私の兄は、いわゆる「サウナ―」だ。
①サウナに入る⇒②水風呂に入る⇒③外で風に当たってクールダウン
このサイクルを繰り返すらしい。
たまに温泉に一緒に行くと、忙しそうにサウナばかり入っている。
汗をかくのはもちろんのこと、脳が解放されて快感を味わえるらしい。
私の患者さんにも、数名「サウナ―」の人たちがいる。
私は女優ではないのだが、汗をかかない。
良いのか悪いのか。
対外的には涼しそうな顔が出来るから長所と捉えるが、健康を考えると発汗による体温調整不全が気になる。
では、汗でもかいてみようかといざサウナに入ってみるのだが、10分経っても皮膚はさらさら。
私の汗腺よ、働いておくれ
粘って粘って、少々ジトッと汗ばむ程度のお湿りを感じつつ、滝のような汗にはまだまだほど遠い。
そんなに長時間サウナでじっとしていられない。
この話を「サウナ―」の患者さんに話したところ、
「先生にサウナは無理だよー。海に行ったらゆっくりビーチで寝ころんでいられないでしょ?すぐにバナナボートとか乗っちゃうタイプでしょ。」
その通り。
サウナはカラダに良いのだろうか。
感覚的に良い気がする。
私もダラダラ汗をかいてみたい。
水風呂にバッシャーンと入ってみたい。
サウナの快感というものを味わってみたい。
ただ、その欲求が強烈なものでないから、温泉に行った時にサウナがあればチャレンジしてみるか、その程度のモチベーションである。
基本的にゆっくりできない性格だから、難しいのかもしれないが、またのチャンスに期待している。
一昔前、ドライサウナに入り過ぎて肌がカピカピに乾燥している人を何人か診察したことを思い出した。
熱と低湿度は乾燥肌の大敵だ。
また、「酒さ」という赤ら顔体質の人は、激しい温度変化で赤みが悪化するのでサウナは控えた方がよいだろう。
普通肌の人であれば、週1回程度入るのであれば問題ないと思う。
汗に含まれる乳酸ナトリウムという成分に保湿効果があるらしく、汗をかく習慣のある人は肌が潤うという実験をテレビで見たことがある。もちろん皮膚の上に汗を放置しては刺激になってしまうので、すぐに流すか拭き取ることが大切だ。
サウナの是非を書きたかったわけではなく、「自足」について私の考えを書きたかったのだが、文章が長くなり過ぎたので来週へ続く。