論理的思考ができる人を「エクセル人間」と呼んでいます。
それに対して、感情で動く人は「ハート人間」
私たちは「エクセル」要素と「ハート」要素を両方兼ね備えていますが、どちらが強いか?ということです。
私自身は50:50かな?と思っていたのですが、スタッフからは、
「先生はエクセル人間だから、当院の患者様もエクセル人間が多いと思います」と言われました。
若いころは、「何となくキレイとかあり得ない。治療の結果を出すには根拠が必要!」と信じて疑いませんでしたが、
今となっては「何かいいのよね~」が大切なのだ、ということが理解できるようになりました。
一つ例をあげましょう。
私が愛してやまない「ワセリン」
理論では、オイルやクリームなどの保湿剤の役割は、皮膚の経皮水分蒸散量を減らすことだけに集約されます。
よく、クリームで蓋をする、っていうものです。
美容液やクリームがお肌に浸透して、ハリや潤いを出すというのは、あくまでも化学物質のコーティング作用であり、皮膚そのものが健やかになるわけではありません。
あなたはそのコーティングを一生続けますか?
それよりも、皮膚の新陳代謝を邪魔しない「ワセリン」を塗布することで、自分の保湿力を引き出したくありませんか??
「理屈は分かっているけれど、ワセリンは使用感が悪くてねエ。。。」
という言い訳で、伸びがよく、しっとり感抜群の高級クリームが好まれるのが現実です。
ワセリンはたったの数百円ですよ。
ブランド化粧品のクリームは何万円、時に10万円を超えるものもあります。
作用としては同じなのに、人間の感情は「テクスチャーの良いもの。高級なもの。」に動かされます。
水と油と乳化剤が主成分のクリームを、私は「スジャータ(コーヒーミルク)」と呼んでいますが、
スジャータに数万円も出すなんて、エクセル脳で考えたら信じ難き行為なんですが。
ま、スジャータにロマンを乗せて心の満足を買えればそれで良いのかもしれません。
商品のマーケティングは、そのようなエモーショナルなものを研究し尽くしているのでしょうね。
ちょっと夢を打ち砕いてしまいますが、私は見た目の皮膚の美しさを理論的に考え説明していきたいと思います。