スタッフと一緒に、バルセロナ社員研修へ行って参りました。
最近忙しく、昼休みの時間まで無理して予約を承っていたので、毎日あっという間に時間が流れ・・・
スタッフとゆっくり話し合う時間が取れなかったので、思い切って遠くに行ってみました。
数日クリニックを閉めなければならないし、お休みの分予約が前後に集中したり、飛行機やホテルの手配などやることが増え、それはそれで大変だったのですが、結果的に実行して本当に有意義な旅となりました。
私にはラテンの空気がとても心地よく感じました。
規則に縛られた堅苦しい感じがなく、何となく適当なバランスで街が生きている。
自然と調和しているといいますか、、、
バルセロナと言えば、アントニ・ガウディ。
サグラダファミリアが有名ですが、彼はたくさんの建築物を残しています。
個人的には『カサ・バトリョ』という邸宅が好きでした。海をイメージしたデザインで、青いタイルや曲線が美しく、また窓枠や床が木でできていて温かい雰囲気なのです。
こんな素敵なお家が私のクリニックだったら、一層楽しくなりそうだわ!
そうだ、『カサ・ヤマグチ』を作りたいわ!などと妄想しながら・・・
そして夜のミーティング。
お陰様で患者数が右肩上がりに伸びているのは嬉しいことなのですが、予約が取りにくくなったり、クリニックが何となく騒がしくなったりすることは問題だと認識しています。
皆で問題点と解決方法を話し合いました。
話を深めていくと、いつも辿り着く話題なのですが、「何のために働いているのか?」です。
人は夢や希望、生きがいを感じないといい仕事ができません。
私もクリニック開院時の初心に帰りました。
微力ながら、医師であり、人の皮膚をきれいにする術を身につけたのだから、綺麗になりたいと願う人たちの悩みに応えたい。
1人でも多くの人を助けたい。そのためには小回りが利く規模の自分のクリニックを作らなくては実現できない。
これが私の原動力でした。
開院してから今も、初心は変わることがありません。
しかし、もっと思いは複雑になっています。
今現在一番気にしていることは、私も含めスタッフ全員が人として成長しなければならないということ。
物事の善悪を見極めることができるか。
社会の一員として正しく行動しているか。
恥べき行動は慎んでいるか。
礼儀正しく、日々を大切に過ごしているか。
年長者を敬う気持ちを忘れていないか。
社会問題を自ら考え、意見を述べ、より良い道へと行動できているか。
我々大人がよく学び、きちんとした態度を示さなければ、クリニック経営どころか日本国全体が危うくなります。
そんなことを考えさせられる旅でした。