緊急事態宣言が解除され数日。
患者さんの予約が増えてきました
以前のように満員御礼というわけにはいきませんが、ゆっくり診療するのもいいものです。
急かされず心にゆとりが生まれるというか。
今日は久しぶりの友人がシミ取りに来たので、楽しくおしゃべりできましたし、こういう時間も良いものだわ、とさえ思えるようになりました。
このような状況下でも、お肌のお手入れを望まれる方がいつでもご来院できますよう、スタッフは自発的に考え行動しています。患者さんとまめにコンタクトをとるようメールやLINEを配信したり、お薬やサプリを送付したり、外国人患者さんとのコミュニケーションのため英会話を学んだり、肌ルネの原稿を書いたり。
ご来院くださる患者様には120%ご満足いただけるよう、念入りに準備して、自分の休憩時間を削っても喜んで接客しています。患者様からのお問合せにも、丁寧に返信しています。お客様の利益を最優先するという気持ちに溢れ、自分で言うのもなんですが本当に幸せなクリニックだと思います。私が指示することなく、自発的にやってくれることに、人間としての自立した行動を感じています。
外資系企業で働く人が、日本企業の問題について話していました。
海外では自分の成長は自己責任であり、そのために必要なことを考え行動する。時には上司に相談して助けてもらうこともある。他人の協力を得ることも能力である。失敗を恐れず、自ら考え行動することを要求する。それができないなら去ってください、はい終わり。ドライです。働く側も、より良い条件の会社を見つけて、どんどん転職します。
日本は、会社が(上司が)キャリアアップを導くものと考えて、用意されたものをこなしていくという受け身の姿勢。これだと、失敗を恐れず能動的にチャレンジしていく精神が養われず、イノベーティブな仕事ができません。働きの悪い社員でも、会社にしがみついて終身雇用で何とか定年までやり過ごすパターン。夢がありません。
私は医師であり、日本のサラリーマン社会に身を置いたことはありませんが、企業に勤める患者さんの話はたくさん聞いているので、想像できます。
成果主義の米国式雇用制度に100%賛成するわけではないし、ウェットな日本式企業の在り方を全否定するわけでもありません。数字ばかり追い求める儲け至上主義にはうんざりしますし、長時間労働の割に生産性の低い仕事のやり方には問題があると認識しています。国内外問わず、個人個人が自分の能力を高めるために、自分でスキルアップを考え実践し身に着けるというプロセスには大賛成です。自己投資するべきです。それが正しい社会人としてあるべき姿だと思います。
自分の実力が十分に発揮できる職場を選ぶことも能力。実力があればフリーランスで働くのも良いし、起業する方法もあります。
1人でも多くの人が自分で考え行動できる自立した社会人になることで、日本人としての国民レベルを向上させ、日本の国力を強化できるのではないでしょうか。そういう教育こそが今必要なのだと考えます。
様々な理由で自立できない人もいるでしょうから、最低限の社会保障(生活保護やベーシックインカム)は必要ですが、何でも国や会社が面倒みるべきもの、という前提で「保障しろ!」と権利を主張しまくる世論には賛成できません。
「何をしてもらうか?」ではなく、「何ができるか?」を考えて行動するクリニックでありたいと思います。