ペロシ米下院議長が台湾を訪問するニュースが気になる。
今後の米中関係はどうなるのだろうか。
世界がますます不協和音を奏でている。
人間の寿命が延びたため、人生100年なんて言葉をよく見聞きするようになった。
長生きするようになったから、なるべく長く働き続けましょうといった世論が鬱陶しい。
リカレント教育とか言って、中年以降もヒトは一生学び続けよう!と、自治体や学校はいろいろなプログラムを用意している。
何を学ぶかって言うと、仕事に生かせるスキルや知識らしい。
「一生働け」
「子育てしながら働け」
労働力不足を埋めるために、何とか多くの人に働いていて欲しいという為政者の狙いが丸見えだから、ますます鬱陶しい。
少子高齢化による労働力不足が深刻化する中、高齢者でも女性でも移民でも、労働力になるものはフル活用しないとどうにもならないというのは理解できる。
自分にとって必要な学びは能動的に学ぶし、必要なスキルは自分で身につけるようにするものだ。
人から言われてやるものではない。
ましてや、いい年した大人にまで「学べ」と言い、お膳立てまでする社会っていうのも何か違う気がする。
中高年になってくると、20代~30代の時のような気力・体力が失われるので、がむしゃらに頑張れなくなる。
国策として学べる人材を育成したいのであれば、若い時に血を吐くほど努力しろ!と言い続けた方が効果的なのではないかと思う(←今はパワハラとかモラハラとかで言えないのだろうが)
若い頃にぐーたらする習慣がついてしまうと、年を取ってから勉強するのは困難だろう。
何も皆が同じことをしろということではなく、個人個人が熱中できることでよい。
自分の得意なこと、夢中になれることに、とことんのり込めることを見つけ、子供たちが全力でそれに取り組めるよう社会全体が支えていくという仕組みは作れないものだろうか。
適正を見極めることが肝心だと思うが、これは子供自身でできることではないから、やはり親や先生の導きが欠かせない。
受験勉強一辺倒になり、親の経済格差で将来が決まってしまうのでは夢がない。
「何をやりたいか?」主体性を持って取り組めるような人間に成長できる教育が必要なのだ。
子育てのノウハウ本みたいなのがたくさん出ているが、家庭環境も子供の性格もそれぞれ違うのだから、正解なんてない。
子供が小さい時は、私もいろいろ悩んだこともあったし、自分の子育てが成功だと言えるかどうかは分からない。
「整理整頓」と「約束を守ること」に関しては口うるさく言ったつもりだが、大学生になっても不十分なままなので、これらに関しては失敗なのだろうか。そのうち気づいてくれるといいのだが。
やりたいことを見つけ、自走できるようになったことは成功だと思う。
親がとやかく言わなくても、自分でやりたいことを見つけてやっている。
「自主自立」は私の人生のモットーである。
小学校や中学受験で青色吐息の親御さんに接することがある。
大切なことは、どのように育って欲しいかという教育理念を、親がきちんと持っているか?である。
今の日本に足りないのは、この国をどんな国にしたいか?という国家理念だと思う。
経済成長という言葉は、もう国民に響かないのではないだろうか。
夢が描けなければ、進むべき方向が見つからない。
それで対処療法に追われているだけのような気がする。
自立した人間が増え、
多様性を認め、
寛容な社会になること。
これが私の考える国家理念である。