101歳の祖母が永眠しました。
本日は葬儀のため、ご予約いただいた患者様には大変ご迷惑をお掛けしてしましましたが、ご容赦頂ければ幸いです。
祖母は頭がしっかりしていたせいか、
死ぬまで尊厳が保たれていました。
老人施設に10年以上お世話になったにもかかわらず、
家族やスタッフにぞんざいに扱われることなく、
最後まで立派だったと思います。
精神的に自立していて、
家族にもたれかかることもなく、
超節約根性は誰にも負けず、
自分のこととなるとドケチなのに、
孫の私にポンッと車を買ってくれたり、
家族にお金を回せる人でした。
昭和30年代に、夫(祖父)の赴任先であるインドで運転免許を取得し、
昔の女性としては珍しく車(マニュアル!)を運転していたので、
小さい頃はいろんな所へ連れて行ってくれました。
短歌、ピアノ、麻雀、お茶、社交ダンス、洋裁など多趣味な人でした。
10年以上老人施設に入居し、
だんだん衰えていく中、
どのように感じ、何を考えていたのでしょうか。
強い人だったので弱音を吐くことはありませんでしたが、
辛かったのかな、寂しかったのかな、痛くなかったのかな、などと可哀想に感じることもありました。
いわゆる『老衰』でしたが、最後は声も出せず、食べられず、静かに息を引き取りました。
立派に101歳の生涯を終えました。
いい人生だった!と思いながら、あの世へ旅立っていることを信じています。