『湯シャン』の定義は?
“シャンプーを使わず、お湯だけで髪を洗うこと” なのでしょうか。
現代社会において100%『湯シャン』をしている女性はほとんどいないと思います。たまにシャンプーをしたり、美容師でヘアカラーをする時にはシャンプーをするのではないでしょうか。
『湯シャン』≠ 完全にシャンプーを使わないこと
ですね。
シャンプーの頻度を減らし、お湯だけで髪を洗う回数を増やすことを『湯シャン』だとすれば、それはかなり大雑把な定義です。
1日おき、週1回、月に数回、月1回、年に数回、年に1回・・・
シャンプーの頻度はかなりばらつきがありますよね。
『湯シャン』をしたい人は、シャンプー(合成界面活性剤)が、頭皮環境・毛髪環境・地球環境に悪影響を及ぼすことを薄々気付いている人だと思います。少しでも健康にいいことをしたい、という欲求が『湯シャン』に向かうのではないでしょうか。そのこと自体を私は大変嬉しく思います。
ここでは、
『湯シャン』=シャンプーの利用頻度を減らすこと
と定義します。
私は湯シャン歴10年、100%湯シャン歴5年の医師です。2010年にスタートし、最初の5年間は自分から公言することはありませんでした。まだ湯シャンに対する世間の理解がなかったため、説明が面倒だったからです。しかし、2015年に著書「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」を出版してからは、患者さんだけでなく全国から問い合わせがありましたので、ようやく自分自身の湯シャンについて話をするようになりました。
患者さんにも湯シャンを指導していますので、周りに湯シャンを始めた人は確実に増え続けています。簡単に成功する人もいれば、あっさり挫折する人もいます。苦戦しながら取り組んでいる人もいます。成功の可否は、体質や性格によって、ある程度タイプ分けできると考えています。私のように、100%湯シャンを成功できることは容易ではありませんが、そこに到達できなければダメということではありません。少しでも髪にいいことをしてあげるヘアケアを知り、実践し、ご自身が気持ちよく過ごせる頭髪環境に導いていただきたいと願います。