美容方法はいろいろなやり方があります。
自称『美容家』という人たちが、ネットやユーチューブや通販などの媒体を通して、いろんなことを発信しています。昨日たまたま見たテレビショッピングで、オールインワンのコラーゲンゲルを販売していました。そのゲルを1か月間使用してみて、こんなに変わりました!というよくある手法です。Before映像は暗い影が目立つような照明で、しかも顔は下を向いて口元からフェイスラインのたるみを強調するように映しています。After映像は、明るい照明を強力に当てることで影を飛ばし、顔は上を向いてフェイスラインのたるみを持ち上げるような撮影をしていました。そして、コラーゲンが浸透して肌がプルプルになるという説明です。
私のような専門家から見ると、「いつまでこんないい加減なことやって、化粧品を売り続けるのだろうか?」といつも疑問に感じています。美容業界のモラルの低さが露呈されます。美容を仕事にする人が舐められるのも仕方ありません。人間誰もが老化するので、たかがゲルで老化を止めることなど出来ないのに。
化粧品は夢を売るために作られたものです。
「これを使えば、私もきれいになれる!」
という夢です。
信じる者は救われる、です。
それはそれでいいと思いますが、
宣伝の割にはキレイにならないことが多いから問題なのです。
それどころか肌トラブルを起こすこともあるのですから。
化粧品神話が巨大になりすぎて、何も塗らない美容方法という選択肢が珍しい世の中。
肌断食に関して調べていたところ、
「女性がお化粧をしないなんて現実的ではない」という前提で否定している人もいました。
私のクリニックには、化粧をしないで快適できれいな肌を手に入れた人がたくさんいるのに。「女性はお化粧をするもの」が大前提になっていることがおかしい
当たり前だと考えられていることを鵜呑みにせず、一歩引いて考え直してみる。
その先には、現代社会の問題点を解決する糸口が見つかるかもしれません。
今のコロナショックをきっかけに、そのような動きが加速すると思います。
例えば、
・満員電車でオフィスに通勤する必要があるのか?
・結婚して子供を育てることが女性の喜びって本当?
・休みは家族で海外旅行をすることが幸せの象徴なのか?
・学校で同じ年の子供たちが同じことを学ぶことが大切なの?
・お金があれば幸せなの?
・お母さんは家族の食事を手造りするべき?
・多額のローンを組んでマイホームを実現することが一人前なのか?
答えは一つではありませんね。
人間は生まれつきの個性があり、育った環境や接した人々の影響を受けて、物事を判断し行動するそうです。それが画一的なことなんてあるはずがないのです。誰かが作った価値基準に合わせるのではなく、自分で考え行動できるようになれば、一人ひとりの人生が豊かになることでしょう。
肌断食や湯シャンにチャレンジすることは、自分軸を明確にするトレーニングになります。
他人と違うことでも、自分が信じたことをやり通してみてください。
それが上手くいったら、とても大きな自信になります。