2020年7月から、化粧品を止めるノウハウを紹介するウェブサイト『肌ルネ』がオープンして7か月経ちました。
会員数も着々と増えており、化粧品に頼らないスキンケアの広まりを嬉しく思います。
特に最近は、地球環境問題の臨界点がより身近に迫っており、行き過ぎた消費は慎むべきだと強く思うようになりました。
特に日本のような先進国の人間こそ、贅沢(無駄)な生活習慣を改め、多少の不便さを受け入れる寛容さが必要です。
消費者も賢くならないといけないし、また利益拡大のために作りまくって売りまくる企業の社会的責任を考え直してもらわないといけません。
廃棄処分するほど食べ物や衣類を作るなんて、狂っています。
南アフリカは深刻な水不足で、スラムに住む人たちは1日バケツ2杯の水で過ごすそうですが、一方ワイン生産のために多量の水が使用されています。
このワインを輸入して日本で1本飲むと、南アフリカのお水約650Lが使われる計算になるそうです。
650Lの水があれば、スラムの人たちが2週間過ごせるとのことです。
地元の人の生活よりも、経済優先(お金儲け)なんてどう考えてもおかしい。
遠い国の私たちが輸入して味わっている食品の裏には、貧困にあえぐ人たちの犠牲があるということを知る義務があります。
それならば、ワインではなく国産の日本酒を飲んだ方が良い事をしている気持ちになれます。←日本酒好きな私の場合
私たちの消費行動について、その裏の出来事まで考え、正しいことをしているか?を考えなければならない時代になったということです。
欲望を満たすために消費する時代は終わりです。
『肌ルネ』は、環境保全の観点からも、優れたスキンケアだと自信が持てるようになりました。
ぬるぬるした油脂や界面活性剤、マイクロプラスチックなどを顔に塗りまくり、それを洗い流せば水質汚染につながります。
水中の生物への影響も気になります。
化粧品の無駄な容器やパッケージもゴミが増えるばかり。
「これをつければキレイになれる」と、たくみに女性心理につけ込み、消費を煽るような美容関連資本主義は終わりにしたいです。
キレイになりたい、いろいろ試したいという若い女性が、化粧品だけでなく美容医療を受けすぎて肌を傷めているケースもあります。
やり過ぎは百害あって一利なし。
医療を提供する側も、肌の健康を真剣に考えて治療しなければなりません。
このような行き過ぎたスキンケア行為をぐぐっと引っ張り戻すのが「肌ルネ」の目的です。
肌に負担をかけない、環境に負担をかけないスキンケアを広めたいです。