中学3年生の息子が、一人でイギリスのサマースクールに参加するため、羽田から旅立ちました。
いい加減で大雑把な息子なので、何かと心配が尽きず、いささか過保護気味になってしまう母親です。
「パスポートは肌身離さず身に着けていなさい。」
「ドラッグとお酒には手を出すんじゃないわよ。」
「入れ墨はダメ!」
などなど、直前まで口うるさく指導。
本人はケロっとしていて、振り返りもせず出国ゲートに吸い込まれてしまいました。
行ってしまった・・・
普段は言い争いの絶えない激しい親子関係なのですが、いざいなくなると張りつめた糸が切れてしまったようにぐったりです。
カラダが言うことを聞かず、疲労困憊というのでしょうか。
男子の居ない我が家は、ぐっと熱量が下がり、清々しい空気が流れています。
ああ、1か月間は平和に暮らせる。
思春期の息子は、私の肉体からどれだけエネルギーを奪っていたのでしょうか。
裏を返せば、吸い取られてちょうど良かったのかもしれません。
吸い取ってくれなければ、私の有余るエネルギーが善からぬ方向へ向かっていたかもしれないから。
中学生男子のエネルギーを、遠い国イングランドで消化してきてほしいものです。
いろいろな国の生徒と交じり合い、異文化を肌で感じて、強くたくましい男子に成長することを願います。