院長ブログ

老後をいかに過ごすか

敬老の日前日。

76歳の父と、高校生の娘と3人で、95歳の祖母へ会いに行きました。

95歳が生きているので、76歳の父はまだ敬老扱いされません。

数年前から老人ホームに入居している祖母ですが、驚くことに全くボケないのです 😯

体はそれなりに弱ってきていますが、自分で歩けますし、元気な90代だと思います。

家族と同居できなくても、何の不満も言いません。自立しています。

一般的に、高齢者が入院したりホームに入居するとすぐにボケると言いますが、祖母は全くあてはまりません。

奇跡です。本当に頭がしっかりしています。何故だろう?

私なりに観察して感じたことを述べてみます。

これは、老後の生き方の参考になると思います。

⓵ 知的好奇心の塊のような人:
一人でも十分に楽しんでいることが分かりました。
毎日ラジオやテレビで、古典や語学講座を聴いて知識欲を満たしているようです。
今日は、先日聴いた古典講座の「宇治拾遺物語」の一話を私たちに教えてくれました。
年老いて目が悪くなっても、このような楽しみ方があるのだなぁと感心します。
ちなみに私が子供の頃から、万葉集を読んでいたような記憶がありますし、俳句もやっていました。
若い頃からの趣味が今でも生きています。
老人ホームに入っても続けられる一人の趣味の世界を持っていると強いですね。

⓶ 麻雀をやっていた:
若いころから友人と麻雀をやっていたので、頭と指を訓練していたのでしょう。
「老人ホームで一緒にやった人がいきなり5ピン(筒子)から捨てたから、こりゃだめだと思ったわ。」と。
これには笑ってしまいました。
ちなみに子供のころからピアノもやっていたので、これも指の訓練になったのでしょうか。

⓷ やりたいことをやる:
結婚してから、3つやりたいことがあったそうです。そのうち2つはクリアしたとのこと。
・車の運転・・・インド駐在中に車の免許を取った。
・社交ダンス・・・ある程度やった。
・英会話・・・これは不十分だったと反省していました。

⓸ 多趣味:
茶道、テニス、歌舞伎鑑賞、ピアノ、麻雀、社交ダンス、ドライブ、古典勉強会、海外旅行、、、 いろんなことをやっていました。
専業主婦の強みでしょうか。

⑤ 自立:

70歳で未亡人になってから、ずっと一人暮らしをしていました。

子供に頼ることなく、しっかり生きていました。90歳くらいになると病気やケガをしたこともあり、さすがに一人暮らしも大変になってきたようで、老人ホームに入りました。

 

 

以上、私なりの考察でした。

貴重な大正生まれで、まだまだいろんな話を聞かせてほしいです。

東京オリンピックの年には100歳、それまで元気に生きてもらいましょう。