いつの頃からでしょうか、言い知れぬ孤独感に見舞われることがあります。
何か具体的な事象があって、それに対して寂しさを感じているというわけではないような気がします。
理由もなく、突然心にぽっかり穴が開く、という感覚です。
心臓の辺りが、大砲でくり抜かれたとでもいいましょうか。
それは長続きせず、1日も経てば空洞は埋まります。自然治癒です。
頻度も年に1~2回でしょうか。
そういうの、ありませんか??
家でゆっくり一人で過ごす時間は快適そのものですが、ひとり旅やひとり外食はこの上なく苦痛です。
どちらかというと外に出て感動したいタイプなので、必ず家族なり友人を誘って出かけます。
昨年大阪の学会帰りに、一人で奈良まで足を延ばしました。一人ルームサービスと一人朝食が落ち着かなくて。観光タクシーを利用して、行きたかったお寺などを巡りましたが、これもなんだか虚しさが感動を上回ってしまいました。
遊び相手がいなくなったら、寂しくて孤独で、枯葉のように散ってしまうのだろうと想像してしまいます。
とは言え、誰とでも仲良くベタベタできる愛想の良さは持ち合わせておらず、せっかく出かけるなら上質な体験をしたいわ、、、などと本当に面倒くさい人間だと自分のことを分析してしまいます
だからこそ、一緒に楽しめる家族や友人は、本当に大切にしないとと心から思いますし、その思いを言葉で表現するよう心がけています。(まだまだ不十分ですが)
孤独な感覚を味わえる領域には程遠く、人と一緒に共感できることで心の空白を満たしているのでしょうか。
たまに襲ってくる絶望的な孤独感が増幅しないよう、人を大切にしようと思う秋の夜でした