勤続10年のスタッフが誕生しました。
スタッフ陰山は、地方から上京して間もなく当院に就職しました。
2008年3月のことでした。
既存のスタッフが退職することになり、急遽募集し、面接し、迷わず決めたスタッフです。
20代半ばと若いのに、とてもしっかりしていて、途中2度の出産を挟みましたが復帰して働いています。
2人の子育てをしながらのお仕事ですので、子供の急な病気でなかなか思うように仕事にならず落ち込んでいた時期もありました。
それでも彼女は諦めることなく、仕事と子育てを両立する道を選んでいます。
私は女性の自立を心底応援したいと思っていますので、仕事を続けたいと願う女性は大歓迎です。
また、長く勤務してくれるスタッフがいるというのも誇りに思います。
今の日本では、まだまだ女性が子育てもしながら遣り甲斐のある仕事に就き、絶えず自己成長していく環境を構築するのはなかなかハードなことです。
私は社会学が好きなので、いろんな統計から女性の雇用形態とか年収、世帯年収などチェックしているのですが、本当に厳しいのが現実です。
2月19日 日経新聞の経済教室欄で、
『女性活躍 なお残る課題 大卒者の年収 極端な低さ』の記事には驚愕でした。
大卒女性年収の中央値は27歳の260万円程度がピークでその後下落するそうです。
なぜなら、結婚や出産により離職すると、その後は非正規雇用として転職したり無職になるからだそうです。
もっと驚いたのは、
「現在の40~50歳代女性は4年制大学教育を受けても、上位30%に入っていないと、15年以上にわたり年収300万円を確保することはない」
ということ。いったん正社員ルートから外れると、その後の収入は300万円を確保することすらできないという現実です。
ただし配偶者の収入を考えれば、世帯収入としてはある程度確保されますので、女性の収入は低くても何とかなるということなのでしょう。
しかし離婚が珍しくなくなった現在、女性でも稼げないことはかなりリスクを伴うことを自覚している人はどれだけいるのでしょうか。
人間は経済的・精神的に自立していないと真の自由は得られないと思います。
ですから、結婚して配偶者に養ってもらおうという甘い考えは捨て、女性も頑張ってキャリア形成をして、社会で活躍して欲しいと心から願っております。
経済的なことばかりではなく、好きな仕事を頑張っている人は話していてもユニークで楽しいのです。様々な経験から人間的にも魅力が増すのではないでしょうか。家族以外での社会との関わりから学ぶことはたくさんあります。
女性だろうが男性だろうが、自立している人は強いです。強くて優しい。
そんな人間が増えてくれたら、社会はもっともっとゆとりがあり、温かく素敵になるのでしょうね。
今夜、愛犬とお散歩をしていたら、スーツ姿のサラリーマン男性が犬にぶつかりそうになって、
「あ、ごめんね。」と優しい言葉を投げかけてくれました。
続いて歩いてきたまたまたサラリーマン男性が、
「めっちゃカワイイ!!」ですって。
可愛い対象がいると、人間平和ですね(笑)