「ダーマペン」という原始的な治療があります。
ダーマ=derma(皮膚)
ペン=pen
7年前、「目の下のたるみにプラセンタをダーマペンで入れると、とても効果あり」という講演を聞いて、始めた治療です。
主な治療目的は、毛穴やニキビ跡など、皮膚の凸凹を滑らかにするために使う治療です。肌質改善です。
細い針をザクザクお顔の皮膚に差し込み、小さな無数の穴を開けて、その傷が治る過程を利用して肌を若返らせるという理屈です。
細かい傷が治る時に、皮膚は縮み、ハリがでますので、目元の小じわにも効果があります。
太いボールペンのような先端に、剣山のような針が付いており、それが電動で上下運動を繰り返すことで、皮膚に小さな傷を付けます。
穴を開ける時に、ヒアルロン酸やボトックス、成長因子など薬剤を塗り込むことで、直接皮膚に有効成分を入れることができるのもメリットでしょうか。化粧品では決して入らない「有効成分」を、穴を開けて入れ込みます。
しかしながら、2~3日赤みが出るダウンタイムがあり、時期を選ぶ治療ということもあって大ブレイクせず、当院ではひっそり存在するメニューの一つでした。
この原始的な治療が、今、巷でブームになっているようです。
昨年、「ダーマペン4」という最新機種が発売され、0.2mmという皮膚のより浅い層を狙えるようになりました。表皮の深さを狙えるので、出血はほとんどありません。以前は0.5mm~でしたので真皮層に到達し、点状に出血していました。
針の数が16本に増え、1秒間に1920個の穴が開けられます。
コードレスになり、デジタル表示になって、スタイリッシュな形になりました。
しかし、原理は同じで、昔からあった治療なのに、なぜ今ブレイクしいるのか謎です。
美容医療は治療名が独り歩きしてブームになるという“謎”があります。
HIFUとかスレッドリフトなんかもそうですね。
誰かが流行を作っていると思うのですが、実際のところどうなのでしょうか??
誰かに良くても、貴女に良いということではありません。
ダーマペンは、針で傷つける治療ですから、皮膚が薄くて乾燥肌の人が受けたら余計悪化してしまいます。
肝斑部分に施術するのはちょっと怖いですね。
酒さなど赤ら顔の人にも注意が必要です。
赤みが出るなどダウンタイムもあり、高齢者は長引く傾向があります。美肌レーザーと比較すると適応を選ぶ治療なので、おススメしにくい面もありました。
患者さんからも「ダーマペン」のことを質問されるようになったので、
今さらですが、噂の「ダーマペン4」を試してみることに。
そんなに違うのかしらねぇと半信半疑ながら、
30代スタッフ4名のお顔を借りて、治療をしてみました。
ほとんど赤みが気にならなかったスタッフもいれば、2日くらいうっすら赤みが続いたスタッフもいました。
結果は・・・
「ダーマペン、すごくいいです!!」大好評。
色が白くなり、触り心地はすべすべ。
数日後は毛穴が引き締まり、スタッフからは大絶賛という結果でした
「また受けたいです~」と言うので、当院もダーマペン4へアップグレードすることに決めました。
より浅い層を治療できるようになったことと、性能がアップして時間当たりの針穴数が増えたことが良かったのかもしれません。
2月下旬頃から始めますので、『毛穴』が気になる方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。