当院のコンセプト「ファンデーションに頼らない素肌づくり」
2006年開院以来、化粧品に頼らないスキンケアを訴え続けています。
化粧品を使うことで肌が傷んでいる人や、
敏感肌でどうしても使えない人がいます。
そういう人たちのために、化粧品を使わないスキンケアがあるということを広めたかったから。
しかし最近は、待ったなしの環境問題へ一石を投じるべく、一人でも多くの人が化粧品使用を減らす行動に出て欲しいという願いが強くなりました。
今朝の新聞記事より「マスク投棄、世界で急増」を紹介します。
使い捨てマスクの不織布はプラスチックの一種で、自然分解されずに残ります。
2019年に約850億円だったマスク市場は、2020年には約17兆6千億円!200倍以上です。
世界で製造されるマスクの約3%、15億6000万枚が海に流れ出ているとか。
世界中でどれだけのプラスチックごみが海へ漏れ出ているのでしょうか。
書籍「海洋プラスチック汚染(岩波書店)」によると2010年のデータでは、約875万トン。東京スカイツリー243個分の重さに相当するようです!
道路にポイ捨てされたマスクが排水溝を詰まらせることで浸水被害が起こったり、
トイレにながされることで下水道や処理施設の装置が詰まる問題が起きているようです。
マスクのひもが絡みついて死んでいる野生動物も見つかっているとのこと。
ウイルス対策としての衛生用品使用の増加でゴミが増えることに、当院スタッフ一同心を痛め、何とかならないものかと日々考え続けています。
身の回りのことからゴミを減らしていくことに貢献したいと考えた時、
私はやはり専門の「美容」というジャンルで、化粧品に頼らないスキンケアの啓発活動に取り組むことが、人々の意識改革につながるのではないかと信じております。