院長ブログ

「いい治療とは?」

コロナ感染拡大が止まりません

親戚、知人、そして患者さんからも感染したという報告が相次いでいます。

BA5は重症化しにくいものの、発熱・倦怠感・頭痛など結構辛かったと聞いています。

一日も早い回復をお祈り申し上げます。

 

8月に日本美容皮膚科学会があります。

たるみ治療の「Vシェイプ」「テノール」の発表を頼まれまして、どんなお話をしようかしらと、ここ最近ずっと頭の中で構想を練っています。

当院では2017年から「Vシェイプ」「テノール」治療を行っていますが、痛みもダウンタイムもなく、それでいて顔の浮腫みが取れ、すっきりと引き締まる体感のあるいい治療です。

そもそも「いい治療」って何だろう?と深堀してみました。

それには3つの条件があると考えます。

 

①発売されてから少なくとも5年以上、できれば10年以上市場に出回っている治療

安心・安全はもちろん、効果を実感できる治療です。

美容医療にはどうしても市場の原理が働き、商業ベースの側面があります。

治療の善し悪しは別にして、「売ろう」というマーケティングが色濃く反映され、SNSや雑誌等で治療名や機器名が勝手に独り歩きしている状況です。

そう、治療にも流行があるのです。

でも、本当に良い治療は流行など関係ありません。

私が美容医療の世界に足を踏み入れた20年以上前から、ボトックスやヒアルロン酸、IPL、QスイッチNd-YAGレーザー、ルビーレーザーなど存在していましたし、廃れることはありません。もはや美容医療において古典治療と言っても過言ではありません。

長く生き残る治療は、それだけ支持されているということですし、「いい治療」と言えるでしょう。

 

②使いこなしてこそ「いい治療」

これが絶対いい治療!なんてものはなく、その治療を熟知し、適応を見極め、患者さんの性格と目指している美を把握し、一人ひとりに相応しい治療と頻度を提案する能力が備わってこそ「いい治療」になると思います。

例えば、とても慎重で怖がりの患者さんに、ダウンタイムと痛みを伴うアグレッシブな治療をしたら、それはいい治療とは言えませんね。

患者さんが快適で楽しみに感じるような治療を提案するべきです。

 

③リピートする治療

安定した経営をするには、「いかにリピートしてもらえるか?」が重要です。

毎月治療を繰り返すことで、積み上げ式の効果を出せる治療です。

痛みが少なく、ダウンタイムがほとんどない治療です。

美肌は一日にして成らず。

継続は力なりです。

 

テノール(Vシェイプ)は10年以上前から医療機関で行われている施術で、当院でも5年前から行っているので、条件①を満たします。医師の間でも評判の良い治療だと思います。

条件②を満たすには、医療従事者個人個人の経験と能力を高めなければなりません。

また、痛みもダウンタイムもないので、条件③も満たしますが、未熟なスタッフが施術すると火傷のリスクがあります。熟練したスタッフによる施術は心地よく、効果もばっちり感じていただける「いい治療」です。

 

とどのつまり、施術者が好きな治療が「いい治療」と言えるのではないでしょうか。

自分自身が好きな治療だからこそ、自分も受けたくなりますし、人にも受けて欲しくなります。

学会発表をするので、4月から月に2回Vシェイプを受け続けています。

1時間ほど丁寧にスタッフが施術してくれますが、そんな時間がとても贅沢で申し訳ない気分になってしまうような、実に気持ちの良い治療です。

超音波と高周波で皮膚皮下組織を温めるので、血流やリンパの流れが良くなり、肌の調子が整いますよ

浮腫み体質やたるみが気になる方、是非お試しください。