クリニックのお仕事
完全な異常気象です。
昼間、車を運転していたら、外気温メーターが43℃
日中運転することはほとんどありませんが、40℃を超えた数値にはお初にお目にかかります。
人間の脳も欲望もヒートアップし過ぎています。少し冷却しませんと。「頭を冷やせ~」
診察室のエアコンは、先日きれいにクリーニングしてもらいましたので、冷却ばっちりです
やや寒く感じる方もいらっしゃいますが、レーザーは熱に弱く、室温を寒いくらいに冷やさなければなりません。
冷え性の方には毛布を多めに用意しますので、遠慮なくお申しつけ下さいませ。
このように、美容医療の仕事には電力を欠かすことが出来ず、なんやかんや温暖化に加担していることに、やや罪の意識を感じています
このような酷暑にもかかわらず、予約のお時間を守って下さるお客様には頭が下がります。
今年の夏の目玉治療は、「ダブルピコホワイト」
ピコホワイトは“1064nm”という波長を連続照射する治療ですが、実は隠れメニュー“730nm”波長のピコホワイトもございます。
1064nmは刺激が少なく、顔全体のシミ・くすみ、特に肝斑に効果的です。
730nmは1064nmと比較するとメラニン色素に対する反応が強く、基本的にはスポットのシミ取り治療に用いる波長です。
従来のシミ取りルビーレーザーの波長は694nm、すなわち730nmに近い波長です。
この730nmのパワーを低く設定して、顔全体に連続照射します。
1064nmと比較すると刺激感が強く、照射直後は赤みが出ますし、人によってはボコボコ膨疹が出現しますが、レーザー後のビタミンCイオン導入で冷却するとかなり和らぎます。
効いてる~と感じていただける、暑い夏には刺激的な治療です。
ピコフラクショナルより痛みは少なく、ダウンタイムも短くて翌日には治まります。
明らかに日焼けした直後の肌を治療することはできませんが、夏に増えたシミ・くすみのリセット治療としてお薦めです。
7~8月は、ダブルピコホワイトに鼻の毛穴ケアレーザーピーリングをプレゼントして55,000円(税込)
まだの方は、是非お試し下さいませ
今年こそは~
やるぞ~
ホームページリニューアル
昨年からずっと取り組もうと課題に掲げていた大仕事。
現在のホームページは10年以上前にリニューアルしたものですが、治療やコンセプトを追加する度に手を加え続けていますので、情報がごちゃごちゃして、ややtoo muchな印象です。
シンプルスキンケアを提唱している身としては由々しき事態
写真も古く、診察室のレーザーは全て入れ替えて新しいものになりました。
院内の雰囲気は、スタッフの精魂込めた日々のお掃除と、建築家のアートディレクションにより美しさを保てていると思うのですが(?)、院長の風貌はだいぶ年季が入り、詐欺と言われても過言ではない状況です
治療メニューは新しいものが増えますが、診療コンセプトは開院時から一貫して変わりません。
「ファンデーションに頼らない素肌づくり」
当院に1年通っていただければ、ファンデーションとさよならできます。
素肌で過ごせる快適さを知ってしまうと、もう元には戻れませんし、コツコツ美容医療を続けることで肌は甦ります。
素肌を究めていくと、メークした独特の油膜感とテカリに不潔感を抱いてしまいます。
テカリを艶と勘違いしている人が多くないですか
メーク顔よりすっぴんのほうが、よっぽど清潔感と品があると心の底から思っております。
もっと極めると、化粧水やクリームの被膜感ですら気持ち悪くなります。
お化粧品に疑問を持っている方に是非通っていただきたいクリニックです
当院に10年以上通っていただいている50代のお客様で、素肌のみならず佇まいが超絶美しい女性がいらっしゃいます。その方の素肌に憧れて紹介された人の輪がワッと広がり、そのコミュニティでは次々と素肌美人が増殖中そのコミュニティの強さは「素直さ」でしょうか。皆さん、躊躇することなくファンデーションを止め、清々しい素肌でお過ごしです。真面目に通って下さるので、シミ・くすみが取れ、ハリのあるお肌へアップグレード
メークする・しないということが問題ではなく、素肌でいられる精神性に価値があると考えています。
美しさの自分軸があり、ぶれない芯の強さがあること。
“Do you have someone you can trust?”
昨年から度々診察室の天井に書かれているのをご存じでしたか?
「意味深な言葉ですねぇ・・・ 自分自身かも。」
と答えた、美しい50代女性がいました。
Believe in yourself!
当院の特徴がピピッと伝わるようなホームページに仕上げます。
年内完成を目指して頑張ります
先週も3日間診療を休み、絆徳経営セミナーに参加しました。
4月にpartIに参加、今月はpartIIです。partVまで続きます
1回目の参加ではインプットする情報が多くて少々脳疲労を起こしましたが、2回目はだいぶ楽に感じました。
慣れでしょうか。
少しずつ自分に負荷をかけて器をストレッチすると、自分のキャパが広がるような感覚が得られ、何歳になって成長できる実感があります。
50代からの成長とは、不可の可能化というよりも、知恵のネットワーク構築と言ったほうが適切な気がします。
今までの経験と学びがどんどん結びついて、生きる知恵が深まるのですよ。
学びを繰り返すことで、今まで気が付かなかったことに突如として気付くこともあり、理解が深まると単純に嬉しいものです。
今年1年間かけて、スタッフと共に経営を学ぶことにより、ブレークスルーしたいものです
私たちが仕事として、自分たちのモノやサービスを販売する時、モノやサービス自体のメリットをお客様に押し付けるのではなく、購入後のお客様の状態がどのようになっているのかを先に考えなければなりません。
例えば、当院で治療を受けていただくことによって患者様がどのような状態になっているのか考えてみました。
よく頂くお言葉は次の2つでしょうか。
①ファンデーションが要らなくなって、本当にスッキリした。
②このクリニック(当院)と出会えて本当に良かった。
要するに、「通うと気分が良くなり、ファンデーション不要の美肌を手に入れることができる」 状態をお届けするために、私の治療と当院のホスピタリティー(サービス)を販売していることになります。
特に①は当院オリジナルの付加価値です。
なぜなら、ファンデーションを塗らないことが大前提だからです。
いまだに美容業界において「女性はお化粧するもの」が社会のデフォルトになっている場面に遭遇します。
それって、「女性はスカートを履くもの」「女性は家事をするもの」「女性は子育てするもの」と同じことですよね?
社会都合で押し付けた女性の理想像みたいなものでしょうか。
もう20年以上、マイナー過ぎる「化粧をしない女」を身を挺しながら美容医療を提供しているのは、ファンデーションを塗らない素肌の快適さ知っていただきたいからです。対象となる患者様は以下の通りです。
・特に好きでもない化粧品を漫然と使っていらっしゃる方。
・そもそも顔に何か塗る行為自体が気持ち悪いと思っていらっしゃる方
・化粧品による肌トラブルが多い方
・余計なモノを削ぎ落して、人生や暮らしをすっきり整理したい方
上記のどれか一つでも当てはまる方にとっては、心からおススメしたいスキンケアを提供できるクリニックです。
既成概念に囚われず、ファンデーションに頼らない素肌づくりを体感したいと思っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、是非当院をご紹介くださいませ。
~院長の独り言~
日経POS情報によると、2024年5月のファンデーション平均価格は1,726円で、5年前と比べ1割ほど安くなったとのこと。低価格の韓国コスメがSNS広告により売れるようになったとか。データは全国のスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアのPOSデータベースからのものだから、デパートで販売されるような高価格帯のものは入っていないと思われる。物価高で生活が苦しくなる中で、少しでも出費を抑える傾向の表れだと思うが、根本的にファンデーションが本当に必要か?考えてみても良いのではないだろうか。ファンデーションを塗ったら他にもメークアイテムが増えるだろうし、クレンジングなど洗顔料も必要となるので、化粧品代が増えてしまう。美容業界では韓国コスメだけではなく、韓国に美容医療を受けに行く人の話題が増えている。若い人だけではなく、50~60代で足を運んだ人から直接話を聞いた。K-POPも含め韓流はマーケティングが上手い。私たちは日本の美容医療をもっと魅力的に発信して、韓国への流出を抑えなければ!内需拡大はもちろんのこと、インバウンド対策も国策レベルでやるべきなのかもしれない。美容医療を志望する若手医師が増えているようだから、絶好のチャンスかも??
医学部6年生の学生さんが、将来美容外科の道に進みたいということで、「美容医療のキャリアパス」について相談にいらっしゃいました。
実際美容医療に携わる医師は、形成外科または皮膚科出身の医師が多いと思いますが、最近は研修医が終わったばかりの若い医師や、内科・整形外科・産婦人科など他科医師の参入も増加中と聞きます。
要するに、「医師免許さえ取得していれば、誰でも可」ということです。
医師国家試験に合格し、医師免許を取得すれば、何科にでも進めるし、何科を標榜しても構いません。
専門医取得も義務ではありません。医学博士も然り。
専門医は各学会が基準を定め、それをクリアした医師に与えられる称号です。
形成外科専門医は医師免許取得後6年を要します。
医学博士は大学院に進んで取得する人もいれば、臨床に従事しながら取得する人もいますが、こちらも2~3年はかかるようです。何かを研究するのです。
医師としての専門性を高めるには、とても長~い時間がかかります。
美容外科医の王道は、まず大学形成外科医局に所属して専門医を取得(と言われていました)
大学病院では一般的な美容外科手術症例が少ないので、民間の美容クリニックで腕を磨く必要があります。
大手チェーンクリニックは豊富な症例数が魅力でしょう。高い報酬を得られると聞きますが、そのためにはもちろん人一倍働き、症例をこなし、稼がなければなりません。儲けることが目的になることもあるでしょう。美容医療は結果が目に見えますので、患者さんからの評価もシビアです。
小規模な個人美容クリニックは、院長の専門性が強調されますので、幅広く沢山の症例を経験するのは難しいかもしれません。しかし、患者さん一人ひとりに対する責任が院長に重くのしかかりますので、より丁寧な診療が求められます。
大手クリックと個人クリニックを比較しましたが、それぞれ良い部分も足りない部分もあります。
両方経験できるといいのですが、どの先生に教わるか?が、その後の職業人生を左右する最も大切なことだと私は考えています。
技術の高さはもちろんですが、それ以前の人間性、すなわち「医師としての在り方」を心得ているか?です。
患者さんの気持ちに寄り添い、何を求めているかを知ろうとする姿勢。
医療サイドの都合や利益ではなく、「患者さまに利益をもたらす最適な治療を提供します」←これ、当院の行動目標の一つです。開院した頃から変わっていません
私が美容医療の研修を受けた北里研究所病院では、本当に丁寧な診療を行っていました。
まだ若かった私は、「一人にかける時間が長すぎる。もっとたくさん症例を診たい」と焦ったものですが、今となってはその重要性がしみじみ理解できます。
今でも当院に通って下さる方々は、「先生にちゃんと診てもらいたい」という思いを大切にしています。
私は医師4年目に妊娠・出産をしても美容外科王道を続けていましたが、6年目の終わりに妊娠し、子供二人になったことで、美容外科王道は諦めました。王道を歩むには、男性医師と肩を並べて当直、深夜業務をこなし、出向命令があれば従わなければなりません。さらに外科手術は術後出血のリスクが高く、夜中でも呼び出されます。手術結果の満足度に対しても要求レベルは高く、その責任を負いつつ、子育ての責任までやってのける自信が持てませんでした。(それをやってこなせる女医さんをスーパーウーマンと言いますが、私はただのウーマンでした。)勤務医の頃は手術終了時刻が深夜0時を回ることも度々で、今考えると信じられない働き方をしていたものです。でも、好きでやっていたし、修行していることがまったく苦ではなく、かえって夢しかありませんでした
大学で専門医を取得する道は諦め、北里研究所病院といくつかの美容クリニックでアルバイトをしながら、美容皮膚科医としての技術習得に専念し、開業することを目標に据えました。32歳の決断でした。
私(女性)が出産・子育てという大きなイベントに直面していても、夫(男性)は着々と留学・専門医・博士号という王道を歩み続けます。同じ医師なのにずるいなぁ、と悶々としたものです。夫の出世を手放しで喜べず、「あなたも子育て手伝いなさいよ」とキリキリしていたものです。だからと言って、子育てを誰かに丸投げしてまで美容外科の仕事に専念するほどのプロフェッショナル意識があったわけでもありません。何とか両立するしかありませんでした。
しかし、学生さんから「もし最初からやり直せるとしたら、先生はどの道を選びますか?」と質問され、ハッとしました。今まで歩んできた道で良かったのではないかと。
大学で専門医を取得し、バリバリの美容外科医として活躍していた方が良かったのかどうかなんて分かりません。
小規模ながらも個人クリニックを開院し、私の医療を必要として下さる患者さんに支えられ、丁寧な美容医療を行う毎日に、何の不満があることでしょうか。
学生さんの相談に乗ることで、逆に質問され、自分自身のキャリアの棚卸が出来ました
「お金儲けのために働くチャラチャラした医者になりたくない」
と断言した学生さん。将来有望です
今年のGW後半はお天気に恵まれ、久しぶりにゆっくりまったり過ごしました
親戚と集まったり、友人宅へ遊びに行ったり、読書したり、自分自身の身体ケアをしたり、、、
東京で過ごす4連休は私には長過ぎて手持無沙汰、仕事をしていたほうがメリハリついて落ち着きます。
やはり東京は働く場所なのでしょうか。
ということで、診療再開
私自身が診察室で美容医療治療を行っている時間は、山口麻子劇場ですので、いや~楽しいです。
もちろん主役はお客様で、私は差し詰め舞台監督でしょうか。
タイトルは『ほどほど美人』
「年相応にシミやしわがあっても、はつらつそうに見えればいいんです。」言い得て妙。
こんな風に言える大人が、舞台を成功させられるような気がしています。
美容とは、とてもパーソナルな問題。
僭越ながら、私の美容に対する思いを振り返ってみましょう。
10~20代の頃は、美しく見せることが人生の7~8割を占めており、恋愛市場での活躍こそが最大の関心ごとでした。私の場合は“美しく”ではなく“派手に”こだわり、ほとんどチンドン屋みたいな風貌で、周囲からはドン引きされていたに違いありません。とにかく目立ちたい一心での美容だったと思います。髪の一部を金髪に染めてみたり、ドレッドヘアにしてみたり、ピアスの穴に安全ピンを刺してみたり、へそ出しルックしてみたり、厚化粧してみたり。人体改造としては、まだ珍しかった針脱毛で脇の毛を処理したり、歯列矯正もやりました。まるで羽を広げる孔雀のオスみたいですよね。あ、私はメスでした
それだけでは馬鹿丸出しなので、バランスを取るために医者になるという道を選択をしていたのかもしれません。
いや、逆でしょうか。がり勉オタク女子はまっぴら御免だったから、色きちエロ子になることで精神のバランスを取っていたのかもしれません。
ところが20代終わりに子供を産み落とした途端、自分自身を恋愛市場へ向かわせる関心は激減。それこそ髪を振り乱して仕事と育児の両立に奔走し、メガネ姿で、ファッションもあまりこだわらなくなったアラサー女子でした。人生の中で美容が占める割合が1割以下に減ってしまったような感覚でした。そんな私が美容医療の仕事に携わっていたのですから、笑ってしまいますよね。医療技術を学ぶ気持ちが7割、子育て3割、自分美容は二の次でした。自分のキャリア形成が一番の関心ごとに変化していました。仕事とバランスを取るためにの子育てでした。エネルギー転換として恋愛市場(男性)から子育てへシフトしたことは、私にとって大正解だったと思います。この経験が、私の美容哲学に多大なる影響を及ぼしたことは間違いありません。
30代半ばでクリニックを開院。院長として人前に立つようになりましたから、少しは身なりに気を遣わないと。学会や勉強会などに参加する時だけではなく、いつ何時近所で患者さんと遭遇するかもしれないという危機感から、きちんとした装いをこころがけるようになりました。洋服代は衣装代と思って、それなりにお金をかけました。発情期の孔雀美容から、落ち着いたクラッシック美容?へとシフトいたしました。そういえば、ヘアカラーをやめたのも30代に入ってからでした。
40代は医療だけではなく、教養を学び自己研鑽することにも力を注ぎました。人として善く生きること、徳を積むことに注力していたので、書物を通して尊敬できる人や考え方に出会い、感動していたものです。人間の内面に美しさを感じるようになりました。
気が付けば50代になり、寄る年波を感じるに至り、鏡に映る弛んだ顔を見てあららーと思うものの、せめて笑顔でいたいものだわと、頬骨筋を引き上げてニコッとしてみたり。たまには美容医療も受けたいものです。
先日、数年ぶりにご来院された患者様に、「先生、何か雰囲気が変わりましたね。優しい感じになりました。」と言われましたが、それは目や頬が下垂したからです!老けたんです!ま、優しいなら良しとしませう。
更年期にもなりますと、外見の美というのは、人生を豊かにするビタミン剤、またはメインディッシュの付け合わせのようなものだと思っています。そのくらいに考えるほうが、精神の健全さが保たれます。見た目の美容が最大の関心ごとになってしまうと、人間としての心の美しさが反比例のごとく擦り減ってしまうように思えてなりません。
私が目指している美しさは、おおらかで優しく、包容力のある人、寛容な人。気立てのいい人、いつもご機嫌な人。
そうなれるような美容医療を目指しています。
外見を整えると気分が良くなり、不思議と心も整うような効果もありますからね。
「老化で汚くなるのは嫌。諦めたくはない。無理のない範囲でのお手入れはしたい。ほどほどに。」
本当の美しさは心に宿り、それが表情に現れます。
当院は、ほどほど美人を応援しています。