当院は9月で15周年を迎えます。
15年といえば、この世に生を受けてから中学卒業するまでの年月でございます。
赤ちゃんが中学生に成長する月日が経過したのです
この節目を心に刻むため、今日は挨拶文を書いてみます。
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得意な治療は「ボトックス」
1997年研修医となった私は、「点滴当番」と「夜間当直」という業務の中で、患者さんの血管に針を刺しまくるのが日常でした。
採血だけではなく、静脈点滴をするための「ルート確保」という留置針を刺して固定します。高齢者や糖尿病、肥満の方は血管が見つかりにくく難航します。
実戦練習を重ねると、血管に針を刺すことが得意だということに気づき、看護師さんや後輩の研修医から針刺しを頼まれるようになりました。ちょっと誇らしく感じたことを覚えています
循環器研修をしていたころは、鼠径部や腕の血管に太い管を刺す「心臓カテーテル」に夢中になり、針が血管に命中する快感を覚えました。
血がぴゅ~っと出てくるんです
当時は自覚していませんでしたが、私の針刺し好きはこの頃から芽を出していたのだと思います
美容医療を始めて20年以上経ちましたが、今一番好きな治療は「ボトックス」。針を刺す行為だけはなく、シワが伸び、表情が明るくなる結果に遣り甲斐を感じています。美容医療の中では、リスクが低いのに大きな効果を出せる素晴らしい治療です。針を刺す治療は医師でなければ許されない医療行為。医師免許を取得して本当に良かったと心から思える年齢になりました。
ボトックス治療を成功させるために必要なことは、以下の3つだと思います。
➀患者さんと医師の信頼関係
②豊富な経験
③センスと技術
表情筋の分布、強さ、年齢によって、かなり微妙に打ち方を変える必要があります。
教科書通りに注入しては、目が開きづらくなったり、不自然な表情になったりすることもありますので、注入部位や薬剤の濃度、注入量など工夫しながら一人ひとりの表情に合わせて治療します。自信を持って治療しても、まぶたが重くなったり二重のラインが狭くなったり、100%満足していただけないこともあります。私が診てキレイになった!と感じても、患者様ご本人の評価はいまいちだったり 高齢でシワ・たるみが強くなるほど治療は難しくなりますが、起こり得るリスクを説明して、納得頂けたら積極的に治療をお薦めしています。キレイになって喜ばれることの方が圧倒的に多いですから!
40歳過ぎると、表情の癖が固定化され、年寄っぽい表情になっていきます。眉間にシワが寄ったり、口角が下がったり、唇がすぼんだり。ボトックスで筋肉の収縮を伸ばせば、明るく元気な表情に変化します。リラックスした表情は周囲の人たちを安心させる効果もあります。20年以上続けている治療で、ここまで良いと感じるのですから、この素晴らしい治療をもっともっと多くの人に知ってもらいたい、経験してもらいたい!ボトックスを知らずに老化するなんてもったいないです。
美容医療を通して、当院での体験によって幸せを感じられる場所であり続けたいと思います。
コンセプト「ファンデーションに頼らない素肌づくり」は15年前から変わりません。
15周年のテーマは『清潔肌』
奈良で目にした国宝級の仏像たちは、丁寧に保管されていたおかげで、落ち着いた輝きを放っておりました。
結果の出せる美容医療で、いくつになっても皆様の「清潔肌」をお守りいたします。
2021年9月吉日
白金ビューティフルエイジングクリニック
院長 山口 麻子