麻子