髪質や性格によって、湯シャンのゴールが違います。
【湯シャンが成功しやすい人】
1.閉経後(50歳~)
2.もともと乾燥肌で皮脂が少な目
3.髪が短い
4.ヘアカラーとパーマをしていない
5.フケ、痒み、赤みなど頭皮のトラブルがない
6.お肉や脂っこいものが苦手
7.お酒をほとんど飲まない
8.人の目を気にせず、自分の価値観がはっきりしている
【湯シャンが難しい人】
1.20~30代の若い人
2.脂性肌で皮脂が多い
3.髪が長い
4.ヘアカラー、パーマをかけている
5.フケ、痒み、赤みなど頭皮トラブルがある
6.お肉や脂っこいものが好き
7.お酒をたくさん飲む
8.人の目を気にする人 人の言うことに左右されやすい
上記1~8の各項目について掘り下げます。
1.年齢
若い人はホルモンバランスの影響を受けるため、皮脂分泌が盛んです。髪にからんだ皮脂をお湯だけで落とすのは大変な作業です。更年期以降は皮脂が減りますので、すすぎが楽になります。
2.スキンタイプ
乾燥肌、脂性肌は生まれながらの体質によるものが大きいです。食生活に十分気を付けていてもベトベト皮脂が止まらない人。お肉の脂身が大好きで、トンカツはロース、ステーキはサーロイン大好き!でもサラサラなお肌をしている人。理不尽ですが現実です。脂性肌の人は頭皮もべたつきやすいので、湯シャンでは十分に落としきれないことがあります。
3.髪の長さ
湯シャンを目指すなら、髪は短く切りましょう。ショートが理想ですが、せめて肩より短く切った方がお手入れがぐっと楽になります。頭皮から分泌された皮脂は髪の表面を覆うようにコーティングしますから、長ければ長いほど落とさなければならない面積が増えます。また毛が絡みやすくなるので、ブラッシングやスタイリングが手間です。湯シャン歴10年の私は、4年経過した時にロングヘアから肩上までバッサリカットしたところ、髪の取り扱いがぐんと楽になりました。また、短髪の男性は湯シャンに取り組みやすいと思います。
4.ヘアカラー&パーマ
ヘアカラーとパーマは髪を痛めます。髪を海苔巻きに例えると、海苔であるキューティクルにダメージを起こし、ご飯の部分がスカスカになるイメージです。触るとゴワゴワです。このゴワゴワを表面的に整えるために、シャンプーやコンディショナーを使います。何も使わない湯シャンケアでは、見た目の不快感が気になることも。パーマを止め、毛染めはケミカルなものから、植物性のヘナ&インディゴに切り替えると良さそうです。詳細は後日紹介します。
5.頭皮トラブル
シャンプーや毛染めなど強い化学物質によりアレルギー反応を起こすことがあります。また皮脂過剰や免疫力の低下で脂漏性皮膚炎を起こすことがあります。赤み、かゆみ、フケに困ったら、適切な治療が必要ですので、湯シャンだけで乗り越えようと自己判断をするのは危険です。医師の診察を受けてください。
6.食の嗜好
経験上、お肉や脂肪分の摂取により皮脂の分泌が増加することが分かっています。理論的には糖質過多になると中性脂肪が増え、ニキビの悪化要因となります。健康に支障が出ない程度に、脂質と糖質摂取を控えることは有効です。私は豚しゃぶが好きで、豚の肩ロースを食べた夜は、必ず鼻の毛穴から豚肉独特のニオイが込み上げます。肩ロースが吸収されて血液をめぐり、その成分が皮脂まで届いているのだと考えられます。食の影響は無視できません。
7.飲酒
これも経験上の話ですが、外で友人らと楽しく飲みすぎると皮脂の増加を感じることがよくありました。お酒は糖質なので、中性脂肪の合成が増え、皮脂分泌を促しているのだと考えられます。
8.性格と価値観
湯シャンを始めると、シャンプーをしないことに違和感を感じる多くの人がヘイトスピーチを始めます。「不潔だ。きたない。信じられない。」家族や周りの人が、心無い言葉を容赦なく浴びせてきます。残念ながら、それに心が折れてしまう人が多いのも事実。何を言われても、自分が正しいと思ったことをやり通せる強い心がある方は、湯シャンに向いています。
今まで合成香料入りシャンプーを止めたことにより、嗅ぎなれていた人工的な香りがなくなり、本来人間に備わっている“人間臭”に違和感をもつ人がたくさんいます。私のように湯シャンに慣れてしまうと、合成シャンプーの匂いがかえってきつく感じてしまうのですが。これは慣れの問題です。実際、湯シャンをしているスタッフや患者さんと接していても、臭いと思ったことはありません。頭皮に鼻を近づけてニオイを嗅げば、自然な“人間臭”を感じますが、よほど接近しない限り不快に感じたことはありません。自分が臭くて耐えられないと湯シャンを断念する人も後を絶ちませんが、これは思い込みによる影響です。ご自分のメンタルブロックを外すことが湯シャン成功への近道です。
いかがでしたか?
あなたは湯シャンに向いていますか?
湯シャンに向いていないポイントが多い人でも大丈夫です。
「シャンプーを止めたい。少しでも減らしたい。」
その気持ちさえあれば、あなたオリジナルの湯シャンを実践できるようになります。
湯シャン歴10年の私が、コツをお伝えいたします。