12月に母親に会った時のこと。
随分とシミが増えたな、と思い、気になる部分にルビーレーザーを照射しました。娘の権限で半ば強制です
医者の母親は実験台になるのが宿命です。20年以上、私の美容医療の練習に付き合ってくれましたが、今となっては高齢になり過ぎて、新しい治療を母の顔で試すのは躊躇するようになりました。ストレスで倒れられても困りますからね
結構広範囲に治療したので、顔中カサブタだらけになり、たくさんテープを貼っていたので、周りの人から「お顔のお手入れをしたのですか??」と言われていたそうです。
1か月振りに再会したところ、とても肌ツヤ良くなっており、後期高齢者にしてはハリのある明るい肌だったので不思議に思っていたら、「ああそうだ、シミ取りしたんだった」と、自分で治療したことも忘れていました。
高齢なのでカサブタが取れるまでに3週間くらいかかったそうですが、色素沈着もなく、赤みも残らず、キレイに取れていました。デイサービスの人たちも、「キレイになりましたね~」と安心して下さったようです。
12月はたくさんの人がシミ取り目的でルビーレーザーを受けていますが、その反応と経過は人それぞれ。
母のように経過良好な人もいれば、反応が強く出血したり赤みが強く出る人もいますし、反応が鈍くてはっきりとしたカサブタにならない人もいます。
経過はひと通りではありません
とは言え、だいたいパターンが決まっていますので、そんなに心配することもないのですが、人によって反応が異なることはご理解いただきたいと思っています。
「シミ取り」と言っても、一度の治療で完全に取れる訳ではありません。完全に目立たなくなるまでに3~4回治療が必要な場合もあります。
再発することは日常茶飯事です。1年以内に出てきてしまう人もいれば、10年経っても出てこない人もいます。
派手に色素沈着を起こす人もいれば、驚くくらいキレイに取れてしまう人もいます。
最終的には、9割以上は満足のいく結果を出せると思いますが、その経過は個人差甚だしい治療なのです。
シミ治療は3月くらいまでがベストシーズン。
多少のダウンタイムは覚悟して、美肌街道を進みませんか?
ルビーレーザーはシミ取りだけではなく、肌の再生を一気に促すので、皮膚が生まれ変わりキレイになります。
当院に通う40代の患者さんで、ほとんど見えないようなシミでも、徹底的にレーザー治療を受け続けているマニアックな女性がいます。彼女の熱意に押され、私も時間をかけて丁寧に治療するようにしています。彼女の肌は40歳過ぎても陶器のようで、息をのむ美しさ もはや、美肌作りは趣味の世界です。
美肌は1日にしてならず。
そして素肌美人は作れるのです!