バイデン大統領が訪日。
昨夜は白金台の八芳園で夕食会があった影響で、クリニック周囲は見たことのないような厳戒態勢
ものすごい数の警察官が配備されており、また野次馬さんたちでしょうか、交差点付近では人々の群れが目を引きました。
コロナ禍が長引き、なかなか見慣れない光景にドキドキしながら車で帰宅。
来年のG7サミットは広島で開かれるようですね。
戦争や気候変動など問題山積の世界情勢ですが、1年後はどうなっているのでしょうか。
さて、最近の診療での気付きについて。
冬にシミ取り治療(ルビーレーザー)を受けた患者さんの経過観察をしています。
昨シーズンは新調したルビーレーザーで治療しましたので、その効果が気になるところです。
跡形もなくきれ~いにシミが取れることもあれば、
一度で取り切れず一部残存することもあります。
あららら・・・The 色素沈着ですね・・・というようなことも
残念ながら我々日本人は30~40%の確率で色素沈着が起こり、一度黒ずんでしまうと薄くなるまでに6~12か月ほどかかることも。
完全に予測することはできませんので、内服・外用剤でフォローしながら1年くらい様子を見ています。
大きく目立つシミは、メラニン色素を作る勢いがありますので、一度で取り切れず2~3回の治療が必要なことも。
【シミ取りレーザーについてよくある質問】
Q:「一度に取った方が良いのでしょうか、それとも少しずつですか?」
A:「慎重で痛がり、怖がりの人は、少しずつ治療したほうがいいと思います。まずは小さいシミを1~2個治療してみましょう。せっかちで大胆な人は、思い切って一度にたくさん治療をしてもよいと思います。一気に取れてすっきりとしますよ。」
ルビーレーザーは皮膚に火傷を起こしますので、血が出たりカサブタになったりダウンタイムのある治療です。
火傷ですから、当然痛みを伴います。
事前麻酔をするので、照射中の痛みは軽減できるものの、麻酔を使っても痛がる人もたまにいます。
シミが大きければたくさんのショット数が必要であり、30ショット以上当てると、術後にひりひりとした痛みが続きます。普通は1~2時間程度で治まるのですが、よくよく話を聞いてみると、痛みの感じ方はかなり個人差があることが分かりました。
「治療当日の夜はずっと痛みが続きました」と言う人もいれば、
「治療直後から痛みはまったく気になりませんでした」と言う人も。
麻酔なしで100ショット以上当てられる強者もいれば、
数ショットだけでもキャーキャー痛みを訴える人も。
また術後にこげ茶色のカサブタが形成されますが、黒々したカサブタを見て気分が落ち込む人もいます。
家族にびっくりされて、その反応に滅入ってしまう人もいます。
予想されることは全てしつこいくらい説明をしているつもりですが、やはり経験しないと分からないのが現実。
患者さんの性格によって、治療の進め方、説明の仕方に工夫が必要です。
ルビーレーザーはシミ治療の定番であり、肌を入れ替えることで一気に新しい皮膚が再生されるため美肌効果もあります。
診察していると、新しいレーザーの効果はなかなか良かったのではないかという印象を受けています
照射エネルギーと照射方法を工夫して、より良い結果を出せるよう、来シーズンに繋げようと思います。
シミがすっきり取れると、本当に気分がいいものです